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クエリ検索: "宝塚記念"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • ――なぜ「目的地に到着してしまいました」とカーナビは言わないのか――
    近藤 優美子
    日本語教育
    2016年 164 巻 50-63
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー

     本稿では,補助動詞「しまう」のうち,現実の世界で既に実現した事態に接続するものをテシマッタとし,テシマッタが何を表すかと,そこから課される使用制約を明らかにした。

     テシマッタは,実現した「事態は想定と異なる」という話し手の評価的態度を表す。そこから次の使用制約が課される。話し手は,具体的にはどのように「事態は想定と異なる」か,を表す情報を,聞き手が文脈から得られるようにする必要がある。検証は1.会話コーパスの分析,2.二種類の話し手の評価的態度「事態は想定と異なる」と事態は想定通りという文脈内での例文の自然度判定調査,3.会話作成調査の三つの手法による。2,3は母語話者調査である。

     カーナビが「目的地に到着してしまいました」と言ったら不自然であるのは,機械であるカーナビが事態を評価することはない点,また目的地に着くという事態は想定通りである点でテシマッタの使用制約に反するからである。

  • 体力科学
    2010年 59 巻 1 号 175-183
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/16
    ジャーナル フリー
  • 競馬を事例として
    麻生 征宏
    スポーツ社会学研究
    2001年 9 巻 50-59,133
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    スポーツと賭けの関係は密接であるにもかかわらず、これまで賭けの研究はあまりなされてこなかった。遊びを出発点とする社会学の中で賭けは論じられてきたが、遊びの中から生まれてくる勝ち負けや誇示が、どのように社会に拡大するのかについては検討されてこなかった。この点については差異や顕示的消費を主題とする消費社会論が、研究の糸口を提示するのではないかと考えられた。
    そこで本研究では、現代社会を消費社会ととらえ、まさにその消費社会的な発展を遂げた競馬を事例として、そこにかかわる《賭けのマイクロシステム》としてのファンを通して現代社会における賭けについて検討した。
    予想という独特の行為を通して紡がれていったファンの語りは、競馬メディアによって、中身のない「語り」にされてきたことが明らかになった。しかし、最近になって、この「語り」を「語り」と承知の上で競馬を楽しもうとする新たなファンが登場してきた。そして、同時進行的に変化を遂げていく競馬メディアがさらに絡み合うことによって、ファンはスクリーンを通して提供される情報を、自分なりに解釈して編成しなおすという段階に来ていることが新たなファンの検討から推察された。予想とは、または競馬を見るとは、各々が「ターミナル (情報端末)」となって、情報を受信し、情報を解読し自分なりの映像を作り上げているということである。言い換えると、予想という行為において「わたしの場合」ということを常に考えながら、自分とは何かという問いかけを繰り返していくということである。それによって主体としての認識と客体の具体化を同時に行い、消費社会で展開される差異の獲得をよりはっきりとしたかたちで目指していっていることが推察された。
  • -「メイショウ」はなぜ成績ランキング上位をつづけられるのか-
    須佐 淳司
    中小企業季報
    2024年 2024 巻 3 号 15-32
    発行日: 2024/10/20
    公開日: 2025/04/18
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿は栄枯盛衰が激しい馬主の競争力に着目して,中小企業経営の新たな視点の提起を目的とする探索的研究論文である。冠名「メイショウ」の松本好雄オーナー(日本馬主協会連合会名誉会長)の単一事例から「共同体意識が非常に高い集団の形成」「所有馬の合理的なコスト管理」を明らかにしている。導出される含意は「社会関係資本の創出ネットワーク構築」「イエ社会視点による中小企業の存立」「『バカな』と『なるほど』の企業戦略の論理」である。
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