本報文は, 国内で初めて本設地盤アンカーを超高層建物に適用した例を紹介するものである。多くの集合住宅に見られるように, 「ザ・シーン
徳川園
」の平面は日影の関係から建物の隅を切り欠いた点対称の雁行型となっている。このような建物では地震を受けたとき, 特定の柱脚に大きな引抜き力が生じて柱荷重だけでは押さえられないことがある。この外力に対する抵抗要素として, 最近は本設地盤アンカーが用いられるようになった。「ザ・シーン
徳川園
」では2次レベルの地震に対する安全性を確保するために, 8本のアンカーが適用された。
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