わが国の自動車登録台数は, 150万台を数えるが, この中で4輪乗用車はわずか15万台で, 2, 3輪車が圧倒的多数を占め変則的な構成をしている。しかし国民車普及案の示すように小型4輪車は今後急増する見通しである。最高時速100km4人乗600~800ccエンジンを塔載し, 30万円位のものになろう。これらとともに乗用車の海外輸出の機運もたかまり, 自動車製造界はさらに活発な動きを示すであろうが, 質的面からは外国車の行き方に学ぶべき点が多い。世界的に大型車はジーゼルを主力とし, 中, 小型はガソリン車である。米国は, 大型エンジンを作りしかし部分負荷でも経済的である。欧州は一体に中, 小型を主体とし学ぶべき点が多い。気化器の研究が急務であり, 2サイクルについても研究すべき点が多い。
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