詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "ホセ・エミリオ・パチェーコ"
1件中 1-1の結果を表示しています
  • ―『嵐がやってくる』と『ペドロ・パラモ』―
    仁平 ふくみ
    HISPANICA / HISPÁNICA
    2017年 2017 巻 61 号 209-233
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2018/09/18
    ジャーナル フリー

    本論は、アグスティン・ヤニェス (Agustín Yáñez, 1904-1980) の『嵐がやってくる Al filo del agua 』(1947) とフアン・ルルフォ(Juan Rulfo, 1917-1986)の『ペドロ・パラモ Pedro Páramo 』(1955) の比較研究である。『ペドロ・パラモ』が先行する文学作品と断絶した作品ではないことを示すことを目的とした。 どちらの小説も革命など歴史的に重要な出来事そのものではなく、その予兆を描くという着想を共有していることに注目した。その舞台として、二人の作家が生地であるハリスコ州を舞台にした点、村人たちの声を描写してゆく手法に共通点があると指摘した。また、決定的な変化に至るまでの過程の分析として、ヤニェスの小説を軸としながらカトリックの支配とその崩壊の象徴的表現として鐘の音を取り上げた。

feedback
Top