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クエリ検索: "山口進也"
52件中 1-20の結果を表示しています
  • 松江 美代子, 田原 洋, 鈴木 明夫, 山口 進也, 増永 浩, 遠藤 弘康, 松江 一郎
    日本歯周病学会会誌
    1993年 35 巻 4 号 681-691
    発行日: 1993/12/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    1985年に直接訪問して口腔内を診査, 問診して, 1992年にはアンケート方式で, それぞれ447名および1186名の日本全国100歳以上高齢者を対象に歯科実態調査をおこなった。本研究では, 得られた集計をもとに1985年と1992年のデータの比較分析をおこなった。
    調査表の回収率は37.3%と54.4%で高率であった。有歯顎者の残存歯数は1992年にわずかに増加していた。残存歯は臼歯, または臼歯と前歯部に増えており, 咀嚼能率が向上していることが示唆された。一方, 義歯使用者も増加しているが, その義歯に満足している人は, 上顎, 下顎ともに約10%増えていた。すなわち義歯の不都合を訴える人はわずかに減少していた。
    また十分ではないが, 歯の清掃状況も改善されていた。
    これらのことから, 1985年から1992年に歯科保健対策が講じられ, その効果が多少なりともあることが推定された。
    以上の結果から, 高齢者社会にむけて, 高齢者のADL (activity of daily living) の向上をはかるために, さらに歯科医療の充実をはかることが重要であると考えられた。
  • 松本 令以
    日本野生動物医学会誌
    2013年 18 巻 1 号 1-5
    発行日: 2013/03/29
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー

     動物園は,レクリエーション施設としてだけではなく,社会教育施設として,調査研究機関として,また自然環境や野生生物の保全のための中核施設として社会的に位置づけられており,飼育係,獣医師,教育普及担当者などの動物系技術職員がそれぞれの専門業務を行うとともに,動物学,獣医学,教育学などの分野の様々な研究を自ら,あるいは大学などの研究機関と共同して行っている。横浜市立動物園では,(独)国際協力機構(JICA)の支援を得たウガンダ野生生物教育センターへの技術協力,同じくJICAの支援を得たインドネシア・バリ島へのカンムリシロムクの野生復帰,横浜市内で野生絶滅したミヤコタナゴの飼育下繁殖など,いくつかの野生生物保全活動も行っている。一般市民からは,動物園は単なるレクリエーション施設として捉えられがちであり,飼育係といえば,単に動物の世話をする人というイメージも強い。しかし動物園は,立派な自然科学系博物館であり,そこに働く動物系技術職員は学芸員と同等の業務を行っている。特に公立動物園では,管理運営の大部分が市民の税金を用いて行われているため,市民に対する社会教育,自然環境や野生生物の保全思想の普及啓発などの公益的成果をあげることが期待されている。

  • 香西 克之, 山木戸 隆子, 鈴木 淳司, 長坂 信夫
    小児歯科学雑誌
    1994年 32 巻 4 号 751-755
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    歯口清掃の重要性は,近年ますます大きくなっているが歯口清掃器具の管理については,十分な指導がなされていないように思われる.今回我々は,歯口清掃器具の使用後の汚染を細菌学的に調査する目的で,本学小児歯科に来院した3-12歳までの45名の小児に対して,歯口清掃後の歯ブラシを任意に洗浄してもらい,その歯ブラシに残存している付着細菌数を測定し,以下の結果を得た.
    1.洗浄後の付着細菌数は歯ブラシ1本当たり,最少で3.5×103コロニー,最多で3.7×106コロニー,平均4.8×105コロニーと非常に多くの付着細菌が検出された.
    2.歯ブラシの洗浄方法によって付着細菌数は大きな差を生じたが,流水中での歯ブラシ洗浄が有意に少なかった.
    3.さらに聞き取り調査も行った結果,家庭における歯口清掃器具の洗浄や管理には不十分な点が多く,これらについての指導の必要性が指摘された.
