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クエリ検索: "大腿直筋"
5,392件中 1-20の結果を表示しています
  • 光安 知夫, 小林 晶, 上崎 典雄, 城戸 正詩
    整形外科と災害外科
    1976年 25 巻 1 号 5-8
    発行日: 1976/06/10
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    This study is based on the analysis of the results of 21 operated quadriceps contractures from 1954 to 1975.
    There were 13 proximal tenotomies of rectus tendon, 2 excisions of the scar in the muscle, 1 Thompson's quadriceps plasty, and 5 proximal tenotomies of rectus tendon with tendon transfer.
    The results of proximal tenotomy tends to the recurrence, but the results of proximal tenotomy with tendon transfer are satisfactory.
  • ―主として疫学的面について―
    土肥 千里, 赤林 惇三
    医療
    1977年 31 巻 12 号 1365-1369
    発行日: 1977/12/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    大腿四頭筋拘縮症について筋肉内注射との関係が報告され, 注目されたのは我が国では終戦後数年経てからであるが, 1973年に山梨県での集団発生の報道がなされて以来, それが医原性疾病であることから大きな社会問題となり, 実態の把握と予防治療対策が叫ばれた. その後各地での発生報告が相次ぎ, 厚生省集計では1975年12月現在全国で3669名と報告されている.
    本症の実態を知るため宮城県では, 県医師会, 東北大学医学部整形外科, 県育成医療協議会が中心になり, 県下全小中学生約263,000名を対象に調査を行つた. ごく軽症まで含めると約0.1%(246名)の発生率であり, さらにこのうち4人に1人は精査, 加療を要する癌例であつた.
    これらの人々の症状としては走行異常, 歩行異常, 正座困難などが多いが, これら症状を有するもののうち54%は日常生活にあまり不自由がなく, 本調査時までに医師の診察をうけたことがなかつた.
    現在もこれらの症例のFollow upを続けている.
  • *渡邊 航平
    日本体育学会大会予稿集
    2016年 67 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/24
    会議録・要旨集 フリー

     近年、我々は歩行中における

    大腿直筋
    の活動に顕著な部位差が存在することを明らかにし(Watanabe et al. J Biomech 2014)、この特徴的な活動パターンが高齢者では減弱することも見出している(Watanabe et al. J Biomech 2016)。本研究では、階段昇降動作を対象に加齢が
    大腿直筋
    の活動部位差に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。高齢男性14名と若齢男性14名が研究用に作成した3段の階段を15回昇降した。その際に
    大腿直筋
    の長軸方向に配列された18個の表面電極から表面筋電図を記録し、近位-遠位方向における筋活動中心(CLA)を算出した。両被験者群でCLAは昇段および降段ともに1歩行周期中に有意に変化した。昇段中の立脚相および降段中の遊脚相において、高齢者と若齢者の間でCLAに有意な差異が観察された。これらの結果から、階段昇降動作においても
    大腿直筋
    は部位依存的な制御がなされており、この
    大腿直筋
    の活動部位差は加齢の影響を受けて変化することが明らかとなった。

  • 第1編臨床的研究第2編実験的研究 (注射が筋に及ぼす影響について)
    阪本 桂造
    昭和医学会雑誌
    1971年 31 巻 8 号 412-431
    発行日: 1971/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    The objects of this paper are to suggest an important factor in the etiology of contracture of the quadriceps muscle is the giving of intramuscular injections and transfusions of Ringer fluid into the thighs. After clinical and experimental study, the results are descrived as follows:
    1 All the clinical cases of the quadriceps muscle contracture had received injections or transfusions into the thighs.
    2 Sixty percents of the clinical cases had received injections of antibiotics or transfusions.
    3 All the operated cases had more or less the fibrous degenerations in the rectus femoris muscle.
    4 After five or ten years, the further restriction of flexion tends to be caused by the operation of incision and lengthening of the rectus femoris muscle at its origin.
    5 A reoperation is necessary, because the bone does not grow up in parallel with the affected muscle fiber.
    6 In the group of subcutaneous transfusions of Ringer fluid, fibrous degeneration of the muscle fiber was observed at the subcutaneous layers or the muscle layers under the transfused regions.
