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クエリ検索: "名古屋フィルハーモニー交響楽団"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 特権階級の劇場から民衆の劇場へ
    宮治 磨里
    文化経済学
    2002年 3 巻 1 号 91-101
    発行日: 2002/03/31
    公開日: 2009/12/08
    ジャーナル フリー
    本稿は、19世紀末のパリ・オペラ座がフランス第三共和政期に、どのようにその社会的機能を変容させていったのかを解明する試みである。現存するパレ・ガルニエは落成当時、特権階級のための社交場であったが、1880年代、90年代と、劇場を民衆のために開かれたものにしようという動きが活発化する。その結果、オペラ座に足を運んだ観衆層は、大ブルジョワジーから中層ブルジョワジーへと移行し、それがオペラ・レパートリーにも反映し、オペラ座に新しい風が吹くことになる。
  • 清野 則正
    芸術工学会誌
    2011年 56 巻 117-124
    発行日: 2011/10/01
    公開日: 2017/11/30
    ジャーナル フリー
    現代の舞台芸術では、様々なジャンル、多様な芸術表現が存在しており、その公演実施環境や舞台制作についての研究は、アートマネジメント等の分野で進められている。本研究では、舞台芸術の制作を「コトのデザイン」である「アートプロデュース」という観点から論を進める。アートプロデュースを検討するファクターとして、第1に文化政策、第2に文化施設、第3にそれらによって制作される作品としての公演を取り上げた。時代と場所の考察射程については、社会と舞台芸術の間にアートマネジメントという概念が浸透した1つの到達点として1990年代を、象徴的劇場組織として92年に開館した愛知芸術文化センターを取り上げた。文化政策については全国的な舞台芸術関連のキー概念に沿って、戦後から90年代までの変遷を追った。これを受け、愛知芸術文化センター(以下「芸文」)と愛知県の文化政策の関係を考察した。「芸文」は愛知県民の芸術文化の必要性に応える県の中枢的文化拠点であり、新たな複合性を有している。文化施設としての「芸文」は、本格的なオペラを上演できる大ホールから、フォーラムと呼ばれるオープンスペースまでの空間特性を有している。「芸文」は「複合性」を特徴とする。「芸文」の複合性は、事業と施設を有機的に結合させるため、自主制作の機能を有する制作組織としての愛知県文化情報センター(以下「文情」)によって実現された。ここで単一構造の芸術文化施設には困難な新しい形の総合的な芸術文化活動が展開されている。「芸文」は新しい運営システムとして、「文情」と愛知県文化振興事業団(以下「事業団」)の二面性を持つ。各々のオープニング企画・公演を、本論ではアートプロデュースの観点から考察した。その結果、「文情」の制作プロセスは、シンポジウムと公演をつなぐ統一テーマに基づくアートプロデュースを特徴とし、「事業団」の制作プロセスは、芸術文化拠点として、古典的芸術ジャンルに準ずる公演を地域に浸透させるアートプロデュースを特徴とする。これらの「芸文」のアートプロデュースの二面性は、多様な芸術を社会に位置づけ、新しい文化環境を地域に創出したといえる。
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