情報システムの仕組みや特徴について実践的・体験的に学習できる教材として模擬POS(Point of sales)システム教材が開発され,その有効性が確認されている。一方,2017年告示の学習指導要領において,双方向性のあるコンテンツのプログラミングが示された。そこで本研究は,情報システムの仕組みや特徴について体験的に学習できると共に,リコメンドシステムのプログラミングができる模擬POSシステム教材の開発を目的とした。中学校2年生を対象に授業実践を行い,開発した教材の評価を行った。質問紙調査の分析結果より,開発した教材は面白く,わかりやすく,データ分析からプログラムを考えることができると共に,リコメンドシステムの考え方が理解でき,情報システムの活用を考えることができることが確認された。加えて,技術科教員らに教員研修で試用してもらったところ,開発した教材は,学習指導要領に対応し,授業で実践可能な水準にあることも確認された。
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