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クエリ検索: "小磯誠"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • 富田 克利, 小磯 誠人, 山本 温彦, 大庭 昇
    岩石鉱物鉱床学会誌
    1979年 74 巻 12 号 443-449
    発行日: 1979/12/05
    公開日: 2008/08/07
    ジャーナル フリー
    鹿児島県薩摩町金山地域に分布する安山岩の空隙中に濁沸石が産出した。従来,日本で報告されたものよりアルカリの量が若干多い。格子定数は, a=14.765±0.007Å, b=13.135±0.005Å, c=7.561±0.004Å, β=111.766±0.04°で,ほとんど普通の濁沸石と同じ値を示すが,屈折率はやや低く, α1.512±0.002, β1.515±0.002, γ1.519±0.002を示す。これはアルカリ含有量が多いためと考えられる。
  • 富田 克利, 小磯 誠人, 山本 温彦, 大庭 昇
    岩石鉱物鉱床学会誌
    1980年 75 巻 7 号 213-220
    発行日: 1980/07/05
    公開日: 2008/08/07
    ジャーナル フリー
    鹿児島県の横川町から薩摩町一帯には中新世から鮮新世にかけて噴出した安山岩類が分布し,これらは全体的にプロピライト化している。金山地域の一つの大きな露頭からプロピライト化した安山岩を9個採集し,2μm以下の試料について調べた結果緑泥石の多い部分とモンモリロナイトの部分の中間部に緑泥石-モンモリロナイトの混合層鉱物ができていた。この中には1:1の規則型のものもみいだきれた。この混合層鉱物はtrioctahedral型の緑泥石とモンモリロナイトからできており,室温でd(001)が30.5Åを示し,エチレングリコール処理で32.7Åに膨潤し,800°Cに加熱すると23.8Åに縮んだ。
  • 桜島近辺の場合
    山口 武則, 大政 謙次, 宝来 俊一, 藤井 國博
    農業気象
    1988年 44 巻 3 号 219-223
    発行日: 1988/12/10
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
  • 飯盛 和代, 飯盛 喜代春, 中添 勝代
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1994年 1994 巻 6 号 565-570
    発行日: 1994/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    1989年の1年間の降雨を山雨ごとに採取し検討した結果,佐賀市の降雨は化学成分が少なく,他の都市に比べて酸性化も進んでいないことを報告した.さらに引き続き降雨を採取し分析した結果,佐賀市の降雨の化学成分は,火山の噴火,台風,一降雨の雨量などの自然現象の変化によって大きく変化することが明らかとなった.1991年6月~1992年5月の1年間における酸性化は雲仙普賢岳の噴火による影響が大きい.噴火時のpHの平均値は4.37と低い.これは噴出ガス中のHC1,SO2の酸性ガスの影響と火砕流により周囲の山林,人家が燃え,車の往来が激しくなりNO3-が増加したためである.
    またこの2年間には7回の台風が襲来した.この時の降雨の化学成分について検討した結果,台風時にはそれぞれの化学成分は増加し瞬間最大風速が50mを越えた台風の影響は特に大きく,ほとんどすべての化学成分の年間の平均値は約2倍になっている.しかし小型の台風は年間の平均値には大きな影響は与えていない.台風時は酸性度ポテンシャルnss-SO42-+NO3-と中和ポテンシャルNH4++nss-Ca2+の差が通常より小さくなりその結果,pHが高くなる.
