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クエリ検索: "中華人民共和国の行政区分"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • ―河南省修武県における「美学経済活性化政策」を事例に―
    秦 子琇, 佐野 浩祥
    日本観光研究学会全国大会学術論文集
    2022年 37 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    地方における観光産業の持続的発展を実現するために、文化産業を活用することがトレンドとなっている。本研究では、中国修武県で実施された美学経済活性化政策の理論研究と現地調査を通じて、地方観光開発における文化産業活用のプロセスを明らかにし、文化産業活用の実現可能性を確認することを目的としている。地域の現状に応じて文化産業を効果的に導入し、地域住民に権限を与えることは、農村ツーリズムを通じて地域活性化を実現するだけでなく、地域住民の居住地に対する誇りを高め、住民が自発的に農村建設に参加することにつながり、農村の持続的発展に寄与することが明らかになった。
  • ――新疆ホボクサイル・トルグートの早口言葉「Qončaan qoyor kövün」を事例に――
    チャスチャガン
    文化人類学研究
    2019年 20 巻 83-103
    発行日: 2019年
    公開日: 2025/05/22
    ジャーナル フリー

     本稿では、中国新疆ウイグル自治区ホボクサイル・モンゴル自治県で伝承されている早口言葉「Qončaan qoyor kövün」に関する解釈の分析を通じて、口承文芸において歴史がいかに喚起されているかを論じる。

     早口言葉というのは、本来発話しにくい言葉を通常より早く言い、上手な発話を競う言葉遊びである。その多くは音節が舌を動かしづらい順序に並んでおり、文章の意味は捉えにくい。本稿では、ホボクサイル・トルグートの早口言葉を扱う。その早口言葉は、トルグートが帝政ロシアの妨害を避けるために作り、子供たちに教え、言葉遊びのように見せかけてトルグートの間で拡散させたとされる。イジル河畔のトルグートは、子供たちの早口言葉を聞いて、そこに隠された移住のメッセージを読み解き、移住の準備を始めたと解釈されている。

     本稿では当早口言葉に関する2つの解釈事例を取り上げて、早口言葉が実際移住の暗号として使われていたか否かではなく、意味不明な言葉遊びの中からも帰還の歴史を掘り起こそうとするトルグートの歴史への想像力に着目する。意味不明な早口言葉において歴史を想像できるのは、ホボクサイル・トルグートにおける帰還の歴史に関する声による歴史伝達の体系がより充実しているためであるという結論を得た。

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