  • 田岡 法一, 仲盛 健治, 小林 淳一, 廣瀬 加奈子, 孫 仲楠, 平塚 博義
    老年歯科医学
    2007年 21 巻 4 号 397-402
    発行日: 2007/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    札幌医科大学附属病院歯科口腔外科における年間初診患者の年齢および疾病の変化を10年毎に臨床統計的に調査し, 現状と今後予想される口腔病変の疾病構造の変化を推測する目的で検討を行った。
    全対象症例の年齢の変化では, 15歳以下の減少と65歳以上の増加がみられ, 少子高齢社会の現実が如実に示される結果であった。口腔外科疾患群の変化では, 外傷, 先天異常・奇形, 嚢胞, 炎症の割合が減少し, 口腔粘膜疾患, 口腔心身症などの口腔内科的疾患の増加が認められた。保存疾患群では齲歯, 歯内疾患の減少と歯周疾患の増加, また補綴疾患群ではインプラントや閉塞性睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置作製が増加傾向を示していた。
    65歳以上の高齢者 (以下, 高齢者群) の口腔病変の特徴を明らかにする目的で16~64歳の労働者年齢層 (以下, 対照群) と比較検討を行った。疾患群別の変化では対照群が一定の傾向がみられなかったのに対し高齢者群では経年的に補綴疾患群の減少と保存疾患群の増加がみられた。口腔外科疾患群についてみると, 高齢者群ではすべての調査年で口腔粘膜疾患の頻度が高く, 粘膜疾患に関連した非歯原性良性腫瘍と口腔心身症の増加傾向が認められた。また, 対照群では歯冠補綴の頻度が減少していたのに対し, 高齢者群では有床義歯の減少と歯冠補綴のわずかな増加がみられた。
    以上の観察結果より, 高齢患者の増加に伴い口腔病変の疾病構造も変化していることが示唆された。
  • 松江 美代子, 増永 浩, 小方 頼昌, 宮本 正郎, 遠藤 弘康, 田原 洋, 山口 進也, 松江 一郎
    日本歯周病学会会誌
    1990年 32 巻 1 号 275-288
    発行日: 1990/03/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    若年者における7名の病型を検索した結果, その病変のひろがり, 左右対称性などの臨床的診査から限局性と広汎性に分類した。
    細菌学的には, いわゆるLJP, GJPの病型特異的な細菌を検出して, 分類することはできず, また好中球の機能検査の結果からは, 遊走能がやや低いものも認められるが, 全体としては異常は認められず, APと比較して, 特に若年期に病変が発症し, かつ急速に進行するという病態像を解析することはむずかしいと考えられた。
    現時点では総合的な評価は難しいものの, 特に若年者で代謝異常という内因のあるような症例を例外とすれば, プラークコントロールの障害となる因子を含めて, 歯の周囲組織の形態学的特徴, 特に歯と歯槽骨との関係が病変を広汎性に拡大する場合に, 重要な要素の一つであることが示唆された。
  • 第1報昭和53~61年における統計的観察
    金山 奎二, 中山 雅弘, 北原 郷子, 坂本 浩, 今枝 忠厚, 鈴木 和夫, 溝尻 貴章, 河谷 和彦, 岸本 晋, 原 精一, 塩谷 清一, 小沢 嘉彦, 高橋 一雄, 太田 紀雄
    日本歯周病学会会誌
    1990年 32 巻 3 号 837-845
    発行日: 1990/09/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は歯周病患者の臨床症状として, 欠かすことの出来ないX線写真による骨吸収に重点をおいて診査し, 同部位のポケットの状態, 炎症の程度, 歯の動揺度との関係と特徴をとらえるために統計的に検討した。
    その結果, (1) 上下顎中切歯部において骨吸収が多く見られるが, ポケットの深さは平均2.6mm前後であった。 (2) 上下顎第一大臼歯部では骨吸収量は中切歯部に比べ少ないが, ポケットは平均約3.0mmであった。 (3) 骨吸収量の増加に伴い, 動揺度の値も大きくなる傾向が見られた。 (4) 骨吸収量の大きい中切歯部において歯肉炎症指数 (GI) も高い結果であった。 (5) 骨吸収パターンは約8割が水平型で遠心側に, 約2割が垂直型で近心側に多く見られた。
  • CTによる評価の有用性
    三木 武寛, 大林 由美子, 目黒 敬一郎, 岡本 雅之, 岩崎 昭憲, 小川 尊明, 三宅 実
    小児口腔外科
    2008年 18 巻 2 号 105-108
    発行日: 2008/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    In clinical oral surgery, we often encounter cases of infants who fall down while holding a toothbrush in their mouth and receive an oral injury from a toothbrush. This particular case was that of a 5-year-old girl who accidentally injured her left buccal mucosa with a toothbrush. After the injury, she was immediately brought to the hospital by ambulance. When she arrived at our hospital, the toothbrush was still embedded in the oral wound. We examined her oral wound by computer tomography (CT). We found that the tip of the toothbrush was located in the vicinity of the left medial pterygoid muscle, and there was neither damage from the toothbrush itself nor on the maxillary artery and basal skull. We removed the toothbrush carefully under local anesthesia, and then cleaned the wound by adequate normal saline and administered antibacterial drugs (SBT/ABPC) intravenously. No serious complications were seen after the treatment.
