昨年8月号の特集「図解:学術講演会大分類」の第2弾として,今号では今後の応用物理の展開をにらんで,若手研究者による「図解:応用物理学会の未来予測」を掲載します.応用物理学会の全分野にわたるトピックスの中から注目すべき最新の話題を,視覚的に訴求力のある特集としてまとめました.記事提供者の推薦には,『応用物理』外部記者クラブの40名を超える記者の皆様の力をお借りし,機関誌編集委員が総力を挙げて編集を行いました.その結果,最先端の若手研究者の方々から36件ものすばらしい研究成果の提供をいただきました.この特集号を通じて,応用物理学会の研究層の厚さ・広がりを実感していただき,会員の皆さんと応用物理という分野の将来を展望していただければと思います.『応用物理』も進化を続けていますし,今,このページをスマホやPC,タブレット端末などで閲覧している人も多いかと思います.『応用物理』にこんな写真が出ていると,同僚や友人に簡単に見ていただけると思います.紙の『応用物理』と同様に電子版もマークしておいてください.
上記の特集記事に加えて,最近の注目研究として,次世代の再生医療の基盤技術への展開が期待される「自己組織化単分子膜を利用した再生医療のための臓器・組織の作製」,有機発光ダイオードや太陽電池,各種センサなどへの応用を目指す「希土類金属錯体発光とその偏光発光発現」,生体細胞などをより高い精度で観測することを可能にした「量子もつれ顕微鏡」の3件を紹介します.
また,来る9月,本会の学術講演会では初の国際会議場での開催に至る経緯を追ったルポルタージュや「ココだけのハナシ」など,多彩な記事もお楽しみください.
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