ノポール(2-ピネンー10-メタノール)[1],インボルネオール[2]などの二環テルペンアルコールに無水酢酸,パラホルムアルデヒドを加えて酢酸ナトリウムの存在下,加熱しながら,かきまぜるといずれのテルペンアルコールからもテルペニルアセトアセテート[1a],[2a]が主生成物として得られ,そのさい,新化合物としてテルペニルージオキシメチレンーアセトアセテート[1b],[2b],テルペニルートリオキシメチレンーアセトアセテート[1c],[2c]の副生することを見いだした。これらの反応生成物の構造は定数,エステル交換反応およびIR,NMR,MSスペクトルの測定結果から決定した。パラホルムアルデヒドに対する混合物としての収率は[1]からは55%,2からは50%である。
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