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クエリ検索: "今井恒夫"
37件中 1-20の結果を表示しています
  • 劉 冠峰, 坂部 寛, 有本 肇, 小西 孝
    日本蚕糸学雑誌
    1989年 58 巻 2 号 101-105
    発行日: 1989/04/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    繭糸繊度を異にする生糸の分子配列度を調べるため複屈折率を測定した。細繊度系 (MK) の複屈折率は標準品種とほぼ同じであるが, 太繊度系 (N5D) のそれは非常に低い。巻取速度が120m/minまでは巻取速度の増加とともに両試料とも配列度は増大するが, それ以上では一定となる。配列度と力学的性質との間の相関はMKには認められたが, N5Dには認められなかった。これはN5Dの非晶部における分子配列度が低いことに起因しているものと考えられる。
  • 加古 武, 片山 明
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 2 号 118-125
    発行日: 1986/04/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    家蚕糸・柞蚕糸の未精練・精練したものに対する酸性染料, 1:2型金属錯塩染料, 反応染料, 直接染料, 塩基性染料および分散染料の各種染色堅ろう度, 色相などについて比較検討した。直接染料の一部を除いて, いずれの染料も, 柞蚕精練糸は, 家蚕精練糸よりK/S値が低く, 刺激純度も小さい。柞蚕精練糸に対する各染料の乾湿摩擦堅ろう度は, 反応染料を除いて, 家蚕精練糸より低い。柞蚕精練糸は, 家蚕精練糸より, 高湿度領域の吸湿率および吸水率が小さいが, 低湿度領域の吸湿率が大きく, より親水性であると思われる。
  • 片岡 紘三, 今井 恒夫
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 2 号 112-117
    発行日: 1986/04/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 人工飼料育に適した飼料含水率で飼育し, 桑葉育蚕および人工飼料育蚕に適した営繭環境で営繭させた繭について, 繭糸物性の違いを明らかにすることである。まず, 人工飼料の含水率 (60~80%)および営繭環境 (26℃ 40~90% R. H.) を変えて営繭させ, その繭について繭重, 営繭湿度と繭層含水率, 繭の蛍光, 繭糸繊度曲線および繭糸のヤング率等を検討し, 以下の結果を得た。
    1) 人工飼料育蚕の繭重は飼料の含水率が75%の場合最も大きかった。2) 繭の蛍光は営繭中の繭層含水率と飼料の差異に影響されると考えられた。3)繭重および繊度曲線から桑葉育蚕, 人工飼料育蚕とも営繭環境としては70% R. H. の室内が最も適していた。人工飼料育蚕の90% R. H. の営繭環境では繭重が小さく繭糸長が短い等, 特に悪い結果となった。4) 人工飼料育による繭糸のヤング率は桑葉育のそれより30~40%小さかった
  • 坪内 紘三, 今井 恒夫
    日本シルク学会誌
    1995年 4 巻 S23-S24
    発行日: 1995/12/01
    公開日: 2013/02/16
    ジャーナル フリー
  • I. 1本の生糸内にあらわれる異質繭糸数の分布
    嶋崎 昭典, 北林 滋, 竹内 幸子, 西岡 孝彦
    日本蚕糸学雑誌
    1978年 47 巻 5 号 427-432
    発行日: 1978/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    解じょ糸長分布によって特性化された二つの異なる原料繭荷口A, Bを考える。また, μA, ηAA荷口の平均解じょ糸長と解じょ率を, μB, ηBB荷口の平均解じょ糸長と解じょ率を示すものとする。さらに, QAQBは原料繭荷口A, Bの全繭数を示すものとする。このとき, それらを合併した母集団から生糸を繰製すると, その生糸内にA荷口の繭糸がn本混在する確率Pn
    Pn=(Kn)ρn(1+ρ)-K
    で与えられることが知られた。ここにKは生糸を構成している全繭糸数でありρは
    ρ=μA・ηBB・ηB・QA/QB
    である。もし, ここでA荷口の繭糸がm本以上生糸に含まれる危険率をαとおくとき,
    Kn=m(Kn)ρn(1+ρ)-K≦α
    なる条件の下でのρの値ρ(K, m, α) をみつけることができれば適正なA荷口の合併比γ(A) は
    γ(A)=ρ(K,m,α)/{ρ(K,m,α)+ζ}
    で決定できる。ただしζ=μAηBBηAである。
