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クエリ検索: "南あずさ"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 「木育」を取り入れた楽器づくりと演奏実践を通して
    長﨑 結美, 馬場 拓也
    帯広大谷短期大学地域連携推進センター紀要
    2017年 4 巻 53-62
    発行日: 2017/10/31
    公開日: 2017/12/12
    ジャーナル フリー
    本稿は,幼児・児童の表現領域における「音楽」と「造形」を融合した総合的な表現活動に木育の視点を取り入れ,その有効性を検証したものである。今回,筆者らは北海道十勝管内の幼児・児童31名を対象に,木を使った楽器づくりと演奏会を融合させたプログラムを,一日を通して実施した。参加した児童および演奏会来場者へのアンケートを考察した結果,本活動が好意的に受容され,幼児・児童の表現に対する意欲を引き出す点で顕著に効果を示すことが明らかとなった。特に音楽領域の面では,他者と協働して表現する喜びや,達成感を味わう点において大きな成果が認められた。木育を取り入れた総合的な表現活動は造形領域のみならず,音楽領域の学びにおいても有効であることが明らかとなり,今後の幼児教育・小学校教育における展開の可能性が示唆された。
  • 坂口 大和, 前田 啓, 恒次 祐子
    木材学会誌
    2024年 70 巻 1 号 1-11
    発行日: 2024/01/25
    公開日: 2024/01/27
    ジャーナル フリー

    中学生が木材使用量の違う教室内装から受ける印象の違い及びその評価構造の検討を目的に,中学2年生208名を対象に写真の主観評価を実施した。教室の内装木質化率(天井・壁面・床の内装仕上げ材料の木材使用面積の割合)の異なる3種類の写真(100% 木質,50% 木質,0% 木質)を作成した。各写真についてSemantic Differential法を用いて21の形容詞対に関する7段階評価を実施し,探索的因子分析(最尤法,バリマックス回転)を行った結果,「空間の嗜好性」「空間の学校らしさ」「空間の物理的特徴」の3因子が抽出された。因子得点の写真間比較では,内装木質化率の高い教室写真ほど「空間の嗜好性」が高く評価されていた。内装木質化された教室写真では「空間の物理的特徴」が高く評価されていた。本研究より,教室の内装木質化のみならず,その割合も中学生が内装の見た目から感じる印象に影響を与えることが示唆された。

  • -大阪府産の無垢ヒノキ材を対象として-
    萬羽 郁子, 大山 正幸, 中島 孝江, 東 賢一
    人間と生活環境
    2018年 25 巻 2 号 93-105
    発行日: 2018年
    公開日: 2021/04/07
    ジャーナル フリー

    大阪府内の保育所4施設を対象とし、大阪府産の無垢のヒノキ材によって内装木質化した工事室と、隣接する対照室において、内装木質化工事前後の室内環境および利用する幼児の変化について検討した。室内環境について、3施設では、内装の木質化工事後に工事室でα-ピネンの濃度が上昇し、使用した大阪府産の無垢のヒノキ材から放散された香りの効果が示唆された。保育士および保護者アンケートからは、工事後に保育室がより温かみのある雰囲気に変化したことや、より落ち着く、集中できる空間であると評価されるなど、内装の木質化工事によって保育室内の雰囲気が改善されたことが明らかとなった。また、保育所では腰壁よりも床面を木質化した場合に印象評価への影響が大きいことが示唆された。本研究においては、木質化工事による保育室内の温熱環境、オゾン、二酸化窒素、亜硝酸の室内濃度、幼児の健康状態との関連性はみられず、引き続き検討が必要である。

  • 恒次 祐子, 松原 恵理, 杉山 真樹
    木材学会誌
    2017年 63 巻 1 号 1-13
    発行日: 2017/01/25
    公開日: 2017/01/28
    ジャーナル フリー

    木質居住環境は「人への親和性」があり,「あたたかみ」,「やすらぎ」を感じさせるとのイメージを持たれているが,近年は科学的な手法による木材の良さの解明に対するニーズが高まっている。本総説ではこれまでに日本木材学会を中心に行われてきた木質居住環境の快適性に関する研究のうち,特に人間を対象とした研究を心理的手法,パフォーマンス評価法,生理的手法といった評価手法の観点から整理した。また他分野における関連研究を概観することで,木質科学分野の居住性研究に導入できる可能性のある評価手法についても検討を加えた。今後の関連研究の方向性として(1)短期的影響について,子どもや高齢者,患者などを含めた様々な被験者群でのデータを蓄積すること,(2)長期的影響を評価するための研究手法を確立することなどが挙げられる。

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