昭和61年度の醤油・味噌の研究業績を数の上からのみみると, 過去5年間の平均数と対比して, 味噌関係においてはほぼ横這いながら, 醤油関係では約15%の減少となり, 全体として約10%の減少が認められる。この数字から味噌関係においては粘り強い努力がなされていることがうかがわれるが, 一方, 醤油関係については, 麹菌や酵母などの微生物や醸造そのものに関する研究などの低迷が著しく, 一服状態となっている。これも時の趨勢かも知れないが, 醤油・味噌研究の, 特に低下の著しい醤油研究の一層の興隆を望みたい。
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