    7 In the group of intramuscular transfusions of Ringer fluid, the effect to the muscle fiber is slight than the group of subcutaneous transfusions.
    8 In the group of subcutaneous injections, the pathological findings is same as the subcutaneous transfusions.
    9 In the group of muscle injections of chloramphenical, fibrosis, atrophy and regressive degeneration in the muscle fibers are observed relative localizedly or at times diffused. This finding occurs with repeated injections and parallels injected dosage and the number of times.
    10 It is considered that fibrosis and atrophy of the muscle fiber in the experiment combine not directly with the quadriceps contracture. To think about the experimental results, muscle degeneration suggests an important factor in the etiology of the quadriceps muscle contracture.
  • 渡邊 牧代, 川上 秀夫, 渡邉 真生, 藤森 孝人, 渋谷 高明, 小田 剛紀
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2015年 58 巻 6 号 1245-1246
    発行日: 2015/11/01
    公開日: 2016/02/03
    ジャーナル 認証あり
  • 力丸 俊一, 松尾 隆, 呉 哲也, 元 豊彦, 多田 俊作
    整形外科と災害外科
    1986年 35 巻 2 号 521-524
    発行日: 1986年
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    Genu recurvatum due to posterior release of the hamstrings will often disturb the ambulation in children with cerebral palsy.
    We consider that the main factor of genu recurvatum is caused by the spasticity of the rectus femoris muscle.
    From 1984 to 1985, distal release operations of the rectus femoris were performed on eleven cases of spastic paralysis and three cases of athetosis. Ten of the fourteen patients showed improvement in gait or sitting or both post-operatively. The spasticity of the rectus femoris was effectively released by our operation and the insufficiency of the quadriceps femoris has not been observed in all operated cases.
  • ―大腿直筋反応時間による検討―
    岡西 哲夫, 梶原 敏夫, 加藤 由実
    理学療法学
    1987年 14 巻 5 号 373-379
    発行日: 1987/10/10
    公開日: 2018/10/25
    ジャーナル フリー
    正常者及びSLR習得が困難な股関節や大腿部手術後の患者に対して,2種類のSLR促通法,即ち,三角台を使用する方法,
    大腿直筋
    にFESを使用する方法等を行ない,その効果を
    大腿直筋
    反応時間を用いて検討した。その結果,これらは患者群において
    大腿直筋
    反応時間を短縮させ,
    大腿直筋
    を促通することを確認した。このことからSLR促通法は
    大腿直筋
    再教育として有効な方法といえよう。訓練の実際は,術後の疼痛や腫脹等を考慮して,この2つの方法をsuspension therapy下に合わせ行なうことが最適な方法と考える。
  • 山部 孝弘, 洲鎌 亮, 小松 猛, 大橋 弘嗣
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2016年 59 巻 3 号 609-610
    発行日: 2016/05/01
    公開日: 2016/09/10
    ジャーナル 認証あり
