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クエリ検索: "小野寺諒"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 粟津 和弘, 小野寺 諒, 中村 一史, 小林 拳祐, 新倉 利之
    土木学会論文集
    2024年 80 巻 14 号 論文ID: 23-14014
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/31
    ジャーナル 認証あり

     本研究は,GFRP板と鋼板との高力ボルト摩擦接合の実構造物への適用性を目指して,実験的な検討を行った.接合面の静止摩擦力に及ぼす表面処理の影響を簡便に評価するためのスクリーニング法(以下,すべり傾向試験という)を考案した.表面処理の組み合わせをすべり傾向試験により検討して,施工性を考慮した3パターンを絞り込んだ後,摩擦接合継手試験を行い,すべり係数を取得した.その結果,GFRP板側と鋼板側には,硬度が同種となる無機ジンクリッチペイントを施工して,摩擦接合面を形成するケースが最も高いすべり係数を得ることができた.

     FRP材料の接合時にボルト軸力の低下の要因となるFRP板のクリープ現象については,本締め時の設計ボルト軸力以上の軸力を予備締めの工程で導入することで,ボルト軸力の低下の抑制が示唆された.

  • 小野寺 諒, 中村 一史, 小林 拳祐, 花村 光一, 新倉 利之
    土木学会論文集
    2024年 80 巻 14 号 論文ID: 23-14012
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/31
    ジャーナル 認証あり

     ボルトを用いたFRP部材のせん断支圧接合は,FRP部材の材料強度に依存し,それらは鋼部材の強度に比べて小さいことが課題となる.著者らは,GFRP板と鋼板の接合部の耐力を向上させる方法として,鋼板接着で補強されたGFRP板の鋼添接板による高力ボルト摩擦接合を提案した.本研究は,ハイブリッドFRP桁と鋼桁の接合部に,提案した接合方法を適用した試験体を作製し,桁接合部の耐荷性能・疲労耐久性を実験的に検討したものである.その結果,静的試験からは,桁接合部の破壊はすべりまたははく離が先行すること,ボルト軸力の導入率が小さいほどすべり破壊が先行することなどがわかった.疲労試験からは,小さい荷重範囲において接着接合部に初期はく離が生じるものの,初期はく離は桁接合部の疲労耐久性に影響はないことが確かめられた.

  • 梶原 淳生, 中村 一史, 小林 拳祐, 花村 光一, 新倉 利之
    土木学会論文集
    2024年 80 巻 14 号 論文ID: 23-14011
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/31
    ジャーナル 認証あり

     RC床版の鋼製アンダーデッキパネル工法における重量の増加に伴う課題に対し,軽量で施工性に優れるFRP桁を床版下面に配置する補強工法の開発を行っている.FRP桁には,引抜成形された,炭素,ガラス繊維からなるI形断面ハイブリッドFRP桁,ガラス繊維からなるダブルウェブ形式のI形断面GFRP桁の適用を計画している.本研究では,補強工法の実用化に向け,実物大のFRP桁を対象に,3,4点曲げの載荷試験を行い,曲げ特性を実験的に検討した.検討の結果,対象としたFRP桁は設計荷重に対して十分な安全性を有することが確かめられた.また,FRP桁の異方性の材料物性値を等方性に換算し,等方性材料に基づいたシェル要素によるFEM解析およびはり理論を用いて鉛直変位を算定した.その結果,実験値を精度よく評価できることが確かめられた.

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