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クエリ検索: "富士見ファンタジア文庫"
6件中 1-6の結果を表示しています
  • 坂倉 基
    デジタルアーカイブ学会誌
    2022年 6 巻 1 号 47-51
    発行日: 2022/02/01
    公開日: 2022/03/22
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿は2020年8月に開館した角川武蔵野ミュージアムとその内部施設であるマンガ・ラノベ図書館の成立過程を入り口とし、小説分野においてエンターテインメント性の強い作品を扱うアーカイブの必要性を確認するとともに、同施設の活動であるライトノベルアーカイブプロジェクトについて概説する。開館当初、株式会社KADOKAWAの刊行作品のアーカイブとしてスタートした同施設が、現在なぜ“ライトノベル”と呼ばれるエンターテインメント性の強い小説作品の網羅的な収集=アーカイブプロジェクトを実施し、出版社横断的な施設として活動するに至ったか。その過程を整理し、紹介したい。

  • ―朝日ソノラマとソノラマ文庫
    山中 智省
    出版研究
    2021年 52 巻 1-24
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

    朝日ソノラマのソノラマ文庫は,自社の単行本叢書の文庫化を企図して1975年に創刊を果たし,2007年まで存続した若年層向け文庫レーベルである.本稿では,ソノラマ文庫の創刊から全盛期に至る1970~80年代を射程に,同文庫が「ライトノベルの一源流」と見なされる特質をどのように形成したのかを明らかにしていく.また,とりわけ1980年代後半の動向をもとに,ソノラマ文庫の戦略面における課題とは何かに焦点を当て,その考察を試みる.

  • 原田 隆史
    情報知識学会誌
    2011年 21 巻 2 号 291-296
    発行日: 2010/05/28
    公開日: 2011/06/25
    ジャーナル フリー
    学校図書館などにおいて読書指導を行う場合には,子どもたちが興味を持つ図書を提示することが有効である場合が多い。そのために,著者らもオンライン書評中の語を元として児童書・ヤングアダルト図書に感性パラメータを設定し,感性を元にして図書の検索を行うシステムを開発してきた。しかし,子どもたちにとって,感性パラメータを設定することが困難であることも多く,感性キーワードを直接入力するのではなく既に読んだ図書を入力して類似する小説を提示することが望まれている。そこで,本研究では,指定した図書と感性パラメータの分布が類似する図書を提示するシステムを試作し,その評価を行った。児童書・ヤングアダルト図書1425冊を対象として,10名の被験者に入力した図書と関連する図書30冊を提示したところ,約53%の図書について強い興味があるという結果が得られた。
  • ライトノベル編集者を中心に
    田 泰昊
    年報カルチュラル・スタディーズ
    2018年 6 巻 145-168
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/09
    ジャーナル フリー
    本稿は、日本のコンテンツ産業の特徴であるメディアミックスが、実際にどのように動 いているかについて考察するものである。特にメディアミックスの現場で活動している実 務者(KADOKAWA のライトノベル編集者)たちが、自分の職業とメディアミックスをどの ように認識しているか、そしてその認識のもとでどのように実践しているかを、インタビ ューを通じて検討した。その結果、メディアミックスはあくまでも編集者本人の「書籍の 販売数をより多くするための戦略」であって、彼らを動かす動力は創造的な動機ではなく、 リスクに対する恐れからなるものであった。本稿はこのリスクを大きく分けて3 つあるも のとみて、彼らがそれをどのように乗り切っているかを明らかにしている。3 つのリスク とは、第一がライトノベル市場の狭さ、第二が相手会社に対する不安、第三がメディアミ ックスされた作品の作品性に対する不安である。これらを克服するため、彼らはメディア ミックスを念頭に置き、良い作品をつくろうと努力する。具体的な実践は次のようである。 1つ目は、キャラクターをつくることに力を入れることで、イラストレーターの選定の際 にもメディアミックスを考えながら進める。2 つ目は、相手会社(マンガやアニメ関係)に 対する情報を継続的に収集し、場合によってはプレゼンテーションまでする。3 つ目は、編 集者自ら発売のタイミングを調節し(コミカライズ)、脚本会議にも定期的かつ積極的に参 加(アニメ化)することで、メディアミックス作品の完成度を高め、作品の魅力が失われ ないようにすることである。
  • ―ヤングアダルト文庫出版史
    玉川 博章
    出版研究
    2004年 35 巻 41-64
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2020/03/31
    ジャーナル フリー

    本研究は,現代日本の出版において十代を対象に企画されているヤングアダルト文庫に焦点を当てたものである.ヤングアダルト文庫は,SF, ファンタジー,少女小説,ボーイズラブ,ミステリーなど様々なジャンルの小説を含み,アニメやマンガなどから多大な影響を受けている.本稿では,このヤングアダルト文庫の歴史を出版史として記述し,この文庫の特徴を青少年の読書環境と出版内での位置づけから分析する.

  • 出口 弘
    情報の科学と技術
    2014年 64 巻 4 号 122-132
    発行日: 2014/04/01
    公開日: 2017/04/13
    ジャーナル フリー
    本稿では日本の漫画を広く絵物語のコンテクストの中で位置づけ,その文化史的な意義と可能性を明らかにする。日本の絵巻や浮世絵,絵草紙,漫画などの諸コンテンツは社会階級に依存せず創作され,また複製や二次創作を積極的に是認する文化を持つ。これは欧州型の,オリジナル作品にオーラがあるとみなし二次創作を是認せず,権威による作品の評価を基軸とするアートの文化とは大きく異なる。本稿では,絵物語の歴史を概観しながら,あらゆる社会の場から表出され,異なる立ち位置の人々の世界観を混淆循環させる力と多様性を持つメディアとしての絵物語空間に着目する。その上で,漫画の様な絵物語を日本のサブカルチャーではなくメインカルチャーとして位置づけその可能性を論じる。
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