  • 塚田 益裕, 木村 敬助, 渋川 明郎, 嶋崎 旭, 赤井 弘
    日本蚕糸学雑誌
    1987年 56 巻 3 号 231-234
    発行日: 1987/06/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    太繊度系, 細繊度系, ならびに現行蚕品種に幼若ホルモン活性物質 (JHA) あるいは抗幼若ホルモン活性物質 (AJH) を投与し, 発育経過, 繭の量的形質, 繭糸繊度などに及ぼす影響を明らかにした。3, 4, 5齢期にJHAを投与した太繊度系蚕品種 (HN101×C23) の繭糸繊度曲線には内層部分に最大繊度領域が現れた。JHA投与区の繭糸の最大繊度値は, 対照区のそれとほぼ同様であったが, 繭糸長は増加し特に太繊度の部分が大きく延長される特徴が見られた (Fig. 1)。これに対して3齢期にAJHを投与した3眠蚕の繭糸繊度は対照区のほぼ1/2まで細くなるが, 繭糸長は対照区よりも長く, 全体的に太さの均斉な繭糸であることが確かめられた。細繊度系蚕品種 (N5・N6×C5・C6) および現行品種 (N134×C135) においても繭糸繊度については同様な傾向がみられた。
  • 塚田 益裕
    日本蚕糸学雑誌
    1988年 57 巻 5 号 438-443
    発行日: 1988/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    クスサン繭糸の形態的な特徴, 熱的特性, 機械的性質を検討した。クスサンの繭殻の網目状繭糸は14-20本の単繊維から構成され, 網目状繭糸の一部には毛羽状繭糸が付着していた。煮繭により得た単繊維の直径は40-50μmであり, その表面には野蚕繭糸に特有のフィブリル構造が見られた。毛羽状繭糸に含まれるセリシン量は, 網目状繭糸に含まれるものとほぼ同程度であった。網目状繭糸中での単繊維は乱れて屈曲していた。煮繭時間を延長すると, 繭糸の強度ならびに伸度は低下した。
  • 赤井 弘, 木内 信, 木村 敬助
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 5 号 388-396
    発行日: 1986/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    抗幼若ホルモン活性物質 (AJH) の投与によってもたらされる影響, とくに, 3眠化に伴う繭の大きさ, 繭糸繊度, 繭糸の微細構造の特性, ならびに繭糸繊度の制御, などについて研究を行った。繭の大きさは, 対照区 (4眠蚕), AJH 1齢投与区, 2齢投与区, 3齢投与区, ならびに4齢投与区 (AJH投与区はすべて3眠蚕) の順に小さくなる。繭糸繊度は, 対照区の3.09デニールに対してAJH 3齢投与区で1.9デニール, 5齢投与区で1.21デニールであった。ラウジネスの原因と考えられる繭糸のセリシン中の分離フィブロインは, 対照区に比較してAJH投与区は明らかに減少した。JHおよびAJHの投与により, 同一品種においてその繭糸繊度は4眠蚕の対照区の100に対し指数で131から27までの幅で大きく制御できることが実証された。
  • 塚田 益裕, 後藤 洋子, 石川 博
    日本蚕糸学雑誌
    1990年 59 巻 1 号 59-63
    発行日: 1990/02/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    絹繊維の形成機構を明らかにするため, 凝固状態にある絹糸腺内容物の複屈折を測定するとともに, 吐糸形成後の繭糸の繊度と複屈折と機械的性質との関連を考察した。前部糸腺と中部糸腺との境界部位を起点として前部糸腺から10mm離れた箇所で凝固絹の複屈折は目立って増加した。蚕の吐糸速度は, 最外層から400~500mの中層部位付近で最大の1.2cm/secであった。繭糸の強度は最外層から700m付近で最小となり, 同部位での蚕糸の複屈折も最少値を示した。繭糸の伸度は外層より700mに到る過程で急激に減少し, その後の変化は平坦となった。
  • 山本 俊雄, 榎島 守利, 上條 伊喜男, 深沢 正博, 丸山 誠, 中山 賢三, 三村 康子
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 6 号 467-471
    発行日: 1986/12/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    優性3眠蚕品種と4眠蚕品種の交雑F1における4眠蚕の分離状態を調べた結果, 春蚕期にほとんど4眠蚕の分離がみられなかった品種が初秋蚕期には多くの4眠蚕を分離した。また, 交雑に用いた4眠蚕品種によって4眠蚕の分離割合は著しく相違した。
