2-プロモ-N-(ジアルキルフェニル)マレイド,2-メチル-N-(ジアルキルフェニル)マレイミドおよび2,3-ジクロロ-N-(2,6-ジメチルフェニル)マレイミドを合成し,かび,酵母および細菌に対する抗微生物活性を検討し準ところ.2-ブロモ-N-(2,6-ジメチルフェニル)マレイミドと2,3-ジクロロ-N-(2,6-ジメチルフェニル)マレイミドは比較的良好な活性を示した。しかしながら他の2-プロモ体は活性が低く,2-メチル体は活性を示さなかった。また,N-(ジアルキルフェニル)マレイミドの2-位への臭素原子あるいはメチル基の導入は,抗微生物活性,特に細菌に対する活性を低下させることがわかった。N-ペンジルマレイミドは,N-フェニルマレイミドと同程度の良好な抗微生物活牲を有していたが,2-位の水素を臭素で置換したり,メチレン基をメチル置換で置換することにより.活性は低下した。数種のフェニルイミドを合成し,3種のかびに対する活性を調べたがN-,抗微生物活性を示さなかった。
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