質の高い理科教育を実践するには,理科だけに専念できない多忙な小学校教員への支援が不可欠である。これまで,大学側が,まず教員の負担を減らし科学の面白さを再認識してもらうのと同時に実験技能や教材開発能力の向上を目指してもらうことが,将来的に理科好きの子どもを増やす有効な手段になると考え,裏方に徹した支援の方法を検討してきた。支援継続のためには,小学校のニーズと外部機関の支援を仲介する「理科教育コーディネーター」の導入が有効であると考えるが,事前研修で果すべき役割を周知徹底させておくことが必須である。
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