我々は神経伝達物質 (ガバ, アドレナリン, ノルアドレナリン, セロトニン, アセチルコリン, ドパミン) を使用するORT法で視床の部位と経絡の関係を実験した。神経伝達物質を増幅させるため視床下部組織を使用した。
視床は視床前核群, 視床内側核群, 視床外側核群, 視床枕, 視床内側膝状体, 視床外側膝状体の6区画に分けた。
肺経, 心経, 小腸経, 三焦経, 肝経の5経絡が外側膝状体と反応し, 大腸経, 脾経, 腎経, 胆経の4経絡が内側膝状体と反応し, 胃経, 膀胱経の2経絡は視床内側核群に反応し, 心包経は視床外側核群と反応した。この事より経絡は神経系の一部であることがより鮮明となった。
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