詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "宇野沢達也"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • ~NHKの緊急報道を題材とした内容分析~
    近藤 誠司, 矢守 克也, 奥村 与志弘, 李 旉昕
    災害情報
    2012年 10 巻 77-90
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/04/01
    ジャーナル フリー

    東日本大震災では、大勢の人が、強く長い揺れを感じたあとで、さらに津波警報などの危機を知らせる情報を手にしたにもかかわらず、適切な避難行動をとることができなかった。これは、換言すれば、『いますぐに避難しなければならない緊急事態である』という「社会的なリアリティ」を、津波襲来までの限られた時間の中で、共同的に構築することができなかった可能性を示唆している。

    本研究では、その一因を探るために、当該災害対応事象を、社会心理学における「メディア・イベント」論のフレームに即して、多様な「リアリティ・ステイクホルダー」が相互に作用し合って「社会的なリアリティ」を共同構築する動的な過程ととらえ直し、その構造自体(フォーマット)にどのような課題が抽出されるか検討することにした。そこで、重要な「リアリティ・ステイクホルダー」のひとつ、メディア、とりわけ、日本放送協会(NHK)のふるまいに焦点をしぼって、緊急報道の内容分析をおこなったところ、大きく2つの課題が浮かび上がった。1つ目は、「東京中心」の放送体制においては、情報の「ローカリティ」が確保されず、個別・具体的な避難行動に関する呼びかけが不足していたこと、2つ目は、より大勢の人が「リアリティ・ステイクホルダー」としての役割認識を持てるような、関係性の構築を促す呼びかけがなされていなかったことである。

    上記の結果から、災害対応時において、これまでメディアが担ってきたとされる「情報の送り手」(事態の外在者)としての確固たる役割(立場)には限界があったことをふまえて、あらためてメディアを「リアリティ・ステイクホルダー」(すなわち、「メディア・イベント」の内在者)の一員として位置付けなおすことの意義に関して、一般的な考察をおこなった。

  • サイエンスウィンドウ編集部
    サイエンスウィンドウ
    2015年 9 巻 2 号 1-40
    発行日: 2015/07/01
    公開日: 2018/08/21
    解説誌・一般情報誌 フリー

    サイエンスウィンドウ2015夏号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。

    https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/80

    目次

    【特集】 自然災害の国に生きる

    p.06 日本の国土の成り立ちを知り、防災に生かす(池谷浩 砂防・地すべり技術センター)

    p.10 繰り返す南海トラフの大地震(金田義行 名古屋大学減災連携研究センター)

    p.14 諦めない気持ちを育む 一人ひとりへの個別避難訓練(矢守克也 京都大学防災研究所)

    p.16 みんなで作る天気予報 観測と「感測」から生まれる情報(ウェザーニューズ)

    p.18  過去の災害を調べて、作る防災マップ 学校と地域が協力して(防災科学技術研究所)

    p.22 国づくり神話の地・出雲 恵みと脅威のマネジメント思想(桑子敏雄 東京工業大学)

    p.24 私たちはリスクとどう向き合えばいい?(小林傳司 大阪大学ほか)

    【連載】

    p.02 共に生きる:ハタゴイソギンチャクとカクレクマノミ

    p.26 タイムワープ夢飛翔:国際光年(上)/光の正体を追いかけて

    p.27 違いのわかるカタカナ語:ハザードとリスク

    p.28 空からジオ:南アルプスジオパーク周辺/長野県、山梨県、静岡県

    p.30 動物たちのないしょの話:ゴマフアザラシ(新潟市水族館マリンピア日本海)

    p.32 自然観察法のイロハのイ:川原ウオッチング

    p.34 文学と味わう科学写真:火山と生きる

    p.36 発見!くらしの中の科学:汗を拭くときどうしてタオルがいいの?

    p.38 読者の広場:サイエンスウィンドウ カフェ

    p.40 空からジオ:解説

feedback
Top