  • 藤田 慎一, Robert K. KAWARATANI, 高橋 章
    環境科学会誌
    1989年 2 巻 3 号 193-204
    発行日: 1989/07/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     火山噴出物の長期的な湿性沈着量を推定するモデルを導出するとともに,このモデルを1955年以来活発な噴煙活動を続けている桜島に適用して,水平距離が100km以内の領域における硫黄化合物の沈着量とその分布を調べた。噴出物の性状や気象条件が沈着量の計算に及ぼす影響についても検討を加えた。 降雨時に放出された硫黄化合物の積算沈着量は,無限遠で放出量に漸近するが,距離に対する減衰特性はその性状によって異なる。当該地域の噴煙中では,硫黄化合物の90%以上はSO2の形で存在するが,共存ガスの影響により洗浄係数が低下するため,湿性沈着量に占めるその寄与は相対的に小さくなる。降水中に観察された高濃度のSO42-は,主に硫酸イオンを表面に付着したミクロン領域の固形噴出物が降雨に取り込まれ沈着した結果と考えられる。固形噴出物のうち,粒径が大きな粒子は火山の周辺に沈着する割合が大きく,全粒径にわたる噴出物の粒径のモードは山頂からの距離とともに粒径が小さな方へ遷移する。山頂からの水平距離が30km以遠の湿性沈着量は,SO2と粒径が小さなSO42-粒子の取り込みに支配されるが,その値は西日本地域の平均的な沈着量の最大20%以下である。またその地理分布は,火山を同心とする風向の出現頻度と類似したパタンを示すようになる。
  • 袋布 昌幹, 丁子 哲治
    Journal of Ecotechnology Research
    2004年 10 巻 2 号 83-89
    発行日: 2004年
    公開日: 2015/03/11
    ジャーナル フリー
    A calcium hydrogen phosphate dihydrate (DCPD) reacts with fluoride ion in a solution to form fluorapatite (FAp). This reaction is very selective and efficient enough. The aim of this paper was to develop a simplified method of determination of trace amounts of fluoride in air using transform reaction of DCPD. In this paper, a suitable pH range to fix fluoride in the air to form of fluoride ion was assessed based on chemical equilibrium. It is found that a suitable pH for fixation of fluoride in the air is up to 5.5. The pH of the solution is adjusted about 7.5 because of buffer action derived from DCPD and carbon dioxide in the air. From these results, we have developed a simplified determination of trace amounts of fluoride in the air based on the characteristic of the reaction. Fluoride in the air was collected through water containing DCPD powder. The fluoride in separated as FAp is dissolved in 10 ml solution of pH 7.0 containing NaCl, CyDTA and HEPES. The concentration of fluoride ion in the solution is readily measured by using fluoride ion selective electrode.
  • 藤田 慎一, 外岡 豊, 太田 一也
    大気汚染学会誌
    1992年 27 巻 6 号 336-343
    発行日: 1992/11/10
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    わが国における火山起源の二酸化硫黄の放出量を推計した。1976年から1989年の期間に観測された放出量のデータを再整理し, 活動状況などに従って火山を3群に分類し, 静穏時と噴火時の年間の放出量を見積もった。推定された定常的な総放出量は概略1.1 Tg/yであり, これは最近の人為起源の放出量にほぼ匹敵する。全放出量の約3/4は, 九州と周辺の島嶼に集中しており, この地域で推定される二酸化硫黄の定常的な放出量は, 人為起源からの放出量の5倍以上に及ぶ。これらの火山のなかで最大の放出源は, 1955年以来, 活発な噴煙活動を続けている桜島である。
  • 笠作 欣一, 實成 隆志, 向井 人史, 村野 健太郎
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1999年 1999 巻 7 号 479-486
    発行日: 1999/07/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    東アジア地域における酸性・酸化性物質の動態解明を行う調査の一環として,SO2の大規模発生源である桜島および薩摩硫黄島からのSO2の硫黄同位体比の測定を行った。その結果,桜島では,噴気孔より約3km 離れた地点で,採取された火山ガス起源SO2のδ34S値(+3,2-+8.4)‰を,薩摩硫黄島では噴気孔からの直接採取された火山ガスの634S値として(+10.1-+13.5)‰を得た.桜島および薩摩硫黄島の火山ガスの硫黄同位体比は文献値と比較して,主にSO2ガスのそれを反映していると考えられる。特に桜島に関しては,3か年の調査の結果から,噴火活動(地震回数,爆発回数を指標)とδ34値が関連しており,活動が活発であればδ34S値が高くなる傾向がみられた。また,これまでデータがなかった桜島のδ34S値は,火山ガスの試料採取方法の違いがあるものの,有珠山,樽前山,九重硫黄山,阿蘇山など噴気活動の活発な火山のδ34S値と近いことがわかった。また,薩摩硫黄島の火山ガスについては,1974年当時の調査結果の値(文献値)とほとんど変化がないことが明らかになった。
    鹿児島県内で採取した降水のδ34S値は,桜島火山から直線距離で約50km 離れた紫尾山と寄田で(両地点の位置関係は,直線距離で約20km),試料採取期間によつて大きく異なるδ34S値が得られ,降水中の無機イオン成分,pH等から紫尾山では桜島火山ガスの影響を,寄田では大陸からの越境大気汚染物質の影響を強く受けていることが示唆された。また,屋久島の降水は,高いδ34S値から薩摩硫黄島火山ガスの影響を受けていることがうかがえた。
  • 藤田 慎一
    大気汚染学会誌
    1993年 28 巻 2 号 72-90
    発行日: 1993/03/10
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    日本列島は世界でも有数の火山地域である。このため, 火山活動により大気中へ放出される硫黄化合物は, 量的にみて人間活動に匹敵するものと推定されている。本報では, 硫黄化合物の物質収支における火山活動の役割を整理するとともに, 環境の酸性化に及ぼす火山活動の影響について, 最近の研究動向をとりまとめた。日本列島を対象にして, 火山噴出物の輸送をモデル化していくうえで, 検討すべき問題点についても考察を加えた。
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