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クエリ検索: "トビウサギ"
10件中 1-10の結果を表示しています
  • グイ/ガナの道探索実践における指示詞とジェスチャーの用法
    高田 明
    文化人類学
    2020年 84 巻 4 号 443-462
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/28
    ジャーナル フリー

    1980年代ごろまでに一世を風靡した認識人類学、特に民俗知識や民俗分類に関する研究はその後、明示的に表明されない知識をどう扱うか、民俗知識や民俗分類は誰にとって在来の知識なのか、私たちは他者を本当に理解できるのか、といった諸問題に直面した。言語人類学にコミュニケーション論や会話分析の成果を取り入れつつ展開してきた相互行為の人類学アプローチは、こうした状況への有力な解決策の1つを提供しつつある。ただし、これまでの研究は主に会話の時間的な組織化のされ方に焦点をあててきたため、ジェスチャーなどを含むより広範な相互行為が環境に偏在する資源をどのように活用しつつ組織化されているのかについては未だ検討が不十分である。そこで本稿では、カラハリ砂漠の狩猟採集民・先住民として知られるグイ/ガナの道探索実践を事例として、近称・遠称の指示詞や直示的・描写的ジェスチャーがブッシュの中での移動や涸れ谷での狩猟活動においてどのように用いられているのかに関する相互行為分析を行う。さらにこれらを通じて、グイ/ガナが様々な立場の人々を社会的状況に巻き込みながら環境との関わりを深めていく過程について論じる。

  • 事例:セントラル・カラハリ・サンの少年たち
    秋山 裕之
    日本文化人類学会研究大会発表要旨集
    2008年 2008 巻 H-30
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    本発表では、再定住以前の子どもたちと再定住後10年近くが経過した時点での子どもたちの野生動物に関する知識と経験を比較し、野生動物との関わりがどのように変化しつつあるのかについて報告する。
     主な検討項目は、動物名に関する知識、生きている動物を実際に見た経験、グイ・ガナにおいて広く言われている動物どうしの類縁関係に関する知識である。子どもたちに動物を示すのには動物図鑑を使用した。
  • 稲葉 智之
    日本野生動物医学会誌
    1999年 4 巻 2 号 93-100
    発行日: 1999年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    骨格標本は, 現在まで多くの方法で作製されてきている。しかし, 交連標本も容易に作製できる, カツオブシムシに蚕食させて作る方法の概要についてはほとんど知られていない。頸椎以降の骨格も数多く残され, 貧弱な日本の標本が充実されるように, ムシを用いた骨格標本作製法の実際を紹介した。さらに, 骨格研究の参考資料となるよう, 哺乳動物のみであるが著者の所蔵する骨格標本目録を作成した。
  • 稲葉 智之
    日本野生動物医学会誌
    1998年 3 巻 1 号 37-42
    発行日: 1998年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    東京都恩賜上野動物園で飼育され, 現在骨格標本が保管されているジャイアントパンダ2例に軸椎と第三頸椎の癒合をみつけた。"康康"にみられた頸椎の癒合は, 軸椎と第三頸椎の棘突起から関節突起にかけて, 2つの頸椎骨を区別することができないほど一体化し, 関節突起も消失していた。発生原因としては, 椎骨の形成過程における分離不全が疑われた。一方, "欄欄"にみられた頸椎の癒合では, 椎体部分は一部関節境界面の癒合痕が残った状態がみられ, "康康"の頸椎のような一体化はしていなかった。また, 軸椎の後関節突起と第三頸椎の前関節突起間には炎症性の癒合がみられ, 椎骨が分離形成された後の癒合も原因の1つと考えられた。
  • 田中 文菜
    アフリカ研究
    2020年 2020 巻 98 号 50-52
    発行日: 2020/12/31
    公開日: 2021/12/31
    ジャーナル フリー
  • 河村 善也
    化石
    2003年 74 巻 76-80
    発行日: 2003/09/20
    公開日: 2017/10/03
    ジャーナル フリー
  • 遠藤 秀紀, 佐々木 基樹
    日本野生動物医学会誌
    2001年 6 巻 2 号 45-53
    発行日: 2001年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    哺乳類の科以上の高次分類群に関して,その和名を検討し,リストとして表現した。目レベルでは原義を尊重しながら実際の定着度を考慮して和名を提示し,科レベルでは代表的属名のラテン語綴りを片仮名表記する方針をとった。分類体系の議論は加えていないが,従来の食虫目において,第三紀初期の化石諸群および現生するクリソクロリス類などが目として独立したため,トガリネズミ類,モグラ類,テンレック類などを無盲腸目と呼称する必要が生じていることが特筆される。また,有袋類を複数の目に分割する必要性が生じ,新たな和名を提案することとなった。近年,行政や出版界から,学校教育・社会教育の現場に影響する形で,学術的検討成果を顧みない安易な目名の変更が提案された経緯があり,本結果が哺乳類の高次分類群の和名について,学界のみならず社会的にも有意義な示唆となることを期待する。
  • 川田 伸一郎, 岩佐 真宏, 福井 大, 新宅 勇太, 天野 雅男, 下稲葉 さやか, 樽 創, 姉崎 智子, 横畑 泰志
    哺乳類科学
    2018年 58 巻 Supplement 号 S1-S53
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
  • 谷戸 崇, 岡部 晋也, 池田 悠吾, 本川 雅治
    タクサ:日本動物分類学会誌
    2022年 53 巻 31-47
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル オープンアクセス

