近年, 醸造技術が飛躍的に向上してきたが, その一方で日本酒の味わいも画一化して特徴がなくなってきたとの意見もある。そのような中, 各地の酒造組合では自県産酒の需要振興のため, 地域に密着して独自色を打ち出しながらさまざまな取り組みが行われている。
山形県酒造組合では, 昭和40年代から「DEWA33」などの各種キャンペーン展開, 山形を代表する新商品開発, 山形の吟醸酒を楽しむ会, 酒蔵ラリー, 日本酒学校など積極的に活動してきた。
本稿では, 山形県酒造組合の長年にわたる需要開発活動の取り組みについて, 惜しみなく詳細に紹介していただいた。
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