    つぎに同一交雑種から得た3眠蚕と分離4眠蚕の計量形質を比較したところ, 3眠蚕の繭糸繊度は著しく細く, 4眠蚕 (100) に対する指数は73となり, 粒内繊度偏差も小さかった。化蛹歩合及び小節点は3眠蚕の方が優る傾向を示し, 解舒率では3眠蚕は繊度が細いにもかかわらず4眠蚕との間で差異は認められなかった。しかし収繭量, 繭重, 繭層重, 生糸量歩合, 繭糸長及び繭糸量では3眠蚕は著しく劣り, それぞれ4眠蚕に対する指数は77, 78, 74, 91, 92, 69であった。しかも全齢日数が4眠蚕より3.3日程度しか短くないため, 3眠蚕は生産性が低いと結論した。
  • 塚田 益裕, 木村 敬助, 渋川 明郎, 赤井 弘
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 3 号 205-208
    発行日: 1986/06/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    家蚕の繭糸繊度ならびに力学的特性に及ぼす幼若ホルモン剤 (JHA) 投与の影響を明らかにするため, 繭糸の繊度曲線について検討するとともに繭層部位別の繭糸の強力および伸度を測定した。
    JHAの投与により繭層歩合ならびに繭糸長はともに増加したが, 繭重の増加は僅少であった。JHA投与区では, 繭糸繊度曲線上における最大繊度を示すゆるやかな平担領域が対照区より拡大されることが明らかになった。対照区の繭糸の強力は, 繭層の内部程増大するがJHA投与区の繭糸は反対に内部程低い値を示した。繭糸の伸度は, 両区とも外層部で高く内層部で低下したが, その割合は投与区の方が大きかった。繭糸の初期引張抵抗度の測定により, JHA投与区の繭糸は対照区に較べて軟らかく, 伸びやすい性質をもつことが確かめられた。
  • 渡瀬 久也, 間宮 元, 唐沢 定夫, 堀米 吉美
    日本蚕糸学雑誌
    1976年 45 巻 6 号 511-516
    発行日: 1976/12/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    天蚕繭と家蚕繭を混合して, 天蚕糸混用率の異なる生糸を繰製し, その生糸からさらに混用率の異なるたて糸用撚糸をつくった。また天蚕繭を開繭, 展綿して真綿とし, よこ糸用紬糸を紡糸した。これらの素材を使って白紬を製織し, 天蚕糸の混用率と糸および織物の機械的性質について試験した。大要つぎのような結果を得た。
    1. 混用率が大きくなると, 荷重-伸長曲線において, 初期弾性領域, 延性領域および補強領域の区分が明りようにあらわれた。生糸よりも精練撚糸において, より明りようにあらわれた。
    2. 混用率が大きくなるにしたがって, 強力およびヤング率は小さく, 伸度は大きくなった。
    3. 混用率が大きくなるにしたがって, 収縮率は増大した。その傾向は撚糸よりも生糸の方が顕著であった。
    4. ヤング率および収縮率は各混用糸の性質の和としてあらわれるようであるが, 強力および伸度はそれらの和より低下する傾向が見られた。
    5. 混用率が大きくなるにしたがって, 剛軟度と防しわ率は小さく, 圧縮弾性率は大きくなる傾向を示した。
  • 赤井 弘, 今井 恒夫, 坪内 紘三
    日本蚕糸学雑誌
    1987年 56 巻 2 号 131-137
    発行日: 1987/04/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    走査電子顕微鏡によって吐糸中の後部絹糸腺から前部糸腺に至る間の腺腔内液状フィブロインの微細構造を観察し, 繭糸形成機構に関与する若干の知見を得た。後部絹糸腺の後部においては腺腔内の柱状フィブロインは多数のフィブロイン基本繊維からなる塊状集団 (MFF) から構成される。このMFFsは中部絹糸腺の後部では濃縮され, 相互に密着し, 前部絹糸腺では均質で緻密となる。このような綿糸腺各部の詳細な観察から, 1本の繭糸は方向性のあるフィブロイン基本繊維から構成され, 絹糸腺腔を通過するMFFsの構造的変化によって形成されるものと結論した。
  • 片岡 紘三, 今井 恒夫, 赤井 弘
    高分子論文集
    1986年 43 巻 9 号 613-615
    発行日: 1986/09/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    吐糸している蚕の液状フィブロインの走査型電子顕微鏡観察及び見掛けの吸光度の測定からその微細構造を検討した. その結果, 直径1~2μmの球状構造が後部及び中部糸腺の液状フィブロインに, 直径5~10μmの液胞が中部糸腺の液状フィブロインに観察された. 液胞の形成は液状フィブロインの濃度約16%以上で現れた.