    It is strongly suggested that in such a case an immediate examination be conducted by CT in order to avoid severe complications and to insure a good healing process.
  • 増永 浩, 松江 美代子, 遠藤 弘康, 田原 洋, 松江 一郎
    日本歯周病学会会誌
    1996年 38 巻 1 号 69-77
    発行日: 1996/03/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 歯列および歯周組織の位置的, 形態的な違いと咬合の状態の関係を解析することであり, 健常者の歯列弓の中での, あるいは隣在歯との位置的な関係が, 接触面積, 咬合圧にどのように係わっているのかについて検索を行った。臨床的に歯周組織が健康であり, 正常咬合を営む調和のとれた歯列弓を有する9名 (年齢22~25歳) を被検者とした。被検者の下顎第1小臼歯から第2大臼歯に対して規格模型上, X線写真上での計測ならびに咬合診査をプレスケール, Tスキャンを用いて行った。その結果を以下に示す。プレスケールにより測定した咬合圧および接触面積は, いずれも第2大臼歯で最大を示した。歯槽骨幅/歯冠幅を歯の支持を判定する資料として検索すると, 咬合圧あるいは接触面積と明らかな関係を認めなかった。咬合平面から下顎切端咬頭頂連続曲線の最下点までの距離が2mm以上の低下幅を示すグループには, 第1大臼歯が多く, その接触面積は他のグループの1/2程度であり, 接触点 (面) の位置が偏位している可能性が考えられた。Tスキャンにおいて早期接触は認めなかったが, Malposition Indexで第1大臼歯の位置偏位を観察すると, 捻転グループで咬合圧は特に差異を認めず, 接触面積は他の1/3程度であった。
    以上の結果より, 咬合圧および接触面積の状態は, 歯列の中での上下顎の接触部位の位置関係, あるいは歯そのものの位置に影響されることが推察された。
  • 佐藤 泰則, 中島 純子, 武藤 壽孝, 増本 一真
    小児口腔外科
    2007年 17 巻 2 号 117-120
    発行日: 2007/12/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    We recently encountered a 3-year-old boy with a large buccal abscess after toothbrush sticking into the right cheek. While brushing his teeth he fell down with his toothbrush still in his mouth. Four days later injury he had severe swelling in his right cheek and CT examination revealed a large abscess in the right buccal space. The abscess was incised and he was given antibiotics by intravenous drip and one week later the abscess had disappeared clinically. Since a toothbrush is usually polluted, a wound of oral mucosa with a toothbrush needs enough follow-up.
  • 石井 拓男
    日本補綴歯科学会雑誌
    2005年 49 巻 2 号 168-178
    発行日: 2005/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    8020運動の発生とその後の展開を分析することで, 国全体の動きと歯科保健医療の関係を明らかにすることを目的とした. 国策として高齢者対策がなされているときに, 厚生省における検討会で8020運動は提示された。その後全国的に運動は展開され, 歯科医学の研究においても, 口腔保健と全身的な健康に関する研究がなされ, 歯科保健の重要性の認識が深まった. この運動の契機となったのは, 老人保健法の成立と, そのなかの保健事業に歯科が盛り込まれなかったことにある. わが国の高齢者の保有歯数は調査の度に数を増し, 8020の方向に間違いなく進んでいる.
