詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "台湾塩田規則"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 太田 健一
    山陽論叢
    2001年 8 巻 11-21
    発行日: 2001年
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は,2001年5月24日から同月28日まで,ドイツ・ワイマールのバウハウス大学で開催されたCIHS(Commission Internationale d'Histoire du Sel,国際塩業史学会)に参加して報告したものの要旨である。参加者は欧・米・日を中心に約50名であった。全体の共通テーマが「19世紀世界塩業資本の動向と投資効率」であったため,小生の報告は「19世紀末以降の日本塩業資本と台湾の関係」と題して,岡山県の著名な塩業家である野崎家の活動を中心としたものとなった。原稿作成に当たっては東京在住の加茂詮氏に御指導賜り,ドイツ語の翻訳では千葉在住の高橋日出二氏に全面的にお世話をいただいた。また,原稿・翻訳から会議・旅行の一切に至るまでJTの大町豊氏にお世話になった。記して深く謝意を表する次第である。同行者の楠目斎氏とはワイマールの宿舎で連日,貴重な日本酒を御馳走になりながら囲碁のお相手をしていただき,楽しい思い出をつくることが出来た。
  • 前田 廉孝
    社会経済史学
    2012年 78 巻 3 号 335-360
    発行日: 2012/11/25
    公開日: 2017/06/15
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿の課題は,第1次大戦期までにおける日系製塩資本の台湾と関東州への進出過程を検討し,それら勢力圏下製塩業が内地への原料供給地としての役割を果たすに至った過程を明らかにすることである。これを受けて本稿では,野崎武吉郎家と大日本塩業株式会社を事例に,(財)竜王会館所蔵野崎家文書と日塩(株)所蔵史料を主に用いて考察を進めた。本稿の考察より,第1次大戦期まで食塩供給地としての政策的位置づけを得ていなかった勢力圏下製塩業への日系資本の進出とその後の事業は,塩専売制度導入を画期とする内地食塩市場の構造的変化に呼応して展開されたことが明らかになった。さらに,第1次大戦期における内地の食塩需要の急激な拡大に起因した塩専売政策の転換により,台湾・関東州製塩業は内地への原料供給地として勢力圏下の分業構造に組み込まれたのであった。一方で,第1次大戦後には原料塩獲得を目的とした勢力圏下製塩業への食塩需要者による直接進出が活発化した。このことから,国家にとっての原料資源の重要性が増大した第1次大戦期を画期として,日系製塩資本の進出動機は大きく変化した可能性が示唆された。
feedback
Top