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クエリ検索: "ハンバーグの作り方"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • ―肉の調理「ハンバーグ」に着目して―
    *伊藤 大貴, 川邊 淳子
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2018年 70 巻 P-148
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/28
    会議録・要旨集 フリー
    <目的>論理的思考とは,難しいものを単純にし,構造化し相手を納得させたり,どのような思考過程を経てその結論に至ったのかを,誰でも理解できるよう明確に説明でき,現状の原因と結果を踏まえ,理想の状態に持っていくための問題解決・改善策を考えるための思考方法である。そこで本研究では,中学校家庭科における代表的な肉の調理題材であるハンバーグを取り上げ,論理的思考を育む調理実習指導について検討を行った。<方法>対象は上川管内T中学校2年生2クラス54名であり,授業実践は2017年9~10月に行った。<結果>8時間構成の【授業1~5】を立案した。【授業1】ハンバーグの調理動画の視聴と調理工程の記入,【授業2】【授業1】で自身が記載した調理工程による調理実習,【授業3】調理に関しての生徒同士の意見交換と発表,【授業4】調理に必要な情報を得るための検証実験,【授業5】後輩に送るハンバーグ調理動画撮影を行った。【授業1】では基本的な
    ハンバーグの作り方
    動画を見ても,調理上の大切なポイントに気づかず,具体性のない漠然とした記述が多く見られた。さらに【授業4】では不足している条件や知る必要のある情報があることに気付き,生徒自らが様々な視点から検証実験を行った。最後に【授業5】では自分だけ理解すればよいのではなく,他者に伝えるという視点を加え,より具体的かつ詳細な情報として,調理工程ならびに調理動画を作成することができた。
  • *望月 朋子, 河村 美穂
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2018年 61 巻 A3-5
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/07
    会議録・要旨集 フリー
    研究目的
    ハンバーグは中学校家庭科の調理実習において教材として採用される頻度が高い料理である。三田ら(1975)によってハンバーグの調理実習を成功させるための着目点も明らかにされている。肉を扱う調理実習の題材として、ハンバーグは調理科学の要素が多く長く教材とされてきたが、家庭科の時間数が限られていることや、1時間で調理実習を行う必要からハンバーグを教材とする調理実習は実施されにくくなってきている。
    そこで、生徒がハンバーグの調理実習を通して何をどのように学んでいるのか、調理科学に関する知識の定着やその他の学習の成果を明らかにすることを本研究の目的とした。

    研究方法
    対象とした授業は2017年11月~2018年3月に静岡県東部公立中学校1年生2クラス60名(男子29名、女子31人)に実施した「ハンバーグを作ろう」である。本研究での分析データは1.質問紙調査と2.生徒のワークシートにおける記述の2つである。調査にあたっては、対象生徒に対して事前に研究目的等を説明し了承を得て行った。
    1.質問紙調査:授業前(2017年11月)と授業後(2018年3月)の2回に同一の質問紙調査を実施した。質問項目は、調理科学に関する知識の定着度をはかる問題である。
    ハンバーグの作り方
    における調理科学に関する9の設問に、選択肢4つの中から回答を求めた。
    2.調理実習後に生徒が記述した感想:生徒がワークシートに記述した調理実習の振り返りの内容をデータとして、カテゴリーを生成、分類して検討を行った。

    結果と考察
    1.調理科学に関する知識の定着度の正答率は、9つ全ての設問で向上し、9問の問題に対して事前33.3%から61.1%に上昇した。
    特に正答率の高い設問は(7)肉を人数分にわけ、『ハンバーグ』の形を作るまえに、自分の両手を使って、肉を何回か左右にうちつけるようにするのはなぜか:83.3%(50人)、(5)ひき肉に卵を入れてこねるのはなぜか:78.3%(47名)、(9)ハンバーグでは初めに中火で焼き、こげ目をつけるのはなぜか:71.7%(43人)であった。
    正答率の低い設問は、(8)ハンバーグの形は、小判型にして真ん中をへこませるのはなぜか:38.3%(23人)、(2)みじん切りにした玉ねぎをいためて、さましてからひき肉にいれてこねるのはなぜか:40.0%(24人)であった。
    2.調理実習後に生徒が記述した感想からは、達成感、習得した調理科学に関する知識、調理プロセスへの振り返り、協力、観察、味などのカテゴリーが生成できた。
    達成感のカテゴリーには「できるか不安だったけどうまくいってよかった」、「やった感(やりきった感)がある」、習得した調理科学に関する知識のカテゴリーには「手袋に肉がよくねばりつき」、「空気をぬこうとパンパンとしたら形がくずれそうになった」、調理プロセスへの振り返りのカテゴリーには「分量もしっかり見た」、「もう少しくぼみを深くしておいた方が良い」、協力のカテゴリーには「自分のこと以外にも手伝った」、「班のみんなにききながらやった」という記述がそれぞれ見られた。
    なかでも観察のカテゴリーには、「煮ているとさらっとしていたソースが思っていたようなソースになった」、「できあがりがふっくら」というように、生徒がハンバーグそのものをよく観察している記述と、「たまねぎのみじんぎりは、とても早くこまかくできたし、○○さんがすごい早さで包丁をうごかしていてビックリした」というように同じ班の仲間が行っていることをよく観察している記述がみられた。
    また味のカテゴリーには、「しっかりと中まで火が通っていて、やわらかくてジューシーでおいしかった」、「厚さもあって、食べごこちが良くおいしい」、「とてもフワフワして、おいしい」といったように多様な「おいしい」の表現があり、生徒自身の日常生活での経験や味と結びついていることがわかった。
  • 『語の文体値データ』を利用した「文章の文体」の推定
    馬場 俊臣
    計量国語学
    2022年 33 巻 7 号 435-450
    発行日: 2022/12/20
    公開日: 2023/12/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,まず,多数の語の文体(書き言葉的な硬い文体-話し言葉的な軟らかい文体)の程度差を連続的な数値で示している『語の文体値データ』の概要を紹介した.次に,このデータの活用例として,「語の文体」に基づいて「文章の文体」を,「文章文体値」という数値を用いて推定することを試みた.推定に用いた文章は,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』のコアデータであり,各レジスターの文体的特徴を再現することができた.これを通して,『語の文体値データ』及び「文章文体値」が文体研究に有効に使えるデータであること,また,「語の文体」と「文章の文体」との相互依存関係を計量的手法により実証的に分析可能であることを示した.
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