秋田県から島根県までの日本海沿岸の能代、船川、秋田、酒田、新潟、伏木富山、境港、浜田の 8 港とロシア極東との海上交通の現状と発展のための課題を調査した。8 港は第二次大戦後、管轄する自治体とロシア極東港との間に原木、石炭等の資源輸入に始まり、貨客フェリーの就航、中古車輸出等ロシア極東との海上交通を発展させてきた。今日、ロシア極東地域を始めとする東アジアの政治経済情勢は大きく変貌し、海上物流も又多様化し変化している。この変化に対応し日ロ貿易及び海上交通を発展させるには引き続き企業誘致や新産業育成による輸出商品の開発、日本海側諸港間の連携を進めるための日沿道等の国内交通インフラの整備、取扱い品目の多様化に対応した各港湾のインフラ整備が早急に求められている。
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