記事の訂正再発行:「デジタルアーカイブ学会誌. 2024, 8(2), p.48-50」
記事:デジタルアーカイブ学会 第5回学会賞 授与者一覧. デジタルアーカイブ学会誌. 2024, 8(2), p.48-50 https://doi.org/10.24506/jsda.8.2_48は、編集上の不備があったため、下記のとおり訂正再発行します。
https://doi.org/10.24506/jsda.8.4_183
エリアケイパビリティー(AC)の強化方法に関する研究として行われた、フィリピンの漁業者の参加によるウシエビの放流事業の経緯と現状をレポートした。ウシエビの漁獲量の低下の原因は、過剰漁獲と生育場の環境劣化であった。放流プロジェクトには5名のボランティアが最後まで参加し、中間育成のマニュアルの作成等、現地での技術的問題はほぼ解決し、放流ウシエビは20%以上の再捕率であり,資源添加としての放流効果が確認された。事業の経済的妥当性も確認された。実際に、多くの人々がウシエビの漁獲量の増加を実感しており、行政を含めて、放流についての地域の理解は得られつつある。現在、放流事業は中断しているが、関係者は再開のための準備を行っており、現地の大学はACにかかわる放流事業とその学術研究への外国の研究者の参加を期待している。放流事業が再開された場合、ACの評価法・理論化のための研究フィールドとなることが期待できる。
デジタル・アーカイブの登場は、1990年代におけるインターネットの急速な発展を背景とした情報化社会と密接に絡み合っていたが、その確立のための重要な課題は技術的というよりも、むしろ社会的および文化的であった。本報告では、これらのデジタル・アーカイブにおける概念や多様性に関する議論の変遷をたどり、横断型検索システム構築において、デジタル化されたコレクションデータの取り扱いに関する分野ごとの差異がオープンアクセス化の展開においてどのように働いたかを明らかにすることを目指す。
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