リハビリテーション連携科学
Online ISSN : 2435-7111
Print ISSN : 1880-7348
資料
特別支援学校教師における看護師の勤務形態と情報交換が医療的ケアと自立活動6区分27項目との関連性の程度に及ぼす影響
藤川 雅人
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 22 巻 2 号 p. 99-109

詳細
抄録

抄録: 【目的】 特別支援学校 (肢体不自由) の教師を対象とし, 看護師の勤務形態や看護師との情報交換が医療的ケアと自立活動6区分27項目との関連性の程度に及ぼす影響を検討することである. 【方法】 質問紙調査を行い, 医療的ケア児を担当する390名の教師を分析対象とした. 看護師の勤務形態は, 常勤, 非常勤, 常勤と非常勤の両方の3群とし, 情報交換は, 授業目標や個別の指導計画に関する情報交換の有無の2群とし, 医療的ケアと自立活動6区分27項目の各項目との関連性の程度に影響を及ぼしているかを分析した. 【結果】 看護師の勤務形態は, 15項目で有意な差が認められ, 常勤, 両方の得点は非常勤よりも高かった. 情報交換は, 全項目において有意な差が認められ, 情報交換有りの得点は無しよりも高かった. 【結論】 常勤看護師配置の制度的な枠組みの検討が必要である.

著者関連情報
© 2021 日本リハビリテーション連携科学学会
前の記事
feedback
Top