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クエリ検索: "ダスキーティティ"
12件中 1-12の結果を表示しています
  • 小林 秀司
    人類學雜誌
    1990年 98 巻 2 号 121-135
    発行日: 1990年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    新熱帯区の森林にはティティ属(Genus Callicebus)が分布している.この属に属する3種のサル(マスクティティ Callicebus personatus,エリマキティティCallicebus torquatus,
    ダスキーティティ
    Callicebusmoloch)の上顎第1,第2大臼歯の形態学的形質について種内,種間変異の出現頻度,発達程度などを調べた.
    種内,種間で変異のみられる形質は,第1,第2大臼歯でそれぞれ次の6個,計12個である. metaloph(=metaconule)の出現頻度.頬側歯帯,舌側歯帯の発達程度. paraconule, stylar casp の出現頻度.prehypocrista と metaloph の相対的高さ.そのうち頬側歯帯,舌側歯帯, prehypocrista と metaloph の相対的高さについては,発達程度に応じてタイプ分けし,各タイプごとに出現頻度を調べた.3種にみられる各形質は変異が大きいので,種のちがいは形質の一連の変異系列の中で,頻度曲線のちがいとしてとらえられる.
    これらの形質それぞれについて,どのような状態がより原始的であるかを,現生種や化石種との比較から推定した.形質変異系列の中で,原始的変異型はもっとも高頻度にエリマキティティにあらわれ,派生的変異型はもっとも高い頻度でマスクティティに現われる.したがってティティ属の進化傾向は,エリマキティティ型→
    ダスキーティティ
    型→マスクティティ型という方向に,頻度曲線の移行として考えられる.いままでは
    ダスキーティティ
    がティティ属の祖先に最も近いといわれてきたが(HERSHKOVITZ, 1963),上顎大臼歯の形態からみると,祖型に最も近いのはエリマキティティであり,
    ダスキーティティ
    ,マスクティティの順により派生的になる.
  • 直井 工, C. C. Veilleux, E. C. Garrett, 松井 淳, 新村 芳人, A. D. Melin, 東原 和成, 河村 正二
    霊長類研究 Supplement
    2016年 32 巻 B04
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/09/21
    会議録・要旨集 フリー

    霊長類は3色型色覚の進化に伴い、嗅覚を退化させたと解釈されてきたが、近年の全ゲノムデータの整備に伴い、恒常的3色型色覚の狭鼻猿類と多型的色覚の広鼻猿(新世界ザル)類の間ではORの機能遺伝子数や偽遺伝子数に大きな違いがないことがわかっている。新世界ザルは食性や色覚の多様性が顕著であるため、嗅覚と食性や色覚との関連を検証するのに適している。しかし、全ゲノムデータの公開されている少数の種を除いて、新世界ザル類のOR遺伝子レパートリーは未解明である。そこで本研究は、新世界ザル全3科と多様な色覚型を網羅して、フサオマキザル(オマキザル亜科:3アリル2-3色型色覚)、セマダラタマリン(マーモセット亜科:3アリル2-3色型色覚)、アザレヨザル(ヨザル亜科:1色型色盲)、チュウベイクモザル(クモザル亜科:2アリル2-3色型色覚)、マントホエザル(ホエザル亜科:恒常的3色型色覚)、

    ダスキーティティ
    (ティティ亜科:3アリル2-3色型色覚)を対象に、各1個体の高純度ゲノムに対して、真猿類のOR遺伝子の全571orthologous gene groupのターゲットキャプチャーと次世代シークエンシングを行った。一方、種内変異を調べるために、ノドジロオマキザルとチュウベイクモザルの野生群を対象に、リガンド感受性の幅が異なることが他の哺乳類で知られている、一部のOR遺伝子(OR1A1,OR51L1,OR2A25)に対して、PCRとサンガーシーケンシングを行った。本発表ではその経過について報告する。

  • *河村 正二, 直井 工, 林 真広, 蘆野 龍一, 今井 啓雄, 新村 芳人, 東原 和成, MELIN Amanda D.
    霊長類研究 Supplement
    2017年 33 巻 A19
    発行日: 2017/07/01
    公開日: 2017/10/12
    会議録・要旨集 フリー

    霊長類は一般的に視覚依存の動物とされ,他の感覚,特に嗅覚の重要性は低いと考えられてきたが,近年の研究の進展により再考が迫られている。新世界ザルは食性や色覚の多様性が顕著であるため,進化生態学的な文脈で様々な感覚の相互作用を理解するのに好適といえる。そこで本研究は,新世界ザル全3科と多様な色覚型を網羅して,フサオマキザル(オマキザル亜科:3アリル2-3色型色覚),セマダラタマリン(マーモセット亜科:3アリル2-3色型色覚),アザレヨザル(ヨザル亜科:1色型色盲),チュウベイクモザル(クモザル亜科:2アリル2-3色型色覚),マントホエザル(ホエザル亜科:恒常的3色型色覚),

