広域処理計画の支援や発電・熱利用等のエネルギー回収の要望から,収集運搬を含む総合評価システムの構築が求められている。しかし,収集運搬評価に用いられてきた従来のグリッドシティモデルは,非線形性をもつため,広域化・エネルギー回収の検討に応えきれず,地域特性評価が困難であった。そのため,地域特性等を含めかつ広域適用可能で,簡易に計算可能な収集運搬モデルを構築する必要性がある。
本研究では,従来モデルの修正モデルを開発した。そのケーススタディとして愛知県を対象地とし,運搬は最適化問題,収集は重回帰モデルを用いて,公開の統計情報によって収集運搬による費用および CO
2 排出量を計算・評価可能な収集運搬モデルの構築を行った。
その結果,いくつかの労働時間給区分で再現性の高い回帰モデルを構築し,線形の収集運搬モデルを開発でき,収集運搬による費用・CO
2 排出量,地域特性を評価可能なモデルを開発できた。
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