  • 平松 拓也
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1316
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】スクワット動作は閉鎖運動として代表的なエクササイズである。スクワット動作において骨盤肢位の変化は二関節筋である
    大腿直筋
    の機能が異なりそれを明らかにすることはこの動作での二関節筋の機能的役割の解明につながる。通常の二関節筋の収縮状況を起始と停止が近づくように運動する。しかし,
    大腿直筋
    のスクワット動作時の筋長の変化に焦点を当てた研究は渉猟した範囲に見当たらない。そこで骨盤前傾位と中間位でスクワット動作を行った際の
    大腿直筋
    長の変化を3次元動作解析機を用い明らかにすることを本研究の目的とした。【方法】被験者は下肢に手術の既往がなく踵部を挙上せずスクワット動作が可能な男性10名(年齢20~22歳,21.90±2.23歳)とした。課題動作の骨盤前傾位スクワットでは下腿と体幹の長軸が平行な状態で行い,骨盤中間位スクワットでは体幹が床に対して直立した状態で行った。被験者は両踵骨マーカー間を上前腸骨棘の幅に合わし立位姿勢をとる。次にスクワット動作を骨盤前傾位と骨盤中間位で3回ずつ行った。これを1セットとし4セット行った。スクワット中の運動力学データは赤外線反射マーカーを身体各標点に貼付し赤外線カメラ8台を用いた三次元動作解析装置VICON MX(VICON社製,Oxford)を使用した。三次元動作解析装置から得られた運動力学データと身長・体重からデータ演算ソフトBody Builder(VICON社製,Oxford)を用いて関節角度,
    大腿直筋
    全長,
    大腿直筋
    遠位部長,
    大腿直筋
    近位部長を以下の方法で算出した。上前腸骨棘と膝蓋骨の上面に貼付したマーカーとの距離を求め,これを
    大腿直筋
    全長の近似値とした(
    大腿直筋
    全長)。次に大転子と大腿骨外側上顆に貼付したマーカーを直線で結び,その直線の中点を大腿骨中点とする。大腿骨中点から上前腸骨棘と膝蓋骨上面に貼付したマーカーを結んだ線に対し垂線を引きその交点を求めた。交点から上前腸骨棘に貼付したマーカーまでの距離を近位部長,交点から膝蓋骨上面に貼付したマーカーまでの距離を遠位部長とした。スクワット動作時の屈曲動作相の膝関節屈曲15°,30°,45°,60°の各々の
    大腿直筋
    全長,近位部長,遠位部長を求めた。骨盤肢位と膝関節屈曲角度を要因として2元配置の分散分析を用いた。また,Tukey法を用い危険率5%をもって有意差ありとした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に沿っており研究の実施に先立ち広島国際大学医療研究倫理委員会の承認を得た。また,被検者に対して研究の目的と内容を十分に説明し文章による同意を得た後実施した。【結果】
    大腿直筋
    全長において骨盤前傾位スクワットでは膝関節屈曲角度が増加するにつれ短くなる傾向にあった(15°:454.47mm vs 30°:443.06mm vs45°:429.66mm vs60°:414.74mm)。しかし,骨盤中間位スクワットは屈曲角度による
    大腿直筋
    全長の変化はなかった(15°:456.01mm vs 30°:455.61mm vs 45°:450.56mm vs 60°:447.52mm)。両条件のスクワットともに
    大腿直筋
    近位部長は膝関節屈曲角度が増加するにつれ短くなり(骨盤前傾位15°:267.68mm vs 30°:246.84mm vs 45°:221.82mm vs 60°:196.58mm 骨盤中間位15°:271.01mm vs 30°:259.90mm vs 45°243.88mm:vs 60°:230.36mm),
    大腿直筋
    遠位部長は角度が増加するにつれ長くなった(骨盤前傾位15°:186.80mm vs 30°:196.22mm vs 45°:207.84mm vs 60°:218.16mm 骨盤中間位15°:185mm vs 30°:195.72mm vs 45°:206.68mm vs 60°:217.17mm)。【考察】本研究は骨盤前傾位スクワットでは膝関節屈曲角度が大きくなるとともに
    大腿直筋
    全長は短くなり,骨盤中間位スクワットは有意な長さの変化は認められなかった。骨盤中間位スクワットは
    大腿直筋
    全長の求心性収縮を伴う運動様式が行えていないのに対し骨盤前傾位でのスクワットは求心性収縮を伴った運動であることが明らかとなった。また,骨盤前傾位と中間位のスクワット時ともに
    大腿直筋
    近位部は短縮され遠位部は伸張された。本研究結果から骨盤前傾位・中間位スクワットともに
    大腿直筋
    の近位部では求心性運動が起き遠位部では遠心性収縮が起きていることが明らかになった。園部らは膝関節股関節同時屈曲の際に
    大腿直筋
    の近横断面積が最大になる位置から4cm近位に貼付した電極部での筋活動は大きくなり,8cm遠位に貼付した電極では筋活動は小さくなったと報告した。本研究においてスクワット動作時に
    大腿直筋
    の近位部が短くなり遠位部が長くなるという結果を反映している可能性が示唆される。【理学療法学研究としての意義】スクワット運動を行う際に骨盤肢位を変化させることは
