公認心理師法第42条第2項において, 公認心理師は主治の医師の指示を受けなければならないとされている. その一方で, 公認心理師の業務は診療補助行為ではないとされている. 医療領域における公認心理師の位置づけについては, さまざまな課題が残されており, 今後解決していかなければならない. 近年, bio-psycho-social modelが重視されてきており, 公認心理師がbioとsocialのつなぎ役を担うことになろう. 本論では, 医療に関わる公認心理師 (医療心理士) の位置づけについて整理し, 今後の役割について, 私見を述べた.
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