    ダスキーティティ
    (ティティ亜科:3アリル2-3色型色覚)の6種を対象に,ターゲットキャプチャーと次世代シークエンシングにより,遺伝子数の膨大な嗅覚受容体(OR)に加え,苦味受容体(TAS2Rs)と旨味甘味受容体(TAS1Rs)遺伝子の全レパートリーを明らかにすることにした。トレードオフ仮説の予測と異なり,新世界ザルで唯一恒常的3色型色覚のホエザルは,他の2色型3色型多型の種に比べ,OR偽遺伝子割合は特に高くはなかった。総OR遺伝子数や偽遺伝子割合に種間で顕著な違いが見られない一方で,機能遺伝子と偽遺伝子のレパートリー構成は種間で大きく異なっていた。TAS2Rsは中立対照に対して塩基多型度が,特に非同義変異で高い傾向にあり,苦味感覚の多様化進化が示唆された。これら6種の新世界ザルのTAS2R16とTAS2R38を培養細胞系で再構成したところ,苦味物質に対する反応性に種間で顕著な違いが見られた。一方,TAS1Rsは機能制約が緩んでいる傾向がみられ,タマリン属では旨味受容体TAS1R1が偽遺伝子化していた。これらの結果は,霊長類の進化において,化学物質受容体遺伝子群の機能・偽遺伝子構成が能動的に変化していることを示唆し,化学物質感覚の重要性を物語っていると考えられる。

  • 林 真広, C. C. Veilleux, E. C. Garrett, A. D. Melin, 今井 啓雄, 河村 正二
    霊長類研究 Supplement
    2016年 32 巻 B02
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/09/21
    会議録・要旨集 フリー

    味覚・嗅覚・フェロモン知覚などの化学物質感覚(ケミカルセンス)と視覚は相互に関連して進化してきたと考えられ、中でも味覚は食性の影響を受け、味覚受容体遺伝子の機能や数を変化させてきたことが予想されている。しかし、霊長類全体として食性と味覚の関連性はまだ明らかでなく、特に多様な食性を持つ新世界ザルの味覚はほとんど調べられていない。新世界ザルは多くの種で種内に2色型色覚と3色型色覚の多型があり、種間においても色覚型が異なることが報告されている。また、色覚はケミカルセンスの中でも嗅覚との関係はよく研究されているが、味覚との関連に関する研究は少ない。そこで本研究では食性や色覚が多様な新世界ザルを対象に、味覚受容体のうち視覚センサー(オプシン)や嗅覚受容体と同じGPCRファミリーに属する旨味・甘味受容体(TAS1Rs)と苦味受容体(TAS2Rs)について、遺伝子の種間相違と種内変異を明らかにすることを目的とした。種間相違を調べるために、新世界ザル全3科と多様な色覚型を網羅して、フサオマキザル(オマキザル亜科:3アリル2-3色型色覚)、セマダラタマリン(マーモセット亜科:3アリル2-3色型色覚)、アザレヨザル(ヨザル亜科:1色型色盲)、チュウベイクモザル(クモザル亜科:2アリル2-3色型色覚)、マントホエザル(ホエザル亜科:恒常3色型色覚)、

    ダスキーティティ
    (ティティ亜科:3アリル2-3色型色覚)を対象に、各1個体の高純度ゲノムに対するTAS1RsTAS2Rsのターゲットキャプチャーと次世代シークエンシングを行った。一方、種内変異を調べるために、ノドジロオマキザルとチュウベイモザルの野生群を対象に、糞サンプルから抽出したDNAを用いて、リガンド感受性の幅が異なることがヒトで知られている一部のTAS2R遺伝子(TAS2R3,5,10,38)に対し、PCRとサンガーシーケンシングを行った。本発表ではその経過について報告する。

  • 伊沢 紘生
    哺乳類科学
    1979年 19 巻 2 号 2_53-64
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/12/17
    ジャーナル フリー
  • 秋葉 悠希, 矢口 裕司, 藤井 勇紀, 勝田 賢, 飯田 伸弥, 正藤 陽久, 大谷 芳子, 芝原 友幸
    日本野生動物医学会誌
    2018年 23 巻 2 号 33-37
    発行日: 2018/06/29
    公開日: 2018/09/30
    ジャーナル フリー

     ニホンザル(Macaca fuscata)4頭が呼吸器症状を呈して死亡した。肉眼的に,重度のび漫性肺炎がみられた。組織学的に,4頭に共通してグラム陰性短桿菌を伴う線維素性化膿性気管支肺炎が確認された。免疫組織化学的に,4頭中3頭の肺病変に一致して,抗Bordetella bronchiseptica(Bb)兎血清に対して陽性反応を示す短桿菌が多数認められた。1頭の肺からBbが純培養的に分離された。本事例はBbによる致死性肺炎と診断された。

  • 名取 真人
    霊長類研究
    2002年 18 巻 1 号 59-67
    発行日: 2002年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    Titi monkeys (Callicebus) have large intra-generic variations in cranial size and molar morphology. Cranial and dental measurements were taken on 29 titi monkeys. The data were transformed to natural logarithms. 1000 bootstrap samples were randomly drawn with replacement, and the regressions were computed for each sample based on the major axis and reduced major axis (e. g., Sokal & Rohlf, 1995) to determine the allometric relationship between the cranial length and molar area within titi monkeys. The molar area showed positive allometry against the cranial length, because the lower limits of the 95% confidence intervals of the allometric coefficients for both the reduced major axis and major axis were above the isometric value.
  • 峰沢 満
    霊長類研究
    1986年 2 巻 1 号 30-35
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
  • 岩本 光雄
    霊長類研究
    1988年 4 巻 1 号 83-93
    発行日: 1988年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
  • 哺乳類科学
    2016年 56 巻 2 号 287-297
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/07
    ジャーナル フリー
  • 霊長類研究
    1987年 3 巻 2 号 127-179
    発行日: 1987年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
  • 川田 伸一郎, 岩佐 真宏, 福井 大, 新宅 勇太, 天野 雅男, 下稲葉 さやか, 樽 創, 姉崎 智子, 横畑 泰志
    哺乳類科学
    2018年 58 巻 Supplement 号 S1-S53
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
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