    大腿直筋
    の機能をより特異的にトレーニングできる可能性を示唆しその点において本研究は理学療法研究として意義がある。
  • -筋電学的研究-
    藤村 昌彦, 河村 光俊, 奈良 勲
    理学療法科学
    2002年 17 巻 1 号 65-70
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/07/24
    ジャーナル フリー
    今回,9名の健常者を対象として持ち上げ動作時の重量物質量の変化が四肢体幹筋に及ぼす影響について調査した。実験では,筋電計を用いて筋積分値と%MVCを計測した。四肢体幹筋活動について重量物の質量の変化との関連について検討し以下の結果を得た。1)重量物を持ち上げる重量が大きくなれば脊柱起立筋,
    大腿直筋
    への負担よりも僧帽筋,上腕二頭筋への負担が大きくなることが示唆された。2)各筋の随意最大筋収縮時の数値と比較した結果,上腕二頭筋が大きい数値を示し,他方,
    大腿直筋
    の示す数値は小さかった。特に
    大腿直筋
    は,重量物の重量が増加しても%MVCに大きな変化は認められなかった。
  • 小出 卓哉
    ライフサポート
    2013年 25 巻 1 号 16
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/06/30
    ジャーナル フリー
  • 忽那 龍雄, 渡辺 英夫, 小澤 清治, 岩橋 正国
    整形外科と災害外科
    1980年 29 巻 4 号 677-682
    発行日: 1980/12/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    We studied the frequency of the contracture of the quadriceps and the hamstrings muscles in 822 healthy male. The angle of the buttock elevation phenomen (BEP) and the straight leg raising test (SLR) were utilized for detection of above conditions.
    The contracture of the quadriceps which BEP showed below 100 degrees was found in 16.1%. The mean value of the angle of BEP was 124.0±16.71 on the right leg and 122.2±19.75 on the left.
    The contracture of the hamstrings which SLR test showed below 70 degrees was found in 31.3% with mean value of 79.3±9.56 on the right and 79.9±9.84 on the left.
  • 山下 智徳, 河村 顕治, 藤井 彰人, 川口 直樹, 山田 圭介, 松村 卓典, 北井 真太郎, 斎藤 賢治, 濱浪 一則, 角南 義文
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 OI2-004
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    OKCとCKC出力時における
    大腿直筋
    の筋厚および筋硬度の変化を超音波診断装置と筋硬度計を使用して計測することにより筋電図では捉えられない
    大腿直筋
    の形態および緊張状態の変化を明らかにする.
    【方法】
    健常成人男性16名(年齢26.5±3.2歳,身長173.6±4.4cm,体重64.3±6.2kg).筋力測定器(オージー技研ISOFORCE GT-330)を使用し,測定肢位は先行研究より安定した足部出力が得られた肢位である体幹垂直位,股関節屈曲90°,内外転0°,内外旋0°膝関節屈曲60°,足関節背屈10°とした.被験者にモニターで直接足部出力を確認させながら最大足部出力(maximum pressing force;以下MPF)まで10%ずつ出力を高めるよう指示し,各出力時の筋厚と筋硬度を測定した.筋厚測定には超音波診断装置(MIZOUE PROJECT JAPAN DEBUGSCOPE4)を使用し,下前腸骨棘から膝蓋骨上縁への遠位1/3にて各足部出力において計測し,筋の走行に垂直に超音波プローブをあて,大腿骨が最もよく観察されるように超音波プローブの角度を微調整して計測した.その時の画像をパーソナルコンピューターに記録し,筋膜で覆われた
    大腿直筋
    の筋厚をフリーソフトImage Jを用いて計測した.筋硬度は,筋硬度計(HENLEY JAPAN CORPORATION Muscle Meter PEK-1)を用いて,各足部出力において3回計測し平均値を求めた.得られた足部出力はMPFで正規化を行い,筋厚,筋硬度ともに
    大腿直筋
    が最も活動するOKCでのMPF時の値にて正規化を行った.OKCとCKCでの筋厚と筋硬度を10%MPFからMPFまで10%ごとに一元配置分散分析を用いて比較した.いずれも危険率5%未満(P<0.05)を有意な差とした.
