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クエリ検索: "ナラティブ・インクワイアリー"
5件中 1-5の結果を表示しています
  • 岸 磨貴子, 川島 裕子, ジョン ジウン, 久保田 賢一
    教育メディア研究
    2025年 31 巻 2 号 31-32
    発行日: 2025/02/24
    公開日: 2025/03/26
    ジャーナル フリー
  • 当事者の語りからの考察
    金 志唯(神谷 志織), 丸田 健太郎
    言語文化教育研究
    2024年 22 巻 190-210
    発行日: 2024/12/23
    公開日: 2025/01/18
    ジャーナル フリー

    本研究は,モノリンガリズム(単一言語主義)が浸透する日本社会において,複言語・複文化主義に則った言語観は形成可能なのか,検討したものである。複言語・複文化環境で育った筆者らの相互インタビューによって語られたナラティブの分析・考察から,モノリンガリズムが支配する日本社会において複数言語話者として生きることの困難さを明らかにした。筆者らは自身の言語について,自分はその言語の「ホンモノ」の話者ではないという「ホンモノ幻想」を抱いていることがわかった。その背景にあるのは,言語の技術的側面に対する評価を受けること,そして言語の属性に対する社会からのまなざしを受けることの二点であった。こうした「ホンモノ幻想」は,複数言語話者である筆者らを〈見えないマイノリティ〉にしてしまうものであり,「ホンモノ幻想」を乗り越えるための言語教育実践や学習者像の捉え直しが求められることが本研究から明らかとなった。

  • 坂本 南美
    日本国際教養学会誌
    2025年 11 巻 17-34
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/04/06
    ジャーナル フリー
    This research aimed to investigate a language teacher’s identity transformation through narrative analysis, focusing on shifts in his roles and positions within the school context. Prior studies have explored the interplay between teacher identity, agency, and context, but understanding the specific influencing factors remains challenging, particularly when teachers’ positions change in a similar context. Amid rapid globalization, some Japanese educational boards have started hiring native English speakers as regular teachers to enhance English education. This marks a transformative wave in Japan’s education system. Against this background, the study focused on a novice teacher who previously worked as an ALT, conducting interviews to explore the factors influencing their shift in perception from being an ALT to becoming a regular English teacher and to illuminate the identity transformation process. His narratives illustrated that his new identity was constructed by three concepts in daily teaching life: mindfulness in the process of cultivating resonance, and empirical knowledge and awareness gained by shifting perspectives, interpretation of their organizational responsibility. The study contributes to a deeper understanding of teacher identity complexities and the impact on education in Japan’s evolving educational landscape.
  • 麦山 真純
    日本精神保健看護学会誌
    2021年 30 巻 2 号 1-8
    発行日: 2021/11/30
    公開日: 2021/11/30
    ジャーナル フリー HTML

    本研究は,文献レビューを通して摂食障害を持つ者のリカバリープロセスを考察することを目的とした.システマティックレビューにより,摂食障害のリカバリープロセスに関連する文献16件を対象に,「研究年」「研究対象者」「研究方法」の概要と,文献内容における共通点をまとめた.その結果,「リカバリーのプロセス」「リカバリーのプロセス内の要素」に分類された.リカバリーを語る内容から,摂食障害を持つ者のリカバリーは,摂食障害を持ちながらも語れない時期から摂食障害を病いと認識し,現在の体験として語る時期を経て,摂食障害の体験を過去のものとして語る時期をたどるプロセスであると考えられた.そして,摂食障害の体験を過去のものとして語ることは,他者から認められる体験に繋がり,自己を受け入れることができた体験であると考えられた.また,摂食障害を持つ者が他者からの受容と自己を受容することは,リカバリープロセスのターニングポイントと示唆された.

  • 米山 裕, Wenqing Zhang, 是永 駿, Chan Hoe Kim, 西川 孝次, Teruo Kanbe, 田原 洋樹, 前田 真砂美, 水戸 貴久, Girlie Ann Herrera
    APU言語研究論叢
    2025年 10 巻 10 号 7-89
    発行日: 2025/07/31
    公開日: 2025/07/31
    ジャーナル オープンアクセス
     『APU言語研究論叢』(APLJ)第10巻は、昨年逝去された立命館アジア太平洋大学前学長、是永駿先生の ご遺志を偲ぶ追悼特集から始まります。まず、現学長の米山氏が是永教授の業績を改めて位置づけ、その 普遍的な意義を強調しています。続いて張文青准教授が、本追悼号を構成するエッセイ、追悼文、学術論文 を概観しています。  第2部では、言語教育センターの現・元教員による3本の研究論文を紹介します。3名の教員からの寄稿は、 是永教授と同様の言語教育への情熱から生まれたものであり、日本語、英語、アジア太平洋言語プログラム の中核をなす教育への深い考察と献身を示しています。 1つ目の水戸貴久氏による日本語論文は、語り手と聞き手のみによる「二項関係」の語りと、語り手が描 いたイメージ画を介しての語り手と聞き手による「三項関係」の語りを比較し、語りの構成と語りの形式の 観点から両者の違いを分析、考察したものです。イメージ画という言語によらない自己表現が、言語の語り に与える貢献の可能性について考えさせられる論考です。 2つ目の論文は、アン・ヘレーラ氏による英語論文です。ヘレーラ氏は担当英語クラスで、マルチモーダル・ アプローチを取り入れたインクルーシブな授業を創ることに精力的に取り組んできました。彼女は各学期の 初めに学習者それぞれが好む学習方法を調査し、その後、それぞれのクラスの特徴、強みを土台に、学習者 が最も苦手と認めているスキルも含め、すべてのスキルの学習を促すように教授法を調整します。この論文 は、能動的でインクルーシブな授業を実践しようと努力するすべての教師、特に日本の学校制度で育った学 習者を教える教師にとって、大いに興味を惹くものでしょう。彼女の研究は、英語の授業を受ける日本人学 生の間に、重要な異質性があることを明らかにしています。 3つ目の論文はマイケル・フィリップス氏による英語論文です。フィリップス氏もまた、大変献身的な教 育者であり、それは教育実践に対する批判的省察の研究にもはっきりと表れています。フィリップ氏の献身 的な姿勢は、担当する各クラスの膨大なフィールドノートからも窺い知ることができます。この論文は、ス ティーブン・ブルックフィールドが提唱する教師のための批判的省察の4つの観点すべてを実践した事例を 論じた初めてのものであり、教室におけるベストプラクティスの開発に尽力する教育者を鼓舞するものであ ることは間違いないでしょう。
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