衛藤 明香, 松岡 陽治郎, 森川 実, 長置 健司, 天本 祐平, 古川 正人, 中田 俊則, 酒井 敦, 古井 純一郎, 三根 義和, 近藤 敏, 八坂 貴宏, 城野 英利, 伊佐 勉, 中平 孝明, 大城 正人
医療
1994年
48 巻
7 号
529-532
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/10/19
ジャーナル
フリー
虫垂が上行性に後盲腸に位置する頻度は比較的高く, このような虫垂に炎症が生じた場合(As-cending retrocecal apPendicitis:以下ARA), 症状が非典型的でその診断が困難なことが多いとされている. 今回, 我々は術前に超音波検査により診断しえたARAの3例を経験したので超音波所見を中心に報告した. ARAにおける術前超音波検査は診断の確定のみならず, 手術に際しての皮切法, 到達経路の選択及び術中の虫垂検索にも適切な情報を提供しうる有用な検査法であると思われた
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平間 公昭, 森田 隆幸, 今 充
日本消化器外科学会雑誌
2000年
33 巻
4 号
448-454
発行日: 2000年
公開日: 2011/06/08
ジャーナル
フリー
大腸癌の組織学的多様性 (同一腫瘍内に複数の組織型が混在する所見) に着目して, その臨床的意義を検討し, urokinase-type plasminogen activator (uPA) との関連性を調査した. 75歳以下, mp以深, 根治度A, Bの大腸癌を対象として, 臨床病理学的諸因子との関係, 無再発5年生存率, 再発形式に与える影響について検討を加え, 当科手術症例ではuPAの免疫染色を施行した. 組織学的多様性陽性例は無再発5年生存率が不良であり, 再発形式では結腸癌で局所再発との関連が深かった. uPAと組織学的多様性との有意な相関は認められなかった. 大腸癌において, 組織学的多様性は, 生物学的悪性度を反映し予後を規定する重要な因子と思われた.
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足立 孝, 大貫 恭正, 笹野 久左子, 神崎 正人, 桑田 裕美, 塩入 誠信, 横山 正義, 新田 澄郎
日本呼吸器外科学会雑誌
1996年
10 巻
3 号
301-
発行日: 1996/04/10
公開日: 2017/03/29
ジャーナル
フリー
川畑 勉, 長嶺 信治, 中本 尊, 長嶺 直治, 伊佐 勉, 大田 守雄, 国吉 真行, 石川 清司, 源河 圭一郎
日本呼吸器外科学会雑誌
1996年
10 巻
3 号
301-
発行日: 1996/04/10
公開日: 2017/03/29
ジャーナル
フリー
森 毅, 近藤 圭一郎, 本郷 弘昭, 花田 法久, 久米 修一, 西山 康之, 伊瀬知 進
日本呼吸器外科学会雑誌
1996年
10 巻
3 号
301-
発行日: 1996/04/10
公開日: 2017/03/29
ジャーナル
フリー
斉藤 元吉, 杉尾 賢二, 丸山 理一郎, 西岡 憲一, 八板 英道, 杉町 圭蔵
日本呼吸器外科学会雑誌
1996年
10 巻
3 号
301-
発行日: 1996/04/10
公開日: 2017/03/29
ジャーナル
フリー
西 耕一, 明 茂治, 大家 他喜雄, 藤村 政樹, 松田 保, 原田 憲一
日本胸部疾患学会雑誌
1993年
31 巻
8 号
1056-1060
発行日: 1993/08/25
公開日: 2010/02/23
ジャーナル
フリー
多発性の薄壁空洞様陰影を呈した若年者における胆嚢癌による転移性肺癌の1例を経験したので報告する. 症例は30歳の男性で, 発熱, 咳嗽, および全身倦怠感を主訴として来院した. 胸部単純X線写真にて, 両肺野の多発性結節性陰影および多発性薄壁空洞様陰影が認められ, 喀痰および気管支肺胞洗浄液の細胞診にて class V (腺癌) の所見が得られた. 診断時には他の臓器に悪性腫瘍の存在を示唆する明らかな所見は得られなかった. 治療としてはCDDP+VDS+MMCからなる化学療法を2クール行ったが効果は認められず, 最終的には膵頭部のリンパ節転移に伴う閉塞性黄疸をきたし, 治療開始後第204病日に死亡した. 剖検により肝内胆管へも連続性に浸潤する胆嚢癌 (乳頭状腺癌) が発見され, 胆嚢癌による転移性肺癌と判明した. このような多発性薄壁空洞様陰影を呈した若年者における胆嚢癌による転移性肺癌は比較的稀なため, 文献的考察を加え報告した.