    【説明と同意】
    本研究は,吉備国際大学「人を対象とする研究」倫理規定,『ヘルシンキ宣言』あるいは『臨床研究に関する倫理指針』に従う.吉備国際大学倫理審査委員会に申請し,審査を経て承認を得た.(吉備国際大学倫理審査委員会 受理番号:09-9)対象者に対し,臨床研究説明書と同意書にて研究の意義,目的,不利益および危険性,口頭による同意の撤回が可能であるということなどについて,口頭および書類で十分に説明し,自由意志による参加の同意を,同意書に署名を得て実施した.
    【結果】
    筋厚はOKCでは約20%MPF,CKCでは約40%MPFにてプラトーに達した.全足部出力過程においてOKCとCKCの筋厚に有意な差を認め,筋厚はCKCにてOKCの約90%とOKCよりもCKCの方が薄いという結果を示した.筋硬度は全足部出力においてOKCとCKCの間に有意な差は認められず,OKC,CKCともに足部出力の増加に伴い同程度増加した.
    【考察】
    CKC運動を行った際、
    大腿直筋
    は筋電図では低値を示すことから股関節伸展筋群による股関節伸展モーメントと釣り合うように他動的に筋張力を発揮し,股関節屈曲モーメントを生じることで,球関節であり出力の土台ともなる股関節の安定化を図り,股関節周囲筋の筋力を二関節として膝伸展トルクに変換していると推察される.つまり,
    大腿直筋
    は腱様につっぱり,出力の方向や安定性を制御しつつパワートランスファーとして筋張力を発揮していると考えられる.さらに,二関節筋の筋収縮は拮抗筋の作用によって抑制されており,筋疲労を生じることなく出力方向を偏移させることなく股関節周囲の筋力を膝関節に伝えることができる仕組みになっていると考えられる.
    【理学療法学研究としての意義】
    CKC運動はスポーツ選手から虚弱高齢者まで幅広い領域において評価,治療として取り入れられている.下肢CKC運動における
    大腿直筋
    の機能的役割を明確にすることで,CKC運動における二関節筋の働きに対する考察を深める基盤となり,理学療法学研究としての意義は大きい.
  • 岩崎 陸平, 横井 裕一郎, 安部 千秋, 吉田 順一, 石山 輝一
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P2-B-0640
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】脳性麻痺(以下CP)は,上位運動ニューロン障害により痙縮がみられることがある。痙縮筋は,成長・発達段階で筋の短縮や拘縮などの運動器系の障害が加わり,その結果,関節可動域の減少,筋力が低下する可能性がある。またCP者の立位姿勢は,股・膝関節屈曲位であるCrouching postureを呈する場合があり,特に膝関節伸展最終域で働くとされる内側広筋は筋力低下が起こることが予想され,
    大腿直筋
    に比べ内側広筋がより萎縮している可能性がある。また下肢への荷重量の左右差による下肢筋の左右差が考えられる。近年,超音波画像から定量的に筋厚を計測し,その再現性や妥当性が報告されている。また一般に筋力は筋横断面積と比例関係であり,筋厚は筋横断面積と非常に強い相関を示すことから,筋萎縮の評価指標として有効であると報告されている。しかし,超音波法を使用し,CP者の内側広筋と
    大腿直筋
    の特徴を検討した報告はない。そこで本研究では,CP者と健常者の内側広筋および
    大腿直筋
    の筋厚を測定し,1)CP群と健常群間の比較,2)CP者の支持脚と非支持脚間の比較を明らかにすることを目的とした。【方法】<対象>成人の痙直型CP者17名(男性12名,女性5名,43.5±7.2歳,身長148.4±7.7cm,体重52.3±11.0kg)とした。Gross Motor Function Classification System(GMFCS)による運動機能の内訳は,レベルIIIが13名,IVが4名であった。取り込み基準は,起立または歩行可能なCrouching postureを呈した人とし,無作為抽出した。健常者は,17名(男性12名,女性5名,21.4±0.5歳,身長170.6±10.1cm,体重59.3±10.4kg)とした。<筋厚測定>超音波画像装置(本多電子社製HS-2100),リニア型プローブ(HLS-575M,7.5MHz)を使用し,内側広筋厚および
    大腿直筋
