本作品はフランスの画家
モーリス
・
ユトリロ
の絵画を3DCG としてその内部を歩けるよう立体再現したものである。本来立体の再現には空間の複数視点からの情報が必要であるが、本研究では絵画を描く際の技法である遠近法(透視図法)を逆的に用いることで、絵の中に描かれたものの大きさや、その絵を描いた画家の位置などを割り出した。その情報を1枚の画像中でのウォークスルーを簡易的に実現する技術であるTIP(Tour Into the Picture)と組み合わせることで立体空間を構築している。好きな絵の中に入り込んで自由に歩けるというインタラクティブなコンテンツを気軽に楽しむための手法を確立することが本研究の目的である。
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