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クエリ検索: "フランソワルトン"
12件中 1-12の結果を表示しています
  • 植田 美弥, 草村 弘子, 松井 桐人, 松本 令以, 山本 裕彦, 玉井 勘次
    日本野生動物医学会誌
    2007年 12 巻 2 号 117-121
    発行日: 2007年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    フランソワルトン
    成獣雌の多中心性口部扁平上皮癌症例を経験した。本例は顔面の腫大がみられ,上下顎部の歯肉の腫大と顎骨の吸収像が確認された。剖検の結果,上下顎切歯部は腫瘍性組織に置換され,右頸部リンパ節には白色結節が観察された。病理組織学的に顎部には扁平上皮癌が様々な大きさの島状構造を呈して認められ,右頸部リンパ節には転移像がみられた。本例は我が国の動物園飼育ルトン類における口部扁平上皮癌の初報告である。
  • 姉帯 沙織, 小島 龍平, 時田 幸之輔, 平崎 鋭矢, 遠藤 秀紀
    霊長類研究 Supplement
    2022年 38 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/07
    会議録・要旨集 フリー

    直立二足歩行のヒトの肩甲骨は,大部分は筋によって体幹に引きつけられる。一方で,四足歩行の哺乳類では,左右の肩甲骨の間に体幹が吊り下げられる。したがって,これらの機能を果たす背側肩帯筋(肩甲挙筋LS,前鋸筋SA,菱形筋Rh)の形態には,種ごとの姿勢や運動の特徴に応じた違いがあると考えられる。本研究では,霊長類間で背側肩帯筋の筋構築と神経支配を比較し,ヒトの直立姿勢の適応に伴う背側肩帯筋の特徴と系統発生を考察した。対象は,チンパンジー1側,カニクイザル2側,

    フランソワルトン
    3側,リスザル4側,アカテタマリン3側,エリマキキツネザル2側,ポト2側とした。3筋の筋構築は,ヒト型(LS:上位4頸椎から起始しSAと独立,Rh:下位頸椎〜上位胸椎棘突起から起始)とカニクイザル型(LS:下位頸椎から起こる筋束がありSAと連続,Rh:頸胸椎に加え頭部筋束あり),および中間型に分類された。ヒト型はチンパンジー,カニクイザル型は
    フランソワルトン
    とエリマキキツネザルであった。リスザル,アカテタマリンはLS起始がヒト型よりも下位の頸椎に及ぶが,LSとSAが独立しているため中間型とした。ポトではLS・SAが連続しカニクイザル型と一致するが,Rh頭部筋束が見られないため中間型に分類した。これらの結果から,ヒト背側肩帯筋の形態はLS下部筋束とRh頭部筋束の消失によって特徴付けられることがわかる。哺乳類のLS下部筋束は肩甲骨を尾側方向へ回旋させ,上肢を後方へ引く。一方でヒトLSの作用は,肩甲骨の至適肢位の保持とされる。直立姿勢のヒトでは,上肢の運動は前方または側方への挙上が主であり,肩甲骨の動きは頭側方向への回旋が主体となる。したがって,ヒトではLS下部筋束が消失すると考えられる。また神経支配では,LS下部筋束を持つ種ではLS下部にはC5由来の神経が支配するが,LS下部を持たない種ではC5はSA上部筋束を支配する。よって,ヒト・チンパンジーのLS下部筋束はSA上部筋束へ移行したと解釈できる。

  • 松村 秀一
    霊長類研究
    1998年 14 巻 1 号 35-42
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    A brief survey on primates in Vietnam was carried out in February-March 1997. At least 15 species of primates have been recorded in Vietnam. Only 2 species were directly seen during this survey. The result of the survey suggested that the population density of primates in Vietnam was extremely low. Primate fauna was greatly affected by bombing and chemical defoliant spraying during the war. Hunting pressure appeared to be the most immediate threat to the remaining populations. Recently the local government and foreign researchers and organizations have made some efforts to protect the endangered species. Field studies on the distribution and ecology will contribute to the conservation of primates in Vietnam.
  • 岩本 光雄
    霊長類研究
    1987年 3 巻 1 号 59-67
    発行日: 1987年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
  • 高見 一利
    日本野生動物医学会誌
    2016年 21 巻 1 号 1-7
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー

     国内に150施設以上存在し,6000種以上の多種多様な動物を飼育している動物園水族館には,その多様な動物を活かし,保全するために,広範な分野の研究を進めることが期待されている。動物園水族館は幅広い種の動物を人の管理下に置いているため,様々な研究検体の収集が容易である。検体を計画的,体系的に収集,整理,保存できれば,効率的に利用することができ,より大きな研究成果が得られると考えられるため,そのような取り組みが,世界各地で進められており,国内の動物園水族館でも徐々に広がっている。大阪市の天王寺動物園では150種以上の動物の組織を凍結保存しており,検体バンク化を目指している。公益社団法人日本動物園水族館協会では,生殖細胞の組織的な収集,保存に取り組んでおり,配偶子の共有体制が整いつつある。動物園水族館が博物館と連携することにより,双方の長所を活かした効果的な検体の収集,保存を進めている事例も存在している。今後この取り組みを発展させていくためには,保存されている検体の利用活性化や利用時のルール整備,動物園水族館自身の研究能力の強化などが必要とされる。動物園水族館は様々な動物の研究を進めるにおいて独自の重要な役割を占めているが,検体の収集,保存もその役割の一つとして,今後より重要視されることに間違いはないと思われる。

