抄録: 【目的】特別支援学校 (肢体不自由) の教師を対象に, 医療的ケアの実施の有無で群分けし, 医療的ケアを自立活動に関連付けることについてどのような認識があるのかを明らかにする. 【方法】医療的ケア児担当者153人から得られた記述をテキストマイニングにより質的に分析した. 【結果】実施群における特徴的な抽出語は, 「生活」, 「呼吸」, 「状態」, 「本人」, 「時間」, 「安定」であり, 非実施群における特徴的な抽出語は, 「活動」, 「保護者」, 「健康」, 「体調」, 「理解」, 「連携」であった. 【結論】教師は医療的ケアの実施の有無にかかわらず, 医療的ケアを自立活動と関連付けているものの, 非実施者は関連付けが限定的であり, 実施者は医療的ケアにおける自立活動の指導内容や方法が子細であり, 実施者は非実施者よりも関連付けていることが示唆された.
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