    Treatments of species taxonomy for Japanese mammals in “Illustrated Checklist of the Mammals of the World” (CMW) published in 2020 and nine volumes of “Handbook of the Mammals of the World” (HMW) from 2009 to 2019 are compared with those in the second edition of “The Wild Mammals of Japan” (WMJ2) in 2015. Then, the updated taxonomy and current problems of Japanese mammals were discussed. Order Eulipotyphla in CMW and HMW combined orders Soricomorpha and Erinaceomorpha in WMJ2, and Order Cetartiodactyla in CMW joined orders Artiodactyla and Cetacea in HMW and WMJ2; both in reflecting the recent molecular phylogenetic studies. A comparative list of the species names of Japanese mammals between CMW and WMJ2 was made, also with reference to descriptions and literatures in HMW. In CMW, 160 species are found in Japan, and 21 species of them had species names different from WMJ2. Concerning about these species and about species necessary for special consideration in species taxonomy or geographic range, 34 comments were provided for discussion.

  • 人口動態, 生業活動, 乳幼児の体重の分析から
    高田 明
    アフリカ研究
    2002年 2002 巻 60 号 85-103
    発行日: 2002/03/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    セントラル・カラハリ・サンとよばれる2つの民族, グイとガナにおいて, 近年の社会変容を人口構造, 生業活動, 乳幼児の体重という3つの側面から記述・分析した。1997年の再定住化政策の実施後, グイやガナの人口密度は急増し, 狩猟採集から供給される食料の質や量は低下した。また生後12カ月児の体重が移住前より低下する傾向があった。これらと関連して多くめ不満が語られている。その一方で, 再定住化政策への対応を反映して, 周辺民族であるカラハリと密接な関係をもつガナでは家畜飼養, 農耕, 賃金労働が盛んになり, 財産を蓄積しつつあるものが多くなっている。こうした経済格差の拡大は, 親族関係に基づく居住集団による住み分けや伝統的生活域へのアクセスが困難になったことに由来すると分析できる。こうしたことから再定住化政策は, 政府の大勢を支配するツワナ社会との関係やグイとガナの間の差異を際立たせることで民族アイデンティティを顕著に意識させる方向に機能してきていると考えられる。これらはサンの社会化に関する議論でも, 育児の多様性とその規定因を明確にしていくこと, 国家や他民族との関係を理論的な射程に含めることの必要性を示唆している。
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