    厚を測定し,内側広筋厚を
    大腿直筋
    厚で除した値を内側広筋率として算出した。測定肢位は背臥位,膝関節伸展0°,もしくは最大伸展位とした。内側広筋厚は内側膝関節裂隙から10cm近位,
    大腿直筋
    厚は膝蓋骨上縁と上前腸骨棘を結んだ直線の中間点とした。測定は,リニア型プローブを皮膚面に対して垂直に保持し,筋を圧迫しないように接触させた時の超音波画像を記録し,各筋における浅部筋膜から深部筋膜までの筋厚を測定した。また支持脚は問診および立位姿勢から決定した。<統計処理>CP群と健常群間の比較はt検定,またはマン・ホイットニ検定を使用した。CP群の支持脚と非支持脚間の比較は,対応のあるt検定,またはウィルコクソン符号順位和検定を使用し,有意水準は全て5%とした。【結果】CP群と健常群間の比較では,CP群(内側広筋厚10.8±4.3mm,
    大腿直筋
    厚16.7±5.1mm,内側広筋率67.9±28.0%),健常群(内側広筋厚20.3±4.6mm,
    大腿直筋
    厚20.7±3.3mm,内側広筋率97.9±17.1%)であり,全項目で有意差が認められた。また,CP者の支持脚と非支持脚間の比較では,支持脚(内側広筋厚10.8±4.3mm,
    大腿直筋
    厚16.7±5.1mm,内側広筋率67.9±28.0%),非支持脚(内側広筋厚10.3±5.0mm,
    大腿直筋
    厚14.7±5.9mm,内側広筋率81.8±46.0%)であり,
    大腿直筋
    厚で有意差が認められ,内側広筋厚および内側広筋率では有意差が認められなかった。CP者における膝関節屈曲拘縮の平均角度は,支持脚で-30.2±14.6°,非支持脚で-32.3±13.9°であった。【考察】健常者では,内側広筋厚と
    大腿直筋
    厚が同様の値であり,内側広筋率は100%に近い値となった。それに対し,CP者では,
    大腿直筋
    厚と比べて内側広筋厚がより低下しており,内側広筋率は健常者に比べ低値を示した。この結果は,CP者の立位姿勢の膝関節屈曲位により,
    大腿直筋
    と比べて内側広筋の筋活動がより低下していることを示唆している。また痙縮や活動量の低下による成長障害や,日常生活での移動を最大運動機能で行わないことによる廃用性筋萎縮の影響で,CP者の筋厚は低下していると考えられる。CP者の支持脚と非支持脚間の比較では,
    大腿直筋
    厚で有意差が認められた。荷重量の多い支持脚では,
    大腿直筋
    の筋活動の増大により筋厚も高値を示し,内側広筋は筋活動の低下により,支持脚と非支持脚間で有意差が認められなかったと考えられる。また,支持脚と比較し非支持脚の内側広筋率が高値を示したのは,非支持脚の内側広筋厚および
    大腿直筋
    厚がともに低下しており,各測定値間の差が小さくなったためと考える。【理学療法学研究としての意義】Crouching postureを呈する痙直型CP者は,
    大腿直筋
    厚に比べ内側広筋厚がより低下していることが示唆された。Crouching postureには,内側広筋の筋力低下が関連している可能性がある。
  • 蛯原 宗大, 小澤 慶一, 江口 大介, 矢部 恵士
    整形外科と災害外科
    2022年 71 巻 4 号 835-837
    発行日: 2022/09/25
    公開日: 2022/11/07
    ジャーナル フリー

    【はじめに】

    大腿直筋
    起始部での損傷は非常にめずらしく,通常サッカーやアメリカンフットボールなどのキックやスプリントを行うスポーツで発生する.我々が渉猟しえた範囲では,本邦での報告はない.この度MRIで診断した本症を経験したので,文献的考察を交え報告する.【症例】48歳男性,屋根屋.仕事中に転倒しそうになり右足を踏ん張った際に右股関節痛を自覚し当科初診となった.X線・CTで裂離骨折はなかったが,MRI検査にて右
    大腿直筋
    起始部での断裂を認めた.外来にて保存的加療を行い,受傷後6週で股関節JOAスコア95点とほぼ回復した.【考察】比較的まれな起始部での
    大腿直筋
    腱断裂を経験した.トップアスリートには手術加療を勧める報告が多い.だが,今回の症例のように保存加療でも十分な治療成績が得られたという報告も散見される.治療方法には議論の余地があり,症例の集積,検討が必要と考えられた.

