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クエリ検索: "ミツエイ"
5件中 1-5の結果を表示しています
  • *荒木 葉子, 金木 尚志, 笹原 麻希, 三神 彩子
    日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集
    2016年 59 巻 P29
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/13
    会議録・要旨集 フリー
    目的 これまでの調査研究から,家庭における節水効果は非常に高く,節水を意識することで約60%~90%を削減できる可能性について報告してきた。さらに,小・中・高等学校の家庭科授業内では,食器洗浄指導の時間が十分に取れないこと,食器洗浄の行為そのものは,約8割が小学校の段階で発生し,約9割が親・家族から伝えられていること,大半が洗剤原液をつけたスポンジでこすり洗い後,大量の流水によってすすぐ方法を選択しており,洗剤と水の使用量や残留洗剤量は個人差が大であることなどを確認した。以上により,食器洗浄に関しては、洗剤の適量使用,適切な取扱い,衛生面を担保した洗浄手法に関して教育することで,行動に関する大きな改善が見込まれると考えた。具体的なアプローチとして、省エネ型の食器洗浄方法として,節水に関する情報をまとめたポスターを作成し、情報提供による食器洗浄時の水使用に関する意識・行動の変化を調査することとした。
    方法 調査対象者は,新渡戸文化短期大学生活学科食物栄養専攻学生1年生82名とした。まず、節水に関する情報提供前の1回目の意識・行動調査を2015年7月24日に実施し、情報提供した後、11月27日~12月1日に2回目の意識・行動調査を実施した。
    残留洗剤量の調査については、情報提供前の洗浄テスト内容として、3種類の食器類(ポリプロピレン、磁器、ガラス)のいずれか1種類を通常自宅で行っている方法で、洗剤使用量や水量などの指示を与えずに洗浄することとした。使用水量は愛知時計電機(株)製 瞬時・積算流量計(NW-10-DTN)を、洗浄後の食器の残留洗剤量は(有)筑波総合科学研究所製ユニメーター(UM-1)を用いて測定した。
     情報提供後の洗浄(2回目)では,1回目と同じ食器を選択し、昨年度の研究結果から抽出した節水・節湯に効果的な食器洗浄方法をまとめたポスターにより、洗浄行為前に情報提供を行った。その手法にて必要となる洗いおけとしての小ボウル及び希釈洗剤を用意し,水量は蛇口から出る水の太さを鉛筆程度として使いすぎないよう指示した。
    洗剤は,界面活性剤含量が14%(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)と比較的低く、その他の成分を含まない市販の台所用中性洗剤(
    ミツエイ
    (株)製ハーバルフレッシュ)の原液または希釈液(洗剤の使用料の目安の表示に従い原液1.5mLを水で希釈し、1Lとしたもの)を用いた。一方,ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(以下LASと称す)1g/L溶液(1000ppm相当)を調製し,これを原液として水で希釈した0.25~2.00ppmの標準液をユニメーターで測定して、検量線を作成した。低濃度側では多少のばらつきが見られたものの、正の相関が得られたことから、これを用いて残留洗剤量(ppm)を算出した。