  • *小薮 大輔, 遠藤 秀紀
    霊長類研究 Supplement
    2009年 25 巻 P-11
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/06/17
    会議録・要旨集 フリー
    ラングール類の頭骨は顕著に多様であることが知られているがどのような要因によって多様化してきたのかは未だ不明な点が多い。分類学的にも極めて混乱したグループであったが近年の分子系統学的研究はその種分化史を徐々に明らかにしつつある。そこで我々は塩基配列データと頭骨の三次元形態データを用い,系統発生学的な文脈の中でラングール類の頭骨がどのように多様化してきたのかを検討した。
    野生由来のラングール類15種242個体の頭骨を対象に接触型三次元計測器を用いて67点の解剖学的標識点の座標を取得し,幾何学的形態測定法によって個体間の形状変異とサイズ変異を解析し,さらに各種の平均値から種間ペアワイズの形状距離行列とサイズ距離行列を構築した。またCyt-b遺伝子1141bpの配列をGenbankより取得しMEGA4.0を用いて種間ペアワイズの遺伝学的距離行列を構築した。マンテル検定によって三行列間の相関を検定した。
    ラングール類の頭骨形状は系統学的近縁性とはほぼ独立に種間で変異し,系統発生学的拘束以外の要因に左右されていると示唆された。形状変異はサイズ変異と連動したアロメトリーの影響を強く受け,サイズの大きい種ほど顔面が面長になり,小さい種ほど面短になる傾向があった。例えばテングザルの特異的に面長な顔面もアロメトリーの影響によるものと考えられる。大半の種の頭骨形状は推定されるアロメトリー式の誤差範囲内にあったが,ドゥクラングールとボウシラングール,
    フランソワルトン
    はアロメトリー式から顕著に逸脱し,相対的に顔面が短く関節突起に対して歯列が後退する傾向があった。ラングール類の多くの種は葉食的傾向が強いが,上記三種は例外的に種子を高頻度で採食するという点で共通する。三種に見られた形態傾向は咀嚼器のテコ比を向上するのに寄与すると考えられるが,種子のような硬い食物資源に対する機能的適応の結果かもしれない。
  • 汪 松
    哺乳類科学
    1982年 22 巻 1and2 号 1and2_1-7
    発行日: 1982年
    公開日: 2008/10/01
    ジャーナル フリー
  • 濱田 穣, 大澤 秀行, 後藤 俊二, 川本 芳, 大井 徹, マライビジットノン スチンダ
    霊長類研究
    2005年 21 巻 1 号 75-84
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/08/30
    ジャーナル フリー
  • 稲葉 智之
    日本野生動物医学会誌
    1999年 4 巻 2 号 93-100
    発行日: 1999年
    公開日: 2018/05/05
    ジャーナル フリー
    骨格標本は, 現在まで多くの方法で作製されてきている。しかし, 交連標本も容易に作製できる, カツオブシムシに蚕食させて作る方法の概要についてはほとんど知られていない。頸椎以降の骨格も数多く残され, 貧弱な日本の標本が充実されるように, ムシを用いた骨格標本作製法の実際を紹介した。さらに, 骨格研究の参考資料となるよう, 哺乳動物のみであるが著者の所蔵する骨格標本目録を作成した。
  • 柏木 健司, 阿部 勇治, 高井 正成
    霊長類研究
    2012年 28 巻 2 号 141-153
    発行日: 2012/12/20
    公開日: 2013/01/24
    [早期公開] 公開日: 2012/10/23
    ジャーナル フリー
  • 三谷 友翼, 大井 徹
    霊長類研究 Supplement
    2022年 38 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/07
    会議録・要旨集 フリー

    現在、多くのニホンザルMacaca fuscataの群れにとって、農地は、森林同様、重要な採食場所となっている。農地は、森林よりも栄養価の高い食物が存在するが、ヒトやイヌに追いかけられても避難場所が無いなど、それを得るためのリスクが大きい場所でもある。また、観察者にとっては見通しが良く、良好な観察条件が得られる場所であり、森林中よりもニホンザルの採食行動の特性がより明瞭に把握できる可能性がある。そこで、農地に出没したニホンザルの行動の内、出没の頻度、林縁から離れる距離の性・年齢クラスによる違いを明らかにし、個体の採食戦略という点から検討した。2021年10月から12月にかけて、石川県白山市に生息する約48頭からなるクロダニA群を対象に調査を行った。林外に出没した個体を対象にスキャンサンプリングを行い、性・年齢クラス、出没距離、活動、採食物などを記録した。群れの出没を最初から最後まで観察できた39回の出没の約90%において、群れサイズの20%以下にあたる10頭以下しか出没しなかった。出没個体は、イネの二番穂、草本、カキノキの果実を主に採食した。フィッシャーの正確確率検定では、出没個体の構成は、群れの性・年齢クラスの構成とは有意に異なった。また、性・年齢クラス間の出没距離の違いをSteel-Dwassの多重比較によって検討した結果、ワカモノオスとその他の性・年齢クラスが有意に異なった。以上の結果をもとに、性・年齢クラスごとに出没距離の長短と出没頻度について類型化すると、出没頻度が低く出没距離が短い(アカンボウ、子持ちのメス)、出没頻度、出没距離が中程度(オトナオス、ワカモノメス、1~2才)、出没頻度が中程度で出没距離が長い(ワカモノオス)、出没頻度が高く、出没距離が中程度(オトナメス、3~4才)といった4つのカテゴリーになった。この類型には、エネルギー要求とリスク感受性の違いなどが関係すると考えられた。

  • 川田 伸一郎, 岩佐 真宏, 福井 大, 新宅 勇太, 天野 雅男, 下稲葉 さやか, 樽 創, 姉崎 智子, 横畑 泰志
    哺乳類科学
    2018年 58 巻 Supplement 号 S1-S53
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
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