  • 三嶋 一弘, 三吉野 産治, 三根 一乗, 埜中 征哉, 三池 輝久
    脳と発達
    1973年 5 巻 6 号 530-540
    発行日: 1973/11/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    A case of 11 year-old-boy, who has been diagnosed as Ullrich type of congenital muscular dystrophy, is presented. At 8 years of age, the diagnosis was established by the clinical picture characterized by “Akroatonien”, electromyogram, serum enzyme studies and the clinical course. After the follow-up period of three years and 6 months, he suffered from pneumonia, following which he died of severe continual insufficiency of the heart at the age of 11 years and 1 month.
    The autopsy was carried out and the microscopic examination revealed the distinct dystrophic changes in the skeletal muscles and slightly degenerative lesions by anoxia in the central nervous system.
  • 忽那 龍雄, 渡辺 英夫, 東 一成, 岩橋 正国
    整形外科と災害外科
    1983年 31 巻 3 号 616-621
    発行日: 1983/06/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    Extensibility of the rectus femoris and hamstrings muscles in 1788 healthy adult (946 males and 842 females) was measured and the results were statistically analysed.
    Extensibility of the rectus femoris (the average angle of the buttock elevation phenomen) in males was 123.9°±17.01° on the right leg and 122.2°±19.77° on the left leg. In females was 135.9°±9.42° on the right leg and 135.5°±11.01° on the left leg.
    Extensibility of the hamstrings muscle (the average angle of the straight leg raising test) in males was 78.7°±9.70° on the right leg and 79.0°±9.94° on the left leg. In females was 85.7°±8.48° on the right leg and 87.3°±8.38° on the left leg.
    Both muscle extensibility in females was higher than in males. Also, there was a high correlation between the right leg and the left leg.
  • 市橋 則明, 吉田 正樹, 篠原 英記, 伊藤 浩充
    理学療法学
    1992年 19 巻 5 号 487-490
    発行日: 1992/08/01
    公開日: 2018/10/25
    ジャーナル フリー
    健常女性8名を対象に,スクワット動作時の下肢筋(内側広筋,
    大腿直筋
    ,大腿二頭筋,腓腹筋)の筋活動を測定し,スクワットが各筋に与える影響を検討した。その結果,30度での片脚スクワットで腓腹筋が36.0%と他の筋に比較して大きな%IEMGを示したが,他の3筋は10〜20%とほぼ同じ値を示していた。60度での片脚スクワットでは,4つの筋の有意な差はみられなかった。また,最大下肢伸展動作時の%IEMGは,内側広筋と
    大腿直筋
    が他の筋に比較し大きな値を示した。さらに,30度における最大下肢伸展においては内側広筋が
    大腿直筋
    よりも有意に大きな値を示した。closed kineic chainでの訓練においては,各筋の活動状態を知ることが重要である。
  • 田中 潤
