ヘルスケアフーズに関する情報がおいしさや期待する効能感に与える影響について, BCAA添加濃度の異なるインスタントスープを試作し, 持ち帰りテスト, 苦味の識別試験を行った. 持ち帰りテストは2週間実施し, 第2週目には広告形態の商品説明を配布した. また, 実験参加者にはTEG®3性格診断を行った.
持ち帰りテストでは商品説明の有無にかかわらず, BCAA添加量が多くなるにつれておいしさ評定が下がる傾向が見られた. 期待する効能感については, BCAAの濃度が高いほど高く, BCAAの効能に対する商品説明を受け取った第2週の評定の方が高い傾向にあった. スープの摂取量については第1週目にはBCAA添加量が多いものほど摂取量が少なかったが, 第2週目にはいずれのスープの摂取量もほぼ同じになった.
また, 仮説レベルではあるが, サンプルのおいしさ評定や広告形態の商品説明のわかりやすさ評定において, それら評定値と参加者の性格との関連性が見られる傾向であった.
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