  • 榊原 悠紀田郎
    老年歯科医学
    1987年 1 巻 1 号 9-16
    発行日: 1987年
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • CPITNとアンケート調査から
    長内 麻子, 鴨井 久博, 江連 雅孝, 大崎 忠夫, 佐藤 聡, 鴨井 久一
    日本歯周病学会会誌
    1996年 38 巻 3 号 346-353
    発行日: 1996/09/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    歯周病の罹患状態および歯周病に対する意識について, 新しい指数であるCPITNと初診時のアンケート調査を併せて検討を行った。調査は, 一診療所における34~62歳の初診患者494名 (男性426名, 女性68名, 平均年齢47.9歳) を対象に実施した。その結果, 歯周病に対する認識, 理解度は, コードが高い群ほど著明に認められたが, 歯周治療および予防処置において重要なブラッシング, スケーリング, 定期的なメインテナンス治療については, 実際の歯周病罹患状態との間に開きが認められた。このことから歯周治療を行う際, その罹患状態に対応した各人へのモチベーションの必要性が示された。
  • 斉藤 裕, 加藤 譲治, 岡野 篤夫, 又賀 泉, 土持 真, 土川 幸三, 柴崎 浩一
    老年歯科医学
    1989年 3 巻 1 号 34-40
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    脳外科および整形外科を中心診療科とした病院にて加療・リハビリテーションを受けている高齢の症例に対し, 口腔診査を施行した。その結果, 口腔粘膜の様々な異常, ならびに口腔乾燥, 顎関節, 味覚の異常などが認められた。また今回調査した症例一人あたりの平均残存歯数は約6歯と少なく, 残存歯の多くは, 要抜去歯や, 辺縁性歯周炎に罹患しており, また使用義歯の状態も再製・修理が必要と考えられる症例が多く, 義歯が必要であっても, 使用していない又は未装着の症例も認められた。
    今回は, 口腔清掃状態とADL, 年齢との比較は行わなかったが, 調査結果から考えると単純に口腔清掃状態とADLが相関するとはかぎらず, 入院原因疾患に罹患後にADLの悪化に伴い口腔衛生に対する自覚が低下し, リハビリテーションによりADLが好転した後も口腔衛生に対する自覚の低下が改善せず, 今後従来のリハビリテーションと同時にADLや年齢を考慮した口腔衛生に対する指導ならびに啓蒙を組いれる必要があると考えられた。
    また現在摂取している食事内容は, 常食を選択している症例が大多数をしめ, 咀嚼条件が整っていないにもかかわらず, 患者の常食摂取希望が強く, 咀嚼機能の回復のための治療が早急に必要と考えられた。
  • 第2報初期の歯周疾患患者の病変の進行と形態学的特徴について
    佐藤 博俊, 田原 洋, 山口 進也, 李 鍾賀, 石川 一郎, 増永 浩, 西堀 雅一, 広田 泰有, 松江 美代子, 松江 一郎
    日本歯周病学会会誌
    1989年 31 巻 2 号 704-716
    発行日: 1989/06/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    The morphological characteristics of periodontal tissue in periodontal disease have been interpreted differently by a number of clinical observers. Many have reported that the malposition and functional malocclusion of teeth is injurious to the periodontium. We reported in Part I that a system for evaluating periodontal status was developed for the diagnosis and management of the interproximal area at the initial stage of bone resorption. The patient group consisted of 36 adults, from 21 to 55 years of age. The severity score represented the calculated loss of periodontal support tissues: loss of alveolar bone, evaluated roentgenologically, bone level and pattern in vertical and horizontal form, periodontal pocket and gingival inflammation. Because poor oral hygiene and other factors caused swelling by gingival inflammation, we obtained study specimens from patients with chronic periodontal disease after a few tooth brushing instructions, and scalings during initial therapy in order to detect initial and established pathological changes in periodontal tissue.
    The purpose of this study was to clarify the relationship between periodontal disease status and morphological diagnostic indicators and different degrees of harmony and disharmony in the lower jaw. In all age groups the average percentage of bone loss and intraosseous defects tended to be higher in the groups categorized as Type III and Type F, and in the area that showed a very deep concave Spee curve to the occlusal plane in Pattern D.
    We considered that these morphological characteristics might be of secondary importance for diagnosis. Oral local factors were the primary extrinsic factor in the pathogenesis of horizontal and vertical interproximal bone absorption in the area of the premolars and molars.
