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クエリ検索: "チョルム県"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 地域社会、都市的空間、トランスカルチュラル空間
    佐島 隆
    宗教研究
    2020年 94 巻 2 号 137-164
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/30
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は、アレヴィーという人々がトルコ国内の地域社会から都市部へもしくはトルコからドイツへと越境することによって生じるアレヴィーリキ(アレヴィーなるもの、アレヴィー主義)の変化について明らかにし、多文化社会や異なる価値体系の共存する社会の中で変化、調整、適合をしているアレヴィーリキを通して「越境と宗教」について考察することである。

    一九九六―二〇一八年までの臨地調査による観察や資料収集から得たデータを中心にして、トルコのアレヴィーやドイツのアレヴィーのトルコ系移民の動向やアレヴィーリキの変化を明らかにしたい。

    アレヴィーリキは宗教とも文化とも考えられ、明確ではない。伝統的と考えられるアレヴィーリキが、イスラームやキリスト教の卓越する「多文化」社会(トランスカルチュラルな空間)、都市的社会、世俗主義社会などの社会的政治的環境のなかで、調整、適合、変化させ、持続、存続する様態を明らかにする。

  • オリエント
    1982年 25 巻 2 号 146
    発行日: 1982年
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • イスタンブルに住むアレヴィーの若者たちの信仰実践
    今城 尚彦
    文化人類学
    2022年 87 巻 1 号 026-043
    発行日: 2022/06/30
    公開日: 2022/12/08
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は、ムスリムの少数派アレヴィーの人々の事例から、世俗主義を国是とするトルコ共和国において少数派として生きることの葛藤を明らかにすることである。西洋近代において、世俗主義は宗教的制約に左右されない民主的な討議を可能にするものとして捉えられてきた。しかし人類学において世俗主義批判と称されるアプローチでは、世俗主義によって言論の自由を保障されるためには「宗教」の範囲を規定する世俗主義の文法に従わねばならないというジレンマが指摘されている。このジレンマは、トルコにおいて多数派のスンナ派ムスリムから差別されてきたアレヴィーにとって特に深刻なものである。1990年代に生じた宗教復興的な運動の結果、彼らへの差別は比較的改善したとされるが、その後のアイデンティティ・ポリティクスが世俗主義の枠組みの内部で展開せざるを得なかったために、アレヴィーの儀礼実践が生活に占める領域も縮小したことが指摘されている。このことはフィールドにおいて「共同性の喪失」とも呼びうる葛藤を生み出しているが、他方でそれを世俗主義の権力に還元してしまうと、人々が共同性の喪失をいかに乗り越えようとしているのかを考えることができない。そこで本稿は、イスタンブルにおけるアレヴィーの集会所に集まる若者たちの事例から、彼らが都市においていかなる共同性を模索しているのかを明らかにする。

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