「教育現場に根ざした理科教員養成教育」の研究の一つとして今年の2月から3月にかけて行った,高校理科教師を対象にしたアンケート調査の中間報告である.将来教師になる人に焦点をしぼって,大学教育に関する部分の結果を発表している.教職課程は,教育実習を除いて余り現場には役にたっていないこと,教師になる学生には総合科学や現場教師による理科教育法が大学で教えられる必要があること,教師は生徒の興味を引きにくいテーマや自分の専門でない教科を教えるときに困難を感じるが,高校の格差が深まったことや,理科Iが困難を強めていること,困難を解決するのに大学や教育センターが殆ど役立っていないこと等が判明している.
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