日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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症例報告
夜間NPPVと訪問リハビリテーションがADL改善に有効であったCOPDの1症例
大和田 広樹長谷川 侑香平 芳岡野 昌彦家永 浩樹菅野 康二
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2015 年 25 巻 1 号 p. 105-107

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抄録
2型呼吸不全患者に対する夜間の非侵襲的陽圧換気(Non-invasive Positive Pressure Ventilation; NPPV)と訪問リハビリテーションが有効であった症例を経験した.本症例は慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease; COPD)の急性増悪による入院治療時に,NPPVを用いて呼吸管理を行った.退院後もNPPVは夜間のみ継続していたが,訪問リハビリテーションが早期から関わったこともあり,日常生活動作(activities of daily living; ADL)はベッド臥床状態から歩行による屋内生活の自立へと改善した.また,PaCO2の上昇も改善したことから,NPPVを離脱することが可能となった.在宅での夜間NPPVと呼吸リハビリテーションの併用による介入は,急性増悪を防ぎ,ADLの向上に有効であると考えられた.
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© 2015 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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