  • 小方 頼昌, 横田 祐司, 遠藤 弘康, 増永 浩, 松江 美代子, 松江 一郎
    日本歯周病学会会誌
    1990年 32 巻 3 号 907-917
    発行日: 1990/09/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    若年者における8名の歯周炎の病型を検索した結果, 病変の広がり, 口腔内診査の結果などを加味した臨床的視点から, 限局型と広汎型に分類類した。同一患者の口腔内から“罹患部位と非罹患部位を選択し, 両部位に対してポケット内細菌の同定, 歯肉溝浸出液中の抗体価の測定を行い, 同時に, X線, 研究模型による診査を加え, 形態学的な検索も行った。形態学的診査の結果, 概して上顎第一大臼歯は水平的, 下顎第一大臼歯は垂直的な骨吸収像を示す傾向があり, 限局型では歯槽幅/歯冠径比が大きい場合が多く, また, 咬合関係の不調和がその部位の病変を増悪させている可能性が考えられた。細菌学的には, B. gingivalis, H. actinomycetemcomitans, Capnocytophagaが罹患部位で多く検出された。
    歯肉溝滲出液中の抗体価は, 罹患部位で高いとは限らず, 非罹患部位で高い場合も認められたため, その部位の病変を抗体価で規定することは困難であると考えられた。
  • 音琴 淳一, 椎名 直樹, 日垣 孝一, 佐藤 哲夫, 温 慶雄, 伊藤 茂樹, 太田 紀雄
    日本歯周病学会会誌
    2002年 44 巻 2 号 178-187
    発行日: 2002/06/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    長野県木曽郡上松町健康増進センターにおいて成人歯科検診の平成11年検診時にCommunity Periodontal Index of Treatment Needs (CPITN) を用いた歯周疾患調査を行った。調査対象は木曽郡上松町在住の292名 (男性104名, 女性188名) であり, 平均年齢は男性61.1歳, 女性52.2歳であった。調査項目は, 現在歯数 (健全歯数, 未処置歯数, 処置歯数), 要補綴処置歯数, 対象歯のCPITN値, 部位別の各CPITN値を示す被験歯数, 口腔清掃度である。
    実態調査の結果は各歯数をStudent t testにて, CPITN値と口腔清掃度をx二乗検定にて統計学的分析を行った。
    その結果, 現在歯数, 健全歯数, 処置歯数は各年代群において男性群と女性群間に有意差を認めなかった。男性群, 女性群ともに現在歯数は39歳以下群と比較して60歳以上群では有意に減少していた。女性群においてCPITN各Code値は各年代群と有意な関連を認めたが, 男性群においては認めなかった。口腔清掃度は不良と判定された被験者が年代群の上昇に伴って増加していた。
    この結果から高齢化の進む上松町においては, 女性においては60歳代以降では硬組織疾患の治療が, 男性女性とも歯周疾患については口腔清掃指導を含めた歯周治療が必要であることが示された。
  • 遠藤 弘康, 増永 浩, 田原 洋, 松江 美代子, 松江 一郎
    日本歯周病学会会誌
    1994年 36 巻 1 号 177-187
    発行日: 1994/03/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    キチンの創傷治癒に対する作用を, ラットを用いて検索した。まず, キチン膜およびPTFE膜を取り付けたチャンバーを皮下に埋入し, 膜へ付着した細胞およびチャンバー内へ浸潤した細胞を観察した。PTFE膜では, 細胞の付着, 浸潤はほとんど認めなかつたが, 部分脱アセチル化キチンであるキチンシートでは初期より多数の細胞がチャンバー内に浸潤しており, その細胞はキチン周囲にも付着していた。次に下顎骨骨体部に骨欠損を作成し, 骨組織を含む創傷部にキチンシートおよびPTFE膜を被覆した。膜を挿入しない対照群に比べると, PTFE膜の使用により, 骨再生と結合組織再生はそれぞれ隔離され進行していた。一方, キチンシートでは, 結合組織の治癒が著明で, 14日目にはキチン繊維間を通して骨欠損部内までほぼ完全に結合組織が形成されていた。以上の結果より, キチンは創傷部において多数の結合組織由来の細胞を誘導することにより組織の修復に関与し, 結合組織の治癒が促進されることが認められた。
  • 横須賀 直美, 田中 敏之, 胡谷 佳津志, 岩井 達明
    日本歯周病学会会誌
    1989年 31 巻 3 号 960-969
    発行日: 1989/09/28
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    ラシ (通常歯ブラシ) を対照とした細菌学的汚染について検討した。
    対象10名を用い, 1, 8, 20日間, 両歯ブラシを交互に計6期間使用させ, 保管条件を一定 (20℃, 65%) とした。試験終了後, 再び保管環境下で乾燥を行い, 0~24時間で毛束を抜毛し, 上下に切断後'付着菌を計測した。
    その結果, 1) 抗菌コート歯ブラシと通常歯ブラシ毛東上部では, 乾燥時間の経過とともに付着菌が減少した。2) 通常歯ブラシの毛束下部では使用期間が長くなるにつれて, 乾燥時間ごとの付着菌数が明らかに増大した。3) 付着菌種は, 短期使用においてグラム陽性菌が多く、長期では陰性桿菌が検出された。4) 抗菌活性は, 毛束下部では20日間使用後も残存し, 抗菌コート歯ブラシの細菌汚染への有効性が認められた。
  • 日本歯周病学会会誌
    1989年 31 巻 Supplement2 号 109-115
    発行日: 1989/09/22
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 日本歯周病学会会誌
    1988年 30 巻 Supplement1 号 28-34
    発行日: 1988/04/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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