中国の高校生・大学生(255名,非158名)にYG性格検査および親子関係診断検査を実施し,青年の性格特性と彼らが認知する親の養育態度の特徴,および両者の関係について,非との比較を通して検討した.その結果,(1)においては,非に比べて「社会的外向性」の高さと,「回帰性傾向」の低さが特徴として見出された.(2)が認知する親の養育態度に関しては,「支配」,「服従」,「期待・干渉」,「子ども中心」の4因子が抽出された.(3)重回帰分析の結果,親の養育態度との性格特性との間には有意な関係が多く見出された.特ににみられる「社会的外向性」の高さや「回帰性傾向」の低さといった適応的な性格傾向には,従来の研究報告と異なり,むしろ親の支配的養育態度や服従的養育態度が関係していることが示唆された.政策下の中国社会の教育事情や親の教育観をからめて考察を行った.

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本研究では，中国の「

政策」時代に生まれた弟を持つ女性が自身の結婚や生育，子育てに対してどのような展望を持っているのか，さらには被養育経験や家族との関係性，教育投資等の要因との関連について検討する。中国の「政策」時代に生まれた20代の未婚女性9名を対象に，半構造化面接を行い，M-GTAを用いて青年期後期から成人期前期のおける女性のライフコース展望に関連する要因を検討した。本研究の知見を整理すると，以下の4点を挙げることができる。すなわち，①「政策時代」で生まれた非の長女は親の養育態度によって重男軽女経験が異なり，重男軽女経験が女性と家族の関係性および性役割観に影響を及ぼしていた。②家族からの養育経験によって弟との関係をネガティヴにとらえる女性は，自分の将来におけるライフコースを展望する時，晩婚，少産の傾向があることが示唆された。③殆どの長女は弟への感情がネガティヴからポジティブに移行し，調査時には兄弟を持つメリットを感じていた。④長女を対象としたインタビュー調査から，都市部における非家庭の親が息子と娘に教育投資の差が見られなかった。

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目的 中国の青少年に精神的健康の問題が多く顕在化する心理社会的要因として，政策や核家族化に伴う情緒的支援ネットワーク認知の低下が懸念される。本研究の目的は，中国都市部における高校生，特にの精神的健康度を把握し，それらに関連する心理社会的要因について検討した。
方法 調査対象者は，中国黒龍江省ハルビン市内の高校 1 年生から 3 年生までの310人で，無記名自記式質問紙を用いた調査を行った。調査期間は2000年 2 月に行われた。調査内容は，属性，神経症症状と抑うつ症状としての精神的健康度，心理社会的要因としての自己価値感，特性不安，対人依存型行動特性，ストレス源，情緒的支援ネットワークをとりあげて，1)精神的健康度と心理社会的要因について，群を比較し，2)兄弟姉妹，年齢，性別等属性の違いによる精神的健康度と心理社会的要因との関連性について検討し，3)精神的健康度に及ぼす心理社会的要因間の因果関係の推定について共分散構造分析による検討を行った。
結果 群に比べ神経症傾向と抑うつ傾向の出現率が多く（GHQ：群が73%，非群が39%，SDS：群が63%，非群が25%），また特性不安，対人依存型行動特性，ストレス源の認知は有意に高く，そして自己価値感や家族からの情緒的支援ネットワークの認知は有意に低かった。また属性の内，兄弟姉妹の有無が精神的健康度とその心理社会的要因に関連していることが認められた。情緒的支援ネットワークの認知の低下は，自己価値感の低下，特性不安の増大，対人依存型行動特性の増大といった不安傾向特性を促し，その結果，ストレス源がより多く認知され，精神的健康度に悪影響を及ぼす適合度の良好な因果モデルが得られた。
結論 本研究における中国都市部の高校生の群よりも神経症傾向および抑うつ傾向の出現率が高くなることが示唆され，特に，兄弟姉妹の存在が精神的健康に良好な影響をもたらすことが明らかになった。また，情緒的支援ネットワークの認知は，精神的健康度および心理社会的要因との関係において重要な役割を果たしていることが明らかになった。とりわけ家族からの情緒的支援ネットワークの認知は，不安傾向特性を低下させ，ストレスを軽減し，精神的健康度を良好に保つ機能を持つことが示された。

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This paper aims to show the effection of the one-child's consumption action promotes the rapid growth of the food and beverage industry.
Since1979, the implementation of the one-child policy have passed 30 years, the one-child in the city has formed a new group of consumers. In recent years, China urban residents' income was substantially increased along with the rapid economic growth, so making the one-child grow in a rich environment. Unlike their parents, they are weak sense of consumer savings; they are sensitive to the social popular things. It is because of these childs' kinds of consumption of consciousness, the food and beverage industry was rapidly developed. At all ages, the one-child spend most money on food expenditure, and the food expenditure's growth rate is the biggest. From their consumption patterns, we knew, the simple and convenient western style and domestic style fast food most quickly developed. On the other hand, as the purpose of meal consumption, a very small proportion of them, but as a place for communication plays a more important role. This is because under the influence of the one-child policy on families which have no brothers or sisters, so they are very lonely. With the improvement of living standards, they use this consumption pattern in the fast food site to get friends and communicate with them.

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