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クエリ検索: "大和田廣樹"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 大和田 広樹, 鷺池 一幸
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-NV-15-3
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】体性感覚障害は単独に存在しても深刻な運動障害を生じ歩行,ADLに影響を及ぼす。現在,脳卒中後の感覚障害に対する治療プログラムのエビデンスは乏しく,有効な治療法が確立されていない。近年の研究で末梢神経電気刺激(PSS)を用いることで運動野の機能的な変化が生じた報告があり,感覚野も可塑性変化を生じる可能性があると考えられている。今回,重度感覚障害を呈する脳卒中患者にPSS治療とトレッドミル歩行を併用し,感覚障害が改善した症例を経験したので報告する。【症例】初発の回復期脳卒中患者で50歳代の男性。診断名は中脳背側脳動脈奇形による脳室内出血。症状が緩和したことで脳動静脈奇形流入動脈閉塞術を施行したがその後に左中脳大脳脚の虚血を合併した。BRSは下肢VI。表在感覚は脱失,深部感覚は軽度鈍麻で異常感覚を認めていた。著明な高次脳機能障害がなく認知機能も正常,歩行,ADLは自立であった。【方法】研究デザインはシングルケーススタディのABAデザインを用い,基礎水準期(A期)にPSS治療のみを30分,操作導入期(B期)はトレッドミル歩行と同時にPSS治療を30分実施した。撤回期(A2期)はPSS治療30分のみを行い,各期間を2日間実施した。評価はそれぞれ視覚的アナログスケール(VAS)を用いて実施直後,5分後,10分後,30分後,1時間後に行った。評価結果が良好であった治療方法を選択し,継続して行い経時的な変化を検討した。PSSの設定は矩形波,周波数10Hz,Burstモード,刺激強度は2~5mAに調整し,刺激部位は腓骨神経領域とした。トレッドミルは歩行速度を3.5km/hに設定した。【結果】A期のVASは直後(2/10),5分(2/10),10分(0/10),30分(0/10),1時間(0/10)であった。B期では(3→2→1→1→1/10)と軽度改善と感覚の維持がみられたが翌日には消失していた。A2期では改善の程度はB期と同様であったが,時間の経過とともに消失した。内省報告と主観的な効果の期待値からPSS治療とトレッドミル歩行を併用したアプローチを選択した。最終評価では初回と比較して(0→4/10)と変化がみられた。【考察】PSS治療は反復刺激により対側感覚野の活動が長期増強様の過程によりシナプス可塑性変化を誘導し,触覚や知覚,感覚運動処理の変調が生じるとしている。トレッドミル歩行では内側一次感覚運動野と補足運動野の酸素化ヘモグロビン濃度が増加することを報告している(Miyai)。このことからPSS治療とトレッドミル歩行を併用することで入力される感覚量,筋活動量が多くなり一次感覚野のみならず,一次運動野や補足運動野,背側運動野が活性化し脳の可塑性変化を増長させ感覚障害が改善したと考えられた。本症例は回復期段階で経時的な脳の可塑性変化によるとも考えられた。しかし併用介入後に短期間で改善したことは興味のある結果となった。今後は症例を増やしPSS治療の刺激パラメーターを一定にするなど感覚障害への有効な治療法として検証していきたい。
  • 大和田 広樹, 長谷川 侑香, 平 芳, 岡野 昌彦, 家永 浩樹, 菅野 康二
    日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
    2015年 25 巻 1 号 105-107
    発行日: 2015/04/30
    公開日: 2015/09/11
    ジャーナル フリー
    2型呼吸不全患者に対する夜間の非侵襲的陽圧換気(Non-invasive Positive Pressure Ventilation; NPPV)と訪問リハビリテーションが有効であった症例を経験した.本症例は慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease; COPD)の急性増悪による入院治療時に,NPPVを用いて呼吸管理を行った.退院後もNPPVは夜間のみ継続していたが,訪問リハビリテーションが早期から関わったこともあり,日常生活動作(activities of daily living; ADL)はベッド臥床状態から歩行による屋内生活の自立へと改善した.また,PaCO2の上昇も改善したことから,NPPVを離脱することが可能となった.在宅での夜間NPPVと呼吸リハビリテーションの併用による介入は,急性増悪を防ぎ,ADLの向上に有効であると考えられた.
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