本研究は、カスタマーレビューという、インターネット上で商品の批評をするしくみを実店舗に用いて、住民間のコミュニケーションの促進を目的としたプロモーションを提案する。このプロモーションの運用により、企業による地域住民間のコミュニティの強化や、住民のニーズの掌握、地域に貢献し得る情報を継続的に得られる効果を期待している。現在運用されているカスタマーレビューでは、ルールを厳格に決めなければ、秩序が乱れてしまう危険性がある。加えて、評価の低い商品のPOPを飾ることは、企業側にとってデメリットとなる。よって、実店舗でカスタマーレビューをおこなうにはこういった負の面を排除し、新しいレビューの体系を築く必要がある。そこで、住民間の安全なやりとりを可能にするプロモーションのプロセスを構築するためにまず、一般的な書店をモデルとし、住民間のコミュニケーションを用いたプロモーションのプロトタイプを作成した。今後は、このプロトタイプを起点とし、カスタマーレビューのしくみの評価、再構築をする。加えて実働していくためのルールやインフラ整備、ビジュアル作りを構築し、実用化を目指す。
抄録全体を表示