名古屋フィルハーモニー交響楽団 事務局
2002 年 3 巻 1 号 p. 91-101
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本稿は、19世紀末のパリ・オペラ座がフランス第三共和政期に、どのようにその社会的機能を変容させていったのかを解明する試みである。現存するパレ・ガルニエは落成当時、特権階級のための社交場であったが、1880年代、90年代と、劇場を民衆のために開かれたものにしようという動きが活発化する。その結果、オペラ座に足を運んだ観衆層は、大ブルジョワジーから中層ブルジョワジーへと移行し、それがオペラ・レパートリーにも反映し、オペラ座に新しい風が吹くことになる。
文化経済学会〈日本〉論文集
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