無窓鶏舎の育すう時, 開放鶏舎の育成時における種々の飼育条件について検討し, 次の結果を得た。
1.無窓平飼で, 3週齢までの収容密度を従来の1.5~2.5倍にした時, 密度が増加するほど, 体重は抑制されたが, 育成率は差がなかった。
2.3~9週齢の開放立体飼育は, 夏季で8羽区が6, 4羽区より劣り, 秋, 冬季では4~8羽区の間に差を認めなかった。
3.秋, 冬季の開放立体飼育は, 育成率に問題があり, 胸部水胞も高率に発生した。
4.3週齢まで, 無窓鶏舎でコンテナーケージ飼育し
たところ, ケージ内羽数が増加するほど体重は抑制されたが, 育成率には差がなかった。また, ケージ段による差も見られなかった。
5.無窓平飼から開放立体への移行は, 夏季, 秋季, 冬季には, それぞれ3, 4, 5週齢が適当であった。
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