    結果
    情報提供後では、提供前に比べて、食器の材質の違いにかかわらず、水量、洗剤使用量、残留洗剤量が削減された。水使用量、洗剤使用量、残留洗剤量の削減率は、それぞれ3種平均で57.9%(1.06L→0.44L)、86.4%(1.11mL→0.15mL)、37.7%(1.46ppm→0.89ppm)となった。PP樹脂では、43.9%(1.03L →0.58L)、86.4%(1.11mL→0.15mL)
    、57.3%(1.82ppm→0.78ppm)となった。磁器では、71.5%(1.29L →0.37L) 、86.1%(1.08mL→0.15mL)、32.4%(1.35ppm→0.15ppm)となった。ガラスでは、57.8%(0.91L→0.38L )、86.5%(1.11mL→0.15mL)、14.1%(1.20ppm→1.03ppm)となった。
    水使用量は、情報提供後に全体的に減る傾向が認められ、表面がつるつるしていると感じる磁器やガラスは、PP樹脂と比べ、水の使用量がさらに少なくなっていた。洗剤使用量については、情報提供後に希釈洗剤を使用した結果、明らかな低減が得られた。
    洗浄後の残留洗剤濃度は、原液を使用した場合に水を多量に使用しても1ppmを超えていた。一方、情報提供後の希釈洗剤を使った場合には、材質にかかわらず減少傾向が見られ、ガラス以外は1ppm未満となった。今後その点を考慮した情報提供が必要であるが、正しい洗浄方法の情報提供を行うことは節水に有効と言える結果が得られた。
  • 宮川 太一, 佐藤 陽子, 松岡 雅忠
    化学と教育
    2023年 71 巻 4 号 170-173
    発行日: 2023/04/20
    公開日: 2024/04/01
    解説誌・一般情報誌 フリー

    食品用の合成着色料のいくつかは,次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤によって迅速に漂白される。この現象は,化学的手法による汚れの除去を可視化するモデルとしても活用できると考え,教材開発を行った。まず,合成着色料の水溶液の漂白特性を調査し,漂白されやすい3種類の色素を見出した。そして,合成着色料で染色した試験片が次亜塩素酸ナトリウムにより漂白される様子を観察する実験授業を実施するとともに,化学マジックでの活用を模索した。

  • 日本液晶学会討論会講演予稿集
    2009年 2009 巻
    発行日: 2009年
    公開日: 2017/01/10
    会議録・要旨集 フリー
  • 奥村 雄暉, 長嶋 志帆, 畑野 健, 川端 あづさ, 澤 友美, 中松 豊
    生物教育
    2021年 62 巻 3 号 122-127
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/25
    ジャーナル フリー

    高等学校の生物基礎における血球による食作用の観察は,チョウ目昆虫を材料として使用すれば,澤と中松(2014)の方法にしたがい容易に観察・実験が可能である.しかし授業実践において生徒にアンケートを実施したところ自分で食作用を示した血球を見つけることができなかったと回答した生徒が複数いた.そこで今回は生徒が自分自身で見つけ観察することのできる材料と方法を提供することを目的に,身の回りにある蛍光を発する物質に着目して適した異物の種類及び実験条件の検討を行った.その結果,販売会社は問わないが,生理食塩水で500倍に希釈した黄の蛍光インクを使用し,反応時間を15分で行う実験条件が最も教材として適していると考えられた.また,蛍光インクに対して食作用を示した血球は懐中電灯型のUVライトを正立顕微鏡に設置することで,簡易に蛍光観察が可能となった.UVライトのみを用いる暗視野で蛍光発色する異物を見つけ,その後ハロゲンライトとUVライトの両方を用いる明暗視野によって血球の輪郭を認識することで,生徒自らが容易に食作用を示した血球を観察できると考えられる.

  • 渡邊 司, 斎藤 睦子, 荒木 葉子
    環境教育
    2021年 30 巻 3 号 3_50-57
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/13
    ジャーナル フリー

      We conducted an environmental education session for children on the benefits and environmental risks of detergents in order to help them understand the so-called “detergent dilemma” and the associated water pollution problem. A total of 131 fourth-grade students participated in the session. The educational program included (1) a lecture on the basic knowledge, benefits, and environmental risks associated with detergents; (2) experiments to observe the emulsification of various detergents and to evaluate their detergency; (3) experiments to develop a new detergent that has higher detergency and lower environmental impact than linear alkylbenzene sulfonates, which are the main components of synthetic detergents; and (4) a lecture disseminating more in-depth knowledge about detergents. The children who accomplished the misson of the experiments perceived that the water pollution problem could be solved, even though they conceded the detergent dilemma. We have concluded that setting a concrete target that children can achieve fosters their confidence in solving problems.

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