本邦における小学生投手に対する投球数制限の提言は,1978年の高槻らの1試合2~3イニング,1989年の柏口らの1日50球以内が端緒となっている.1995年に日本臨床スポーツ医学会は柏口らの提言に基づき,小学生では全力投球数を1日50球以内,試合を含めて週200球以内にすべきとの提言を行なった.しかし2012年に全日本軟式野球連盟が導入したのは,1日7イニングまでとするイニング数制限だった.2018年から徳島県で1日70球までのルールを導入すると,7イニングまでの制限より予防効果が高かったので,2019年から全日本軟式野球連盟が全国大会で1日70球以内の投球数制限を導入している.
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