    理学療法学Supplement
    1985年 1985.12.1 巻
    発行日: 1985/04/01
    公開日: 2017/07/03
    会議録・要旨集 フリー
  • 浮田 遥草, 木藤 伸宏
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0183
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】二関節筋は単関節筋と異なった特異的作用を有することが報告されている。そのため,二関節筋の機能を改善する際に,収縮力のみならず収縮様式や筋の長さ変化を考慮する必要がある。下肢の代表的な二関節筋である
    大腿直筋
    とハムストリングスのエクササイズとしてスクワットがある。スクワット動作中の骨盤アライメントの変化が2関節筋の筋活動に及ぼす影響は報告されているが,筋の長さに及ぼす影響については報告されていない。そこで本研究の目的は,骨盤前傾位と後傾位でスクワット動作を行った際の
    大腿直筋
    とハムストリングスの長さの変化について三次元動作解析機を用いて明らかにすることとした。【方法】被験者は下肢の手術の既往がなく踵部を挙上せずスクワット動作可能な男性10名(年齢18~23歳,20.5±1.58歳)とした。課題動作である骨盤前傾位スクワットと後傾位スクワットを5回ずつ3セット行った。スクワット中の運動力学データは赤外線反射マーカーを臨床歩行分析研究会の推奨する方法を参考に身体各標点に貼付し,赤外線カメラ8台を用いた三次元動作解析装置VICON MX(Vicon Motion Systems社製,Oxford)を用いて関節角度,
    大腿直筋
    全長,
    大腿直筋
    遠位部長,
    大腿直筋
    近位部長,ハムストリングス全長,ハムストリングス遠位部長,ハムストリングス近位部長を以下の方法で算出した。上前腸骨棘に貼付したマーカーと膝蓋骨上面に貼付したマーカーとの距離を求め,これを
    大腿直筋
    全長の近似値とした。次に大転子に貼付したマーカーと大腿骨外側上顆に貼付したマーカーを直線で結び,その直線の中点を大腿骨中点とした。中点から上前腸骨棘に貼付したマーカーと膝蓋骨上面に貼付したマーカーを結んだ線に対して垂線を引き,その交点を求めた。交点から上前腸骨棘に貼付したマーカーまでの距離を
    大腿直筋
    近位部長,交点から膝蓋骨上面に貼付したマーカーまでの距離を
    大腿直筋
    遠位部長とした。ハムストリングスの長さは,坐骨結節に貼付したマーカーと腓骨頭に貼付したマーカーとの距離を求め,これをハムストリングス全長の近似値とした。大腿骨中点から坐骨結節と貼付したマーカーと腓骨頭に貼付したマーカーを結んだ線に対して垂線を引き,その交点を求めた。交点から坐骨結節に貼付したマーカーまでの距離をハムストリングス近位部長,交点から腓骨頭に貼付したマーカーまでの距離をハムストリングス遠位部長とした。スクワット動作での伸展から屈曲運動中膝関節屈曲15°,30°,45°,60°の
    大腿直筋
    とハムストリングスの長さを算出した。筋の長さは被験者の身長(mm)で補正を行った。骨盤肢位と膝関節屈曲角度を要因として2元配置の分散分析を用いた。その後の検定は,Tukey法を用いた。また,骨盤肢位の違いによる比較はT検定を用いて行いp<0.05をもって有意差とした。【結果】
    大腿直筋
    全長は後傾位と比較して膝関節屈曲15°,30°,45°,60°全てにおいて前傾位で有意に短くなった(22.9,21.9,20.8,19.6,p<0.0001)。ハムストリングス全長は後傾位と比較して膝関節屈曲15°,30°,45°,60°全てにおいて前傾位で有意に長くなった(23.7,24.3,24.6,24.8,p<0.0001)。
    大腿直筋
    近位部長は骨盤後傾位と比較して膝関節屈曲15°,30°,45°,60°全てにおいて,前傾位で有意に短くなった(13.7,12.6,11.3,9.8,p<0.0001)。ハムストリングス近位部長は骨盤後傾位と比較して膝関節屈曲15°,30°,45°,60°全てにおいて前傾位で長くなった(11.5,12.4,13.3,14.1,p<0.0001)。【考察】本研究は骨盤前傾スクワットにおいて
    大腿直筋
    は短くなり,ハムストリグスは長くなった。骨盤後傾スクワットは骨盤前傾スクワットに比べて,
    大腿直筋
    とハムストリングスの長さの変化が乏しかった。熊本らは二関節筋がうまく機能すると本来,両端の一方では求心性収縮を行い,他方では遠心性収縮を起こして運動制御すると報告している。このことは,骨盤前傾スクワットにおいて
    大腿直筋
    およびハムストリングスの起始部と停止部で長さの変化様式が異なっているという本研究の結果を反映している。【理学療法学研究としての意義】スクワット動作中に骨盤アライメントを変化させることは,筋の長さを意識した特異的トレーニングになる可能性を示唆した。
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