仙台市の七北田川河口にある蒲生干潟は 2011 年東北地方太平洋沖地震により大きな被害を受けた。地形も大きく変わり,そこに住む生物は多大なる影響を受けている。これまでの調査で,年により成長の速さに差は見られるものの,震災後もイシガレイは順調な成長を見せていた。また,潟湖内の個体は河口域の個体より大型である傾向が認められたが,これは潟湖内の方が成長が速いのではなく,遊泳力の大きい大型の個体が導流堤通水部を通り潟湖内に進入するからではないかと思われた。これらの調査結果を踏まえ 2017 年度も引き続き調査・考察を行った。
抄録全体を表示