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豊田 暢彦, 野坂 仁愛, 若月 俊郎, 竹林 正孝, 鎌迫 陽, 谷田 理
日本臨床外科学会雑誌
2004年
65 巻
12 号
3218-3221
発行日: 2004/12/25
公開日: 2009/03/31
ジャーナル
フリー
胃全摘後挙上腸管に発生した原発性小腸癌の1例を経験したので報告する.症例は81歳,男性.平成14年5月10日,胃癌にて胃全摘術が施行された.以後再発症状はなかったが,平成15年5月27日,内視鏡検査にて再建挙上小腸に腫瘤性病変を認め,生検の結果group Vと診断された. CTおよびUSでは他には転移はないと判断し, 6月18日,手術を施行した.腹腔内には転移を疑う所見はなく,年齢を考慮して可及的に挙上腸管を剥離・切離し,再度Roux-Y吻合にて再建した.病理組織学的には中分化腺癌であった.自験例の発癌様式として, (1)胃癌の組織型は低分化腺癌であったこと, (2)初回手術時の腫瘍撒布にしては距離が離れすぎていること, (3)今回の腫瘍の位置が挙上前はTreitz靱帯より50cm以内の空腸であった,すなわち小腸癌の好発部位であることを考慮し,原発性小腸癌と考えた.
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古川 正人, 内野 広文, 中田 俊則, 酒井 敦, 古井 純一郎, 三根 義和, 山田 雅史, 近藤 敏, 城野 英利, 伊佐 勉, 八坂 貴宏, 玉井 修, 中平 孝明, 藤井 秀治
医療
1994年
48 巻
2 号
136-139
発行日: 1994/02/20
公開日: 2011/10/19
ジャーナル
フリー
下血で発症した十二指腸カルチノイドの1例を経験した. 症例は49歳, 男性, 黒色便を認め当科に入院した. 低緊張性十二指腸造影では, 十二指腸下行脚内側に陰影欠損を認め, 圧迫像では, 隆起性の腫瘍性病変があり, その辺縁はスムースかつ明瞭に描出され, 腫瘍の一部は陥凹し, 潰瘍を形成し, 潰瘍底は不整であった. 内視鏡検査では, 十二指腸乳頭に隣接して, 著明な腫大がみられ, 中心部は潰瘍を形成し, 潰瘍底よりの生検にて腺癌が疑われ, 十二指腸癌の診断のもとに膵頭十二指腸切除術を施行した. 腫瘍の大きさは, 約2.5×2×1.5cmで, 粘膜下腫瘍の形態を示し, 中心部には潰瘍の形成を認めた. 顕微鏡的には, 腫瘍細胞は胞体に乏しい円形の核を有し, 筋層に浸潤した部分でリボン状の形態を示し, グリメリウス染色で陰性であったが, NSEとクロモグラニン染色で陽性を示し, さらに, 電子顕微鏡的に少数ながら胞体内にdense core granuleが認められ, カルチノイドと診断した.
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武藤 良弘, 石川 恒夫, 山田 護, 川崎 康彦, 高江 洲裕, 伊佐 勉, 内村 正幸
胆道
1988年
2 巻
4 号
506-509
発行日: 1988/10/25
公開日: 2012/11/13
ジャーナル
フリー
46歳,男性の胆嚢IFP症例を報告した.
