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クエリ検索: "伊藤賢一" 社会学者
5件中 1-5の結果を表示しています
  • 伊藤 賢一
    社会情報学
    2012年 1 巻 2 号 37-42
    発行日: 2012/12/31
    公開日: 2017/02/04
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は,近年注目を集めている討議デモクラシーの議論を社会情報過程として位置づけ,今後の社会情報学を切り開いていく一つの可能性を示すことである。ドイツの
    社会学者
    ハーバマスに由来する公共圏的な空間をCMC空間に見いだそうとしてきた議論は必ずしも成功したとはいえないけれども,「討議デモクラシー」として実験的に行われてきたミニ・パブリックスの試みは,公共圏を実現するための成功例といえる。CMC空間を内部に含んだコミュニケーションのネットワークとしての公共圏を,現実的なものとして構想していく可能性は豊かに開かれているということを論じたい。
  • 正村 俊之, 伊藤 守, 米山 優, 遠藤 薫, 伊藤 賢一, 田中 秀幸
    社会情報学
    2013年 1 巻 3 号 67-90
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2017/02/04
    ジャーナル フリー
  • 「非知」論とドイツ実証主義論争の問題認識の関係性
    川端 健嗣
    社会学研究
    2016年 98 巻 61-89
    発行日: 2016/05/30
    公開日: 2021/12/29
    ジャーナル フリー

     本稿はウルリッヒ・ベックの社会理論の成立背景を明らかにすることを目的とする。

     一九八六年にチェルノブイリの原子力発電所の事故があり、同年にベックはリスク社会論を発表した。以降、ベックの研究は学問内在的脈絡ではなく社会変化に応じる「時代診断」として脚光を集めた。

     しかしベック自身が主張する通り「時代診断」には学問内在的な「理論的営為」の支えが必要である。そうでなくては「マスメディアの後追い」に陥り論理体系的な発展や継承が見込めない。

     ベックの理論を構成する包括的命題は「再帰的近代化」である。「再帰的近代化」はスコット・ラッシュとアンソニー・ギデンズとの共有命題である。ベックは両論者との立論の違いを「非知」の働きから説明している。では「非知」論はいかなる研究系譜に位置付くのか。

     二〇〇一年にペーター・ヴェーリングは「非知」の研究が社会学史に「不在」であったと指摘する。しかし一九七〇年代のベックのドイツ実証主義論争の研究には「非知」の前身となる問題設定を見出しうる。

     実証主義論争は認識の限界と基礎付けを主題としていた。ベックは認識の限界や統制のきかない知識が、研究成果の「使用」される場面で「生み出されている」と指摘した。「非知」を知の欠落である「無知」や途上の「未知」ではなく、知の産出や運用自体がもたらす分からないこととして積極的に措定する視座は、実証主義論争の問いから出発していると再定位できる。

  • 石田 史樹
    日本の科学者
    2024年 59 巻 7 号 13-21
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/06/21
    ジャーナル フリー
  • カトマンズの観光市場、タメルにおける宝飾品取引から
    渡部 瑞希
    文化人類学
    2018年 83 巻 1 号 078-094
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/02/24
    ジャーナル フリー

    ネパールの首都カトマンズの観光市場タメルで宝飾品を買い求めるツーリストは、小売商人の売る宝飾品の品質や価格の妥当性に懐疑を抱いたり、小売商人のホスピタリティに溢れたサービスに詐欺行為を感得したとしても消費欲を抱き続けることがある。本稿の目的は、小売商人とツーリストの取引過程を事例に「なぜ人は商品の価値やサービスの内容に疑いをもった場合でも消費欲を維持し続けるのか」という問いを人類学的に考察することである。この問いを考察するために本稿では、小売商人がツーリストとの取引に持ち込む親密さの表現、フレンド(友人)に着目する。

    友人は、互恵的な利他性によって特徴づけられるものと歴史的に捉えられてきた。そうした利他主義的な性質が疑われたり否定されることで、そのつど理想化された「本当の友人」が友人を意味するものとして形づくられてきた。この懐疑と否定により、友人が利他的か利己的か、本物か偽物かについて決定不可能な仮面(face)と化していること、詐欺の疑いを抱きつつも特定の売り手から買うことにこだわる消費が友人の仮面に向けられることを主張する。具体的には、タメルの宝飾店で働く小売商人の見せるフレンドの仮面がツーリストによって疑われ否定されることで、ツーリストが騙されている可能性を知りつつも消費欲を抱き続ける状況を民族誌的に記述していく。

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