本調査は,2019 年度に投与された放射性医薬品に関連して発生した副作用事例の発生頻度とその内容を調べる目的で実施された.調査は,調査票を核医学診療施設に送付して回答を求めるアンケート方式で実施した.調査対象 1,213 施設のうち,1,003 施設より回答が得られ,回答施設における放射性医薬品の投与件数は 1,037,568 件であった.副作用事例は 18 件報告され,副作用発生率は 100,000 件あたり 1.7 件であった.不良品事例の報告はなかった.
本調査は,2018 年度に投与された放射性医薬品に関連して発生した副作用事例の発生頻度とその内容を調べる目的で実施された.調査は,調査票を核医学診療施設に送付して回答を求めるアンケート方式で実施した.調査対象1,230 施設のうち,999 施設より回答が得られた.副作用事例は14 件報告された.回答を得た999 施設における放射性医薬品の投与件数は1,017,702 件であった.副作用発生率は100,000 件あたり1.4 件であった.不良品事例の報告はなかった.
本調査は,2022年度に投与された放射性医薬品に関連して発生した副作用事例の発生頻度とその内容を調べる目的で実施された.調査は,調査票を核医学診療施設に送付して回答を求めるアンケート方式で実施した.調査対象1,181施設のうち,1,004施設より回答が得られ,回答施設における放射性医薬品の投与件数は911,977件であった.副作用事例は17件報告され,副作用発生率は100,000件あたり1.9件であった.不良品事例は報告がなかった.
体内診断薬は, 疾病の診断または診断補助の目的で血管や消化管, 気管, 皮下など人体に直接投与する医薬品である. 体内診断薬の範疇は胃部エックス線検査などで使用する造影剤やPET検査で使用する放射性医薬品, さらには蛍光特性を利用し腫瘍を可視化する術中迅速診断薬のような最先端のものまで多岐にわたる. 本稿では, 体内診断薬について概説した後, 最近の開発動向や課題についても取り上げる.
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