  • 久保田 貴志, 木内 信, 赤井 弘
    日本蚕糸学雑誌
    1988年 57 巻 5 号 409-414
    発行日: 1988/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    抗幼若ホルモン活性物質 (AJH) の投与により現行蚕品種 (4眠蚕) を3眠化し, 終齢期に再度AJHを投与し, 繭の量的形質を向上させた場合の蚕の飼料効率および繭糸繊度に及ぼす影響を検討した。4眠蚕と3眠蚕の終齢期の食桑期間はほぼ約6日であったが, AJH再投与の3眠蚕では半日程度経過が延長した。AJH投与による3眠化蚕とその再投与蚕の繭の量的形質を比較すると, 繭重はほとんど変らなかったが, 繭層重は後者が約15%増加した。飼料効率 (食下乾物量に対する繭層重の割合) は対照区の100に対して3齢AJH投与区で82, 再投与区 (3・4齢投与区) で87であった。3・4齢AJH投与の繭糸繊度は, 3齢投与のそれに比べ繊度偏差が少ない結果が得られた。
  • 花之内 智彦, 角田 隆保
    日本シルク学会誌
    2012年 20 巻 95-97
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/03/30
    ジャーナル フリー
    To improve the dyeability of tussah silk, we examined the effect of alkaline pretreatment on the tensile properties of tussah silk. When the sodium hydroxide concentration was below 8 g/l at 30 °C, below 4 g/l at 50 °C, or below 1 g/l at 70 °C, the tensile properties of the tussah silk were almost the same as those of the controls. These parameters therefore appear suitable for brief pretreatment before dyeing. (Tomohiko hananouchi, E-mail: hananouchi@silk.or.jp)
  • 康井 義明, 和田 茂, 今井 恒夫
    日本機械学会東北支部秋季講演会講演論文集
    2005年 2005.41 巻 521
    発行日: 2005/09/09
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 鳴海 多恵子, 小林 正彦, 森 精
    日本蚕糸学雑誌
    1993年 62 巻 6 号 489-495
    発行日: 1993/12/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    野蚕糸の内部微細構造を明らかにする事を目的として, 12種の絹糸虫類の繭糸について走査電顕と透過電顕により観察を行った。その結果, ヤママユガ科ではすべての種において繭糸中にボイドが認められた。ボイドの形は横断面の観察ではほぼ楕円形であり, 縦断面の観察ではいずれのボイドも繊維軸方向にある程度の長さをもっていることが確認された。繊維の正横断面におけるボイドの大きさおよび長幅率はボイドが分布する繭糸断面上の位置により異なり, 中心部において双方共に大きい傾向がみられた。ボイドの大きさおよび数は種による相違があり, タサールサン, テンサン, ムガサンは他の種に比べて繭糸断面に存在するボイドの数が多く, 形も大きいものが観察された。また, ボイドを含む繭糸断面は概して繭の中層に多く出現することが明らかとなった。
  • 木内 信, 阿部 信治, 赤井 弘
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 3 号 246-251
    発行日: 1986/06/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    人工飼料育蚕の3齢と4齢にイミダゾール系抗幼若ホルモン活性物質SSP-11を添食して3眠化させ, その成長および食下量, 消化量, 乾物生産量などを4眠蚕と比較した。
    幼虫期間は, 3齢投与区 (3眠蚕) では対照区より2.5日, 4齢投与区 (3眠蚕) では4日短縮された。3齢起蚕から熟蚕までの成長率は4齢投与区が最も高く, 3齢投与区, 対照区の順に低下した。
    食下乾物量, 消化乾物量, 熟蚕乾物重および繭重は, 対照区を100とすると, いずれについても3齢投与区は70前後, 4齢投与区は40前後であり, 食下乾物の繭 (蛹+繭層) への留存率は対照区, 投与区ともほぼ等しいか, あるいは投与区がやや高かった。しかし, 繭層への留存率は投与巨において低下し, 対照区100に対し3齢投与区94, 4齢投与区75であり, 逆に, 蛹への留存率は4齢投与区が最も高かった。
  • 今井 恒夫, 坪内 紘三
    日本蚕糸学雑誌
    1990年 59 巻 5 号 355-359
    発行日: 1990/10/27
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    絹カードスライバー中のネップの大きさとネップを構成する繊維の太さを調べ, 絹のネップ形成について検討した。絹のネップの大きさおよびネップを構成する繊維の太さの分布は, 基本的には対数正規分布を示した。これについては, ネップを構成する繊維は brin と brin から分繊したフィブリルから成り立っているが, これらはネップ中で均一に混ざらず, 一般に大きいネップは太い繊維, 小さいネップは細い繊維でできているためと考えられる。また, ネップの形成については, まず分繊したフィブリルがからんでネップを作り, これが他の繊維にからんでネップは大きくなると考えられる。
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