本研究では, 磁気
位相空間
を応用した試作6自由度顎運動測定器を用いて女性健常被験者について顎運動測定を行ない, 既に報告されている男性被験者における各種顎運動パラメータと比較するとともに, 顎運動測定器についても検討を行った.
1.下顎限界運動範囲に関するパラメータでは男女間の体格差によると思われる有意差が認められるものが多かった.
2.滑走運動に関するパラメータでは, ほとんど有意差は認められなかった.
3.習慣性開閉口運動に関するパラメータの一部で, 性差が認められたが, これは測定誤差によると思われ, 顎運動測定器の精度の向上が必要と考えられた.
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