この症例は交通事故による肝破裂のため開腹術を受け,その後の4年間に胆管胆石症に対して総胆管空腸吻合と,3年後にはこの胆道バイパス術式が胆嚢空腸吻合に変更された.9年後の昭和57年3月に,胆石症と総胆管狭窄に対して肝管空腸吻合を施行した.胆嚢内には3個のビ石があり,粘膜はうっ血性で軽度の壁肥厚を呈していた。胆嚢底部の空腸吻合線に接した部位に,3×3×4mmの有茎性のポリープを偶然発見した.このポリープは幼若な結合織細胞と小・細血管の増殖と炎症性細胞浸潤より成り,表面粘膜は剥離していて茎部は固有筋層に連なっていた.胆嚢は“acute on chronic”cholecystitisの所見がみられた.
この症例は胆嚢におけるIFPの最初の報告例と考えられ,自験例ではIFPが特異的に好発する消化管と胆嚢が吻合されていた点は,その成因を考える際に興味ある症例と思われた。
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山田 雅史, 古川 正人, 中田 俊則, 酒井 敦, 古井 純一郎, 三根 義和, 近藤 敏, 城野 英利, 伊佐 勉, 八坂 貴宏, 中平 孝明, 大城 正人, 馬場 啓至, 米倉 正大, 藤田 英志, 草野 敏臣
医療
1994年
48 巻
8 号
587-591
発行日: 1994/08/20
公開日: 2011/10/19
ジャーナル
フリー
水頭症に対しては脳室腹腔シャント術が, 最もシャント不全が少ないため広く用いられているが, シャント不全, 特に腹腔側チューブの機能不全はしぼしば経験するところである. 今回, 我々は水頭症8症例に対して, 腹腔鏡下にV-Pシャントの腹側チューブ留置を行った. 8例中6例が腹側チューブの閉塞のために, 反復してシャント再建術を行った. 従来の方法に比べ, チューブの目的部位への留置が確実で, しかも, 小さな腹壁創で, 術後の腹腔内の癒着も少なく, きわめて有用な術式であると思われた. また, シャント不全による腹痛と虫垂炎などの他疾患との鑑別が可能であり, さらに, チューブ破損によるチューブの腹腔内脱落に際しても容易に回収ができる利点がある.
機械の準備に煩雑さがあるが, 以上のような利点を持つ腹腔鏡下V-Pシャント術は今後試みられてもよい術式であると思われた.
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劉 中誠, 古川 正人, 中田 俊則, 酒井 敦, 古井 純一郎, 三根 義和, 山田 雅史, 伊佐 勉, 安部 要蔵, 玉井 修, 川下 雄丈, 恒吉 あゆみ
医療
1993年
47 巻
10 号
785-789
発行日: 1993/10/20
公開日: 2011/10/19
ジャーナル
フリー
我々は最近, 食道癌に対して非開胸食道抜去・後縦隔経路再建術による食道癌術後6ヵ月目に発症した食道裂孔ヘルニアの1症例を経験した.
症例は48歳, 男性でImの表在性食道癌に対して, 非開胸食道抜去法, 後縦隔経路で胃管を挙上し, 頸部食道胃管吻合術を行ったが, 術後6ヵ月目の1992年7月13日夜半より腹痛, 嘔気を訴え受診し, 胸部単純X線上, 胸腹部CTにて食道裂孔ヘルニアの嵌屯の診断で, 緊急手術を施行した. 食道裂孔は手拳大に拡大し, 小腸と横行結腸が陥入しており, ヘルニア内容の整復と食道裂孔の縫縮を行った. 術後経過は良好で, 術後24日目に軽快退院し, 現在, 外来通院中である.
食道癌に対する非開胸食道抜去・後縦隔経路再建術後の食道裂孔ヘルニアはきわめてまれな合併症であるが, その診断には胸部単純X線写真および胸腹部CTが有用であった.
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日本臨床外科医学会雑誌
1995年
56 巻
supplement 号
221-229
発行日: 1995/10/05
公開日: